そもそも「光回線」って?光ファイバーって何のこと?

「光回線」の基本について説明。そもそも光回線とは何なのか。「光」は何を指すのか。一緒によく聞く「光ファイバー」とは。なぜ高速通信が可能なのか。簡単にまとめました。

CMや広告でよく見かける、「光回線」という言葉。本記事では、「そもそも光回線って、どういうものを指すんだっけ?」という疑問に答えます。

〈ポイント〉

  • 光回線は、インターネット回線の種類
  • データをレーザー光に変換して送受信するため、電気信号よりも高速
  • モバイルルーターやADSL回線、ケーブルテレビよりも高速通信が可能
  • インターネットを快適に使いたい人向けの、第一の選択肢

「光回線」とは

光回線は、インターネット回線の種類のひとつ。光ファイバーを利用して通信を行うインターネット回線を指します。

いきなり「光ファイバー」と言われてもピンとこないかもしれません。まずはこの光ファイバーと、どのように情報の送受信が行われているのか、その仕組みについて見ていきましょう。

「光ファイバー」とは

光ファイバーとは、簡単に言えば「光を送受信するケーブル」のこと。

石英ガラスやプラスチックなどで構成された繊維のような形をしており、これを束ねることで「光ファイバーケーブル」となります。光信号の伝送路として機能する光ファイバーを介して、情報のやり取りを行うわけですね。

光ファイバーには内視鏡などの用途もありますが、「光ファイバーケーブル」と言えば、一般的にはインターネット通信のための独自のケーブルを指しています。普段あまり意識する機会はありませんが、電線や電話線などとは別に、このケーブルも街中に張り巡らされています。
そして、この光ファイバーケーブルを使ったインターネット回線を「光回線」と呼んでいるのです。

光ファイバーを介した情報伝達の仕組みをチェック!

では、具体的にはどのような仕組みで情報伝達が行われているのでしょうか。

光回線が普及する以前、インターネット上の情報は「電気信号」で伝送されていました。では、光回線が普及した現在はどうなっているのかと言えば、文字通り「光信号」を使ってデータの送受信をしています。

情報を電気信号から光信号に変換して送信し、その情報を受信する際には、また光信号から電気信号に変換して受け取っているのです。

電気信号よりも圧倒的に高速で大量の情報伝達が可能な「光信号」を使うことで、データの高速通信を実現しているのですね。それが光ファイバーの仕組みであり、光回線の大きな特徴だと言えるでしょう。

モバイルルーターやADSL回線、ケーブルテレビとは何が違うの?

情報の送受信を行うことができるのは、光回線だけではありません。今はモバイルルーターを使えば無線でインターネットに接続できますし、ADSL回線やケーブルテレビといった光回線以前から使われている通信方式もあります。

では、光回線と比べて、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

モバイルルーターと光回線の違い

モバイルルーターとは、その名の通り持ち運び可能なルーターのこと。

光回線のように開通工事をする必要はなく、契約してすぐに使うことができます。自宅はもちろん外に持ち出して使えるのも大きな特徴です。とにかく手軽で取り回しの良さが魅力の通信手段だと言えるでしょう。

ただし光回線と比べると、通信の速度や安定性の面では不安もあります。無線ゆえに周囲の環境によってはインターネットに接続しにくくなる場合もありますし、通信速度もおおよそ30〜40Mbpsと決して遅いわけではないものの、光回線には及びません。

モバイルルーターのメリットとデメリットに関しては以下の記事でまとめていますので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。

モバイルルーターはメリット・デメリットを理解して導入しよう

ADSL回線と光回線の違い

光回線が普及する以前、インターネットはADSL回線が主流でした。電話の回線を利用してインターネットに接続するタイプの通信手段で、データのやり取りは先ほどもふれた「電気信号」によって行います。

長年にわたって私たちのインターネット利用を支えてきた回線ではありますが、光回線と比べれば通信速度は非常に遅く、大容量のデータの送受信には不向きです。最大1Gbpsの光ファイバーの通信速度に対して、ADSLは50Mbpsしか出ません。当然、伝送データ量も少なくなっています。

ケーブルテレビと光回線の違い

ケーブルテレビは現在も広く利用されている有線放送であり、インターネット接続や電話なども一緒に提供しているサービスです。

ほかの通信手段と比べると、独特な通信方式を採用しているケーブルテレビ。というのは、電気信号と光信号の両方を送受信できる独自のケーブルを利用しており、ADSL回線と光回線のハイブリッドとも呼べる仕組みになっているのです。

しかしだからと言って、両者のいいとこ取りをしているわけではありません。むしろ通信の速度や品質は光回線よりも劣ることが多いですし、テレビの視聴料金が合算されるケースもあり、料金は割高になりがちです。

ケーブルテレビの通信速度は最高1Gbpsほど。ADSLよりは速いものの、それでも光回線には及びませんし、たくさんのデータをやり取りするとストレスを感じる場面も多いでしょう。

光回線を選ぶメリットは?どんな人におすすめ?

以上のように、他の回線と比べてみると、光回線にはいくつもの魅力があることがわかります。一般的に言われていることも含めて、改めて整理してみましょう。

  • 通信が安定している
  • 高速通信が可能
  • 大容量のデータのやり取りができる
  • 通信制限を気にせずに使える

では、このような点を踏まえて、光回線はどのような人におすすめできるのでしょうか。また、光回線を選ばないほうがいいケースはあるのでしょうか。

光回線をおすすめできる人

日常的にインターネットを使う機会が多く、通信の安定性や速度を重視する人や、インターネットを快適に使いたい人の選択肢としてまず挙がるのが、光回線です。

より具体的には、以下のようなケースが当てはまります。

  • 仕事でインターネットを使うことが多い人
  • 特に自宅でオンライン会議をすることが多い人
  • 日頃から動画や映像コンテンツをよく見る人
  • オンラインゲームで快適に遊びたい人

光回線をおすすめできない人

基本的にはどんな人にもおすすめできる光回線ですが、環境や状況によってはほかの選択肢でもよいケースも考えられます。

たとえば「インターネットは情報検索くらいしか使わない」ということでしたら、無理に光回線を選ぶ必要はありません。モバイルルーターでもっと安いプランを選んだほうがお得に利用できるでしょう。開通には工事が必要なことが多いため、転居予定がある人にも不向きです。
以下にまとめてみました。

  • 情報の検索以外であまりインターネットを使わない人
  • 通信速度よりも料金の安さを重視したい人
  • 近々引っ越しの予定がある人

光回線はビッグローブ光がおすすめ!

一口に「光回線」と言ってもさまざまな通信事業者がありますが、その選択肢のひとつとして「ビッグローブ光」がおすすめです。

通信の安定性とリーズナブルな価格設定に定評があり、プランのわかりやすさも大きな魅力。工事費が実質無料になるお得な特典やキャンペーン割引も用意しているので、この機会にぜひご検討ください。

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けいろー(@Y_Yoshimune)

フリーライター。ネット大好きゆとり世代。趣味のブログをきっかけに依頼をもらうようになり、勢いで独立。書評・アニメ・グルメ・旅行など何でもござれ。 ⇒ぐるりみち