光回線について調べていて、初めて「光コンセント」の存在を知った――そんな人も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、「光コンセント」が普通のコンセントとどう違うのかについて説明します。
〈ポイント〉
- 「光コンセント」は、光回線専用のコンセント
- 通常のコンセントとは形状が異なり、光回線を接続するためのもの
- 建物や物件によっては、すでに設置されている場合もある
- 「一体型」と「分離型」がある
「光コンセント」とは?
実際に「光コンセント」という単語自体を初めて聞いた人、まったく耳慣れない人も少なくないのではないでしょうか。
まず真っ先に「普通のコンセントと何が違うの?」という疑問が浮かびますが、何も難しい説明はありません。これは文字通り、「光回線専用のコンセント」です。
「コンセント」という名称ではありますが、通常のコンセントとは形状が異なります。すでに光回線を引き込んでいる建物や物件であれば、屋内の壁面を探せば光コンセントが見つかるはず。通常のコンセントと並んで設置されている場合もあります。
光コンセントの役割は?
光コンセントの役割は、電柱から引き込んだ光回線を屋内につないで、インターネットと接続させること。
基本的には「ONU」と呼ばれる装置と光コンセントをケーブルでつなぎ、ONUをルーターと接続することで、家庭内のデバイスでインターネットを使えるようになります。ONUについては下記記事で解説していますので、興味のある方はご覧ください。
▼ONUとルーターの違いがわからない!2つの機器の特徴と役割を解説
もし光コンセントがすでに設置されているようであれば、光回線の導入時に工事が不要になる可能性があります。光回線の契約を検討中の方は、壁面に光コンセントがないか探してみてください。
「LANコンセント」「モジュラージャック」とは何が違う?
読んで字の如く「光回線専用のコンセント」である光コンセントですが、実は光回線の接続方式はそれだけではありません。
光コンセント以外にも、「LANコンセント」「モジュラージャック」を使って光回線に接続することができます。それぞれどのようなものなのか、簡単に確認しておきましょう。
LANコンセントとは
LANコンセントは、コンセントの部分に「LAN」と書かれており、LANケーブルを使って部屋に光回線を引き込む接続方式です。
マンションの共用部から引き込んだ光回線に、LANケーブルを介して接続します。手軽に繋げるメリットがありますが、光コンセントと比べると通信速度が若干劣ります。
モジュラージャック
モジュラージャックとは、電話回線の接続などでも使われるコネクタのこと。
もしかすると、若い人は聞き慣れないかもしれません。ですが、光回線が普及する以前から利用されていますし、今も家庭内に設置されている差し込み口ですので、実際に見ればピンとくるのではないでしょうか。
これはVDSL方式と呼ばれており、今でも比較的多い接続方式のひとつ。集合住宅の共用部から引き込んだ光回線を、電話ケーブルで部屋までつなぎ、インターネットに接続します。ただ、家電の電波干渉を受けやすく、やはり光回線と比べると通信速度も遅い傾向にあります。
光コンセントにも種類がある?
他方で、「光コンセント」自体にも種類があり、見た目の形状が異なります。性能に違いはありませんが、別物と勘違いして混乱しないようチェックしておきましょう。
一体型
一般的に見られる光コンセントは、「一体型」と呼ばれるタイプです。
おなじみの電気用のコンセントや電話線の差し込み口の真横にあり、「光」と書かれた出っ張りの部分に接続します。もともと光回線環境が整備されていた集合住宅などで見られる形で、ある程度新しいマンションでは、ほとんどの場合、一体型を採用しています。
分離型
一方の「分離型」は、電気用のコンセントや電話線の差し込み口とは別の場所に取り付けられている光コンセントを指します。
電気用のコンセントの近くの壁に設置されているか、物件によっては床に置かれているケースもあります。見るからに「あとで工事をして設置された」ことがわかりますが、前述の通り性能面では一体型と違いはありません。
光コンセントの探し方をチェック!
光回線にも複数の接続方式があり、光コンセントの種類も2タイプある……と言われると複雑に感じられるかもしれませんが、光コンセントそれ自体の役割や見た目はシンプルです。
ここまでの説明のとおり、「光回線専用のコンセント」としてインターネットに接続する役割があり、「光」「光コンセントSC」などと書かれています。形状に違いはあれど、設置場所は概ね一定で、わかりやすい形で設置されています。
- リビングの電気用コンセントの周辺
- 電話線のモジュラージャックの近く
- エアコンのダクトの近辺など
もし見つけられない場合は、このような場所にそれらしいものがないか探してしてみてください。基本的には電気用コンセントの付近に設置されることが多いため、まずは家中のコンセントの周囲をチェックしてみるといいでしょう。
光コンセントの設置工事はどうやって行う?
自宅に光コンセントが設置されていない場合、光回線でインターネットに接続するためには回線工事が必要となります。
フレッツ光または光コラボ事業者に申し込んで工事の日程を決めていくことになりますが、集合住宅の場合は「そもそも工事ができるのか」を事前にチェックしなければなりません。管理会社に連絡をして、光回線の設置工事が可能かを確認しておきましょう。
日程が決まったら、設置工事は以下のような流れで行われます。
1. 電柱から光ファイバーケーブルを引き込む
まずは建物付近の電柱から光ファイバーケーブルを引き込みます。
ただしマンションの場合は「MDF室」という通信回線(電話線を含む)の集積部屋が設けられているところも多く、そこから回線を引き込むケースもあります。すでにMDF室に光回線が引き込まれている場合、電柱からの引き込み作業は行われません。
2. 部屋の中へ光回線を引き込む
外壁または配管を伝って、光回線を部屋の中へと引き込みます。
基本的には電話線などの配管が使われますが、既存の配管が利用できない場合は、壁に小さな穴をあけて引き込むこともあります。
3. 光コンセントを設置する
部屋の中に引き込まれた回線を、光コンセントと接続して設置します。
すでに光コンセントが設置されている場合は、前述の「一体型」にまとめる形で、なければ、「分離型」の光コンセントを新たに取り付ける格好になります。
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