冬はやっぱり温泉!どうせ行くなら、特別感のある温泉宿に行きたいですよね。

日本を代表する文豪が滞在した宿やあの名作の舞台となった宿など、文豪や著名人にゆかりのあるとっておきの温泉宿なら、上質な湯と文化の香りの両方が堪能できること間違いなし!

そこで今回は「文豪や著名人が愛した温泉宿」7宿を厳選してご案内します。

福沢諭吉や島崎藤村らが定宿とした宿「福住楼(神奈川・箱根)」

福住楼は1890(明治23)年創業の老舗旅館で、福沢諭吉や島崎藤村らをはじめとする文豪や、日本画家の川合玉堂、映画俳優の阪東妻三郎など、多くの文人墨客が定宿にしてきた歴史ある宿。

訪れた文化人は皆がお気に入りの部屋を指定して滞在していたというだけあって、建物は国の登録有形文化財に指定されている数寄屋づくりの純日本旅館です。

箱根「福住楼」の詳細はこちら

志賀直哉の名作『城の崎にて』が生まれた宿「三木屋(兵庫・城崎)」

ここは大正2年に"小説の神様"と呼ばれた文豪・志賀直哉が滞在し、代表作のひとつである『城の崎にて』が生まれた宿です。

30歳の時に列車事故に遭った直哉が、療養のために城崎を訪れて三木屋に約3週間滞在し、その間に体験したり感じたりしたことを小説として書き下ろして『城の崎にて』が誕生したのだとか。

また、『暗夜行路』にも三木屋が登場しています!宿では、直哉が愛用していた部屋や、宿の主人に宛てたハガキなどが見られるそうです。

城崎「三木屋」の詳細はこちら

小林多喜二が逗留した部屋が現存する「福元館」(神奈川・七沢)

『蟹工船』など、プロレタリア文学の代表的な作家である小林多喜二が滞在したことで知られる福元館。

当時、社会変革に繋がるプロレタリア文学の思想は国から弾圧を受けており、1931年(昭和6年)の3月~4月にかけて多喜二は約1ヶ月間、警察の目を逃れてひそかにこの宿に滞在、小説『オルグ』を執筆したのだそう。

多喜二が過ごした離れの部屋は、今も当時のままに手火鉢、行火、茶だんす、丹前などが残されているそうです。

七沢「福元館」の詳細はこちら

泉鏡花の小説の舞台になった宿「まつさき」(石川・辰口)

「まつさき」

辰口温泉まつさきは、明治の文豪・泉鏡花とゆかりの深い旅館。短編『海の鳴る時』の舞台になっている宿であり、この宿に滞在しながら同作品を書いたそうです。

また、幼くして母を亡くした鏡花は、辰口温泉に住んでいた叔母をたびたび訪ねるうちに、辰口温泉で働く芸妓さんたちの姿を通して女性に対する感性を磨いていった、と言う説も。

幻想文学の先駆者といわれる鏡花のロマンに満ちた作風は、この地で育まれたのかもしれませんね。

辰口「まつさき」の詳細はこちら

詩人・中原中也が結婚式を挙げた宿「西村屋」(山口・湯田)

「西村屋」

山陽地方で屈指の一大温泉街として知られる、山口県の湯田温泉にある西村屋は、詩人として現在も絶大な人気を誇る中原中也が昭和8年に上野孝子さんとの結婚式と披露宴を行った宿。

現在、その会場として使われた「葵の間」では、毎年「中原中也賞」の選考会が開かれています。

また、明治・大正・昭和初期にかけての俳人である種田山頭火も昭和12~14年頃にこの宿に頻繁に出入りをしていて、お酒を飲んだり温泉に浸かったりしていたのだそうです。

湯田温泉「西村屋」の詳細はこちら

太宰治が『斜陽』を執筆した「安田屋旅館」(静岡・沼津)

国の登録有形文化財に登録されている純和風の温泉宿、湯の花温泉・安田屋旅館は、『人間失格』などで知られる日本を代表する作家・太宰治とゆかりのある宿。

昭和22年、ここで太宰は没落していく上流階級の人々を描いた名作『斜陽』の第1章と2章を書いたのだそうです。

部屋や浴場にも太宰治にちなむ名前が付けられており、文学碑や、太宰治に関連した著書や資料を置いてある一室「伊豆文庫」もあります。

沼津「安田屋旅館」の詳細はこちら

あの夏目漱石も憧れた温泉宿「ふなや」(愛媛・道後)

「ふなや」

創業380年、現存する宿では道後温泉でもっとも古い歴史をもつ湯宿ふなや。当時、多くの著名人や文化人から憧れの的として有名な宿で、文豪・夏目漱石もその1人だったのだとか。


1894(明治27)年、漱石が念願かなって初めてこの宿を訪れ「はじめての 鮒屋(ふなや)泊りを しぐれけり」と句を詠んだことは有名なエピソードです。
また、この宿は司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも登場しています!

道後「ふなや」の詳細はこちら

全国各地に点在する文豪・著名人ゆかりの宿の数々。日本文学や歴史に思いを馳せながら、温泉旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

情報提供元:BIGLOBE温泉

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Kana.mM(かな)

編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立し、そろそろ10年。旅行、不動産、広告、生活系のジャンルで執筆活動中。趣味は野球観戦と戦争ゲーム。アナログ心を忘れないデジモノ好きを目指しています。

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