ポカポカ体をあたためてリフレッシュ・リラックス効果の高い温泉は、みんなが大好きなスポット。そんな温泉の雑学を集めてみました。いくつご存知ですか~?
「源泉掛け流し」って何?
温泉へ行くとよく耳にする「源泉掛け流し」という言葉。これは、湧き出たままの、温泉の成分を損なっていない源泉が、循環・ろ過を行わずに浴槽を満たしているものを指します。湧出した温泉の水温が入浴に適さない場合は、加水・加温を行っているケースもあります。
これに対してお湯を常に循環、ろ過、加温してリサイクル使用する温泉が「循環式温泉」と呼ばれています。大型の温泉施設や、温泉付客室など、温泉が充実している施設にみられる傾向にあります。
源泉掛け流し・循環式などの違いは、温泉に掲示されている「天然温泉表示看板」を見るとわかりますよ。
温泉の効能って誰が決めてるの?
温泉に行くと、「神経痛」「高血圧症」など、それぞれの症状への効能がうたわれています。
温泉の効能は温泉法によって定められており、例えば、含有成分が少なく、肌にやさしい単純温泉なら「神経痛、筋肉痛、関節痛」など、炭酸水素塩泉なら「切り傷、火傷」など、泉質によってうたっていい効能が決まっているのです。
温泉の泉質は、申請を受けた都道府県の担当部署や委託機関が水質等検査分析調査を行い、温泉成分分析表を作成します。
この分析を経て、温泉法で指定されている成分が一定量を上回っているものについては、対応する泉質別効能をうたうことができます。
2007年から、温泉成分は10年ごとに定期的に分析し、それを施設に掲示することが義務付けられています。
日本で一番古い温泉地って?
全国にはたくさんの温泉地が点在していますが、愛媛県松山市にある道後温泉、兵庫県の有馬温泉、和歌山温泉の白浜温泉が「日本三古湯」と呼ばれています。そのうち、文献上日本で最も古いと言われているのが「道後温泉」です。
「伊予国風土記」には、大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名神(スクナビコナノミコト)が伊予国(現在の愛媛県松山市)を訪れた逸話が記されています。また、夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも描かれており、愛媛県の代表的な名湯・観光地として多くの観光客が訪れています。
温泉たまごと半熟たまごって何が違うの?
「温泉たまご」を名物としている温泉地があります。手軽に楽しめる旅グルメとして人気ですよね!
温泉たまごは、温泉の湯や蒸気で茹でて作られたもの。半熟たまごと似ているように思われますが、半熟たまごは沸騰したお湯か、水に卵を入れた状態で沸騰させて作るのに対して、温泉たまごは、65℃~68℃の温泉のお湯や蒸気で30分程度ゆでて作られ、黄身よりも白身の方がトロリとしているのが特徴です。
温泉たまごの有名な温泉地を挙げると、福島県・飯坂温泉の「ラジウム温泉卵」、神奈川県・箱根大涌谷の「黒たまご」、大分県・別府温泉の「地獄ゆでたまご」など。味の違いを比べるのも温泉旅の一興かも?
適切な温泉の入り方って?
リラックス効果が高い温泉ですが、入り方によっては体がだるくなってしまうことも・・・。下記を参考にしてみて下さい!
- まず「かけ湯」。これは温泉の温度に体を慣らすためで、足から腰、肩、胸と順にかけていくのがベスト。
- いきなり全身を浸すと、心臓に負担がかかりやすくなります。温度や水圧による負担を避けるためには、半身浴で体を湯に慣らしていきましょう。
- 「せっかくの温泉だから」と無理して入っているのは逆効果。温度にもよりますが、汗ばんできた時点でいったん湯船から上がり、浴槽のふちに腰かけるなどしてひと休みしましょう。身体の火照りがとれてきたら、またゆっくり入浴を。
- 浴室から出るとき時にシャワーをすると、せっかくの温泉成分も洗い流してしまうことに。そのまま上がりましょう。
- 汗をかいているので水分補給を忘れずに! 脱衣所に飲料水が置いてある施設も多いので、入浴途中でもこまめに水を飲みましょう。
以上、温泉雑学5選でした! 温泉成分表を眺めてみるのも楽しいですよ! 温泉に関する素朴な疑問や、意外なウンチクなどを集めたBIGLOBE温泉の「温泉大辞典」ものぞいてみてくださいね~。