なめらかな映像が撮れると評判のOsmo Pocketを1年使ってみた!

プロが撮ったようななめらかな映像が撮れるDJI社のOsmo Pocket。1年ほど使ってみた筆者がこのカメラを推す理由や、実際に撮影したハイパーラプスやスロー映像もご紹介。気軽にプロ級の動画を撮りたいあなたにおすすめです。

1年前に購入してからお気に入りのカメラがあります。

DJI社のOsmo Pocketというスティック型カメラです。3軸ジンバル搭載で小さいボディながら、とてもなめらかでプロのような映像を撮ることができ、旅行にキャンプにドライブにと、今では欠かせない相棒となっています。
1年ほど使ってみて、いまなおその魅力にとりつかれているこのOsmo Pocketの魅力を、今回はみなさんにお伝えしたいと思います。(ちなみに、2020年10月20日にOsmo Pocket 2が発表されましたので気になる方は最新機種情報はコチラでチェックしてみてください)

ジンバル搭載でブレなし!Osmo Pocketってどんなカメラ?

Osmo Pocketはドローンで有名なDJI社から出ている4K対応のスティック型カメラです。
一番の特徴は3軸ジンバルを搭載したこの首振りヘッド。
振動のある車からだったり、徒歩やランニングしていたとしても、まるで映画やドラマのように安定した映像を撮ることができます。スマホばりの手軽さで、スマホには成し得ないプロ級のなめらかな映像を撮れるのが、このカメラの一番の推しポイントです。

多彩な撮影モード

Osmo Pocketの撮影モードは多彩です。それぞれの撮影モードをご説明します。

静止画 シングルショット ノーマルな写真の撮影
静止画 パノラマ 超横長の「180°」と「3×3」の2種あり
静止画 タイムラプス 時間を縮めたようなコマ撮り
静止画 モーションラプス タイムラプスにアングルの「振り」をくわえたもの。A地点とB地点を設定し、セットした時間の間少しずつアングルを変化させながらタイムラプスを撮る
静止画 ハイパーラプス カメラを固定せず、手持ちしながらコマ撮り撮影を行う
動画 オート ノーマルなビデオ撮影と同様
動画 スローモーション スローモーションの撮影

実際にOsmo Pocketで撮影した映像

百聞は一見に如かず。どれだけ説明するよりも、映像を見てもらったほうが早いと思いますので、これまで撮影した実際の映像をご覧いただきましょう。

いかがでしょうか。

始まりの子どもを追いかけている映像は歩いて撮影していますが、ブレが気にならないと思います。また車載映像はハイパーラプス(タイムラプスの技法の一種)で撮影していますが、首振りヘッドがあるおかげでアングルに「遊び」があり、よりなめらかで臨場感のある映像になっていることがおわかりいただけると思います。
また最後の日の出の映像はモーションラプスで撮ったものですが、窓ガラスにうっすら映る湿気や、空の雲の動きなど、普段とは違う時間の流れが楽しめると思います。

映像だけでなくパノラマ写真も


▲こんな「パノラマ写真」も撮れます

映像だけにあらず、パノラマ写真もあなどれません。アメリカのモーターショーにて撮影したものですが、間近にある車でもこんな風に魚眼レンズで撮ったようなダイナミックなパノラマ写真を撮ることができました。

これもOsmo Pocketの首振りヘッドが成せる技。実は1枚のパノラマを生成するために9つの方向にそれぞれ撮影をし、最後にその9枚を合成をすることでこのようなとても広い画角を得ることができているのです。

スマホと接続して簡単にかっこいい映像を作れる

また、スマホとコネクトすることで、より表現領域が増えます。「ストーリー」という機能が利用でき、さまざまな撮影テンプレートから自分の好みのものを選んで、あとは指示にしたがって撮影するだけで印象的なショートムービーを簡単に作成することだってできてしまうのです。

スペックはどんな感じ?

さて、そんなOsmo Pocket。気になる方のために主なスペックを紹介しましょう。

サイズ 121.9×36.9×28.6 mm
重量 116g
稼働時間 140 分 (1080p/30 fps動画撮影時)
最大静止画サイズ 4000×3000 ピクセル
動画解像度 4K Ultra HD:3840×2160 24/25/30/48/50/60p
FHD:1920×1080 24/25/30/48/50/60/120p
センサー 有効画素数:12M
1/2.3インチ CMOS
対応SDカード microSD最大容量:256 GB

冒頭でも述べましたが、4Kに対応しており、撮影した映像を大きなディスプレイで表示するとその画質の良さにはうっとりしてしまいます。microSDに対応しているのは、最近のカメラでは標準仕様とも言えますね。
ただ、稼働時間は140分とありますが、利用している筆者からするとこの140分はあくまで理想値かなと思います。実際はもう少し短く感じるのですが、モバイルバッテリーから充電ができるのと、充電しながらの撮影も可能なので、まあさほど不満はありません。

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まとめ:筆者がOsmo Pocketにぞっこんな理由

さて、最後になりますが、筆者がここまでOsmo Pocketに惚れ込んだ理由をまとめたいと思います。

  1. 軽く、持つことが苦にならない
  2. それでいて、スマホでは実現し得ないなめらかな映像が撮れる
  3. 首振りヘッドによるアングルが自在(ローアングル撮影も楽チン)
  4. 専用アプリでの編集がこれまた簡単

やはり、116グラムという「軽さ」はこのOsmo Pocketの大きな武器です。

筆者はかつてどこへ行くにも一眼レフカメラを持ち歩いていましたが、iPhoneの登場とともにその重たい一眼レフの出番はビッグなイベントがない限りほとんどなくなりました。

以降長らくはiPhoneをメインに写真や動画を撮るようになるのですが、そこへ突如割り込んできたのがこのOsmo Pocketです。

スマホ同等の軽さながら、スマホでは成し得ない、質の高い映像を生み出してくれ、撮影したあとも専用アプリ「DJI MIMO」を使えばとても簡単に動画を編集できてしまいます。

撮ることも撮ったあとも実に気軽なOsmo Pocket。興味がある方は、新型のOsmo Pocket 2を狙うもよし、型落ちの初代をリーズナブルに狙うもよし。新しい動画撮影のスタイルをぜひあなたの手元にインストールしてみてはいかがでしょうか。

うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。