親にiPhoneをプレゼントするときのおすすめ設定&アプリ

親にスマホをプレゼントするなら、やっぱり「シニアスマホ」かな? と思っている人が多いようだが、実はiPhoneでもシニア仕様にカスタムできるんです。というわけでおすすめカスタムを紹介!

「母親がガラケーを買い替えたいと言うんだけど、やっぱり次は『シニアスマホ』かな?」と、知人から相談された。
確かにシニア世代が使いやすいように、機能や操作を簡略化した「シニアスマホ」はいいかもしれないけれど、実はシニアにはあまり人気がないらしい。
ではシニアは、どんなケータイを利用しているのだろう? 調べてみるとほぼ半数が普通のスマホを利用しているのだそうだ。
確かにシニアスマホは操作がシンプルな半面、機能が限定的
せっかくのスマホなのに、それではちょっとおもしろくないかな、なんて思ったりもする。
やはり人気がないのには、それなりの理由があるみたい。
だったらいっそのこと「シニアスマホ」ではなく、普通のスマホにしてしまえばいいのでは?
シニア向け端末をラインナップしていないiPhoneでも、設定ひとつで「シニアスマホ」のような使い勝手になるのだから。
そこで今回は、iPhoneをシニアでも使いやすくする方法を紹介。
設定を変更したり、便利なアプリをインストールして、シニアでも使いやすいスマホにしてみよう。

まずはiPhoneの設定を変更してみよう!

iPhoneは細かい設定をしていくと、シニアでも使いやすい仕様にカスタムできる。
そのなかでもおすすめの設定を紹介していこう。

画面の明るさを設定

日差しの強い屋外では、画面が暗くて見づらいなんてことがよくある。そんなときは、画面の明るさを明るく設定してみよう! 
「設定」アプリをタップして[画面表示と明るさ]を選択。
すると最上段に画面の明るさを設定できるスライダーが表示される。これを左右にスライドさせることで、見やすい明るさに設定できる。

文字サイズを変更する

画面の文字が細かすぎて読みにくい、そんなシニアの悩みを解消する設定はコレ。文字サイズの変更だ。 
画面の明るさを設定するときと同様、「設定」アプリをタップして[画面表示と明るさ]を選択。
そして[文字サイズを変更]をタップするとスライダーが現れるので、これをスライドさせて、読みやすい文字サイズに設定。

もっと大きな文字にしたい場合は「設定」アプリ内の[一般]をタップして[アクセシビリティ]を選択。その中の[さらに大きな文字]をタップして、上段に現れる[さらに大きな文字]をオンにすると、下のスライダーで文字をさらに大きくすることができる。

画面を拡大表示する

アプリのアイコンや写真、文字など、画面に表示されるものを拡大する設定もある。
まず「設定」アプリをタップして[画面表示と明るさ]を選択。
そして一番下にある[表示]を選択すると上段で[標準]と[拡大]を選ぶことができる。

ホームボタンの3回押しで拡大鏡

雑誌などの小さい文字が読みにくい。そんなときにあると便利なのが拡大鏡。
スマートフォンの画面を見るのではなく、スマートフォンを拡大鏡として使う機能だ。
これは一度設定してしまえば、ホームボタンを3回押し(トリプルクリック)するだけで起動するようになる。

まず「設定」アプリを立ち上げて[一般]を選択。そこから[アクセシビリティ]→[ショートカット]と進むと、ホームボタンのトリプルクリックで操作できる機能を選択することができる。ここで[拡大鏡]をチェックすれば設定完了。
ホームボタンをトリプルクリックすると、カメラアプリのような画面が現れるので、小さな文字をルーペのようにして読むことができる。
また、読みたい文字などにレンズを向けてシャッターボタンをパシャリとすれば、撮れた写真をさらに拡大してみることも可能だ。

キーボードの小さな文字も、こんなに大きく拡大できる。

便利なアプリをインストールしよう!

もともと入っているアプリでは、なかなか使いこなせない。そんな場合におすすめしたいのがこんな無料アプリ。使いやすくて便利なので、ぜひとも使ってもらおう。

メールよりも気軽で簡単な「LINE」

言わずと知れたコミュニケーションアプリ「LINE」。メールをするよりも操作が簡単でシニアにも扱いやすいので、子どもや孫とのメッセージのやり取りも気軽にできる。
また、音声通話やビデオ通話も無料で利用できるので、コミュニケーションはこのアプリひとつでもOKだ。
▼LINE
価格:無料
対応OS:iOS 8.0以降
ダウンロードはこちら
家族や知人をLINEの「友だち」に追加するときの方法はこちらでチェック。
▼LINEの友達追加方法を総まとめ!

知らない場所へ行くのも安心「乗換案内」

路線が増えたり、相互乗り入れが行われたりすることで、乗り換えが複雑になる都会の電車。シニアでなくてもスムーズに乗り換えるのは大変だ。
「乗換案内」なら、鉄道の経路検索だけでなく、バス、飛行機、タクシー料金までも案内してくれる。住所や主要スポット名、電話番号を入力すると、その場所までのルートも検索してくれるので、旅行へ出かけた際も安心だ。
▼乗換案内
価格:無料
対応OS:iOS 8.4.1以降
ダウンロードはこちら

10日先の天気予報もわかる「tenki.jp」

日本気象協会の公式アプリ。10日先の天気予報まで分かる「10日間天気」やいる場所の雨の様子がわかる「豪雨レーダー」、現在地と任意の市区町村を10カ所まで登録できる「地点登録」など、便利な機能が簡単に使える。
また「PM2.5」「洗濯」「服装」「傘」「紫外線」などの指数もアイコンをワンタップするだけで確認できるので、日常的に使えて便利だ。
▼tenki.jp
価格:無料
対応OS:iOS 8.0以降
ダウンロードはこちら
お天気アプリはほかにも色々あるので、用途に合わせてチェックしてみよう。
▼何を使えばいいか迷っている人におすすめのiPhoneお天気アプリ

スマホ操作がもっと楽になる「ラクホン」

iPhoneの設定を変えても、やはり操作がなじめない。
そんなシニアには、インストールするだけで「シニアスマホ」のようなインターフェイスになる「ラクホン」がおすすめ。
必要な機能が大きく表示されているので見やすく、ただタップするだけとシンプルなので操作も簡単。
設定はあらかじめしておいてあげれば、おじいちゃん、おばあちゃんも安心して使える。
▼ラクホン
価格:無料
対応OS:iOS 8.0以降
ダウンロードはこちら
このようにカスタマイズしていけば「シニアスマホ」同様に、シニアでも快適に使うことができるiPhone。
お父さん、お母さんにスマホのプレゼントを考えているなら、こんな選択肢は十分ありですよ!

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』