子どもに使うと危険!?知っておきたい虫除けの正しい使い方

市販の虫除けスプレーって、子どもには頻繁に使ってはいけないということを知らない人が多いみたい。というわけで、子どもへの正しい使用方法を紹介しよう!

アウトドアで過ごす機会が多くなる夏は、蚊やアブ、ブヨなどが活動する虫刺されの季節。虫に刺されないために、虫除けスプレーをつけたりするけれど、実はコレ、正しい使い方があるって知ってた?
市販されている虫除けスプレーは「ディート」という忌避薬が主成分。人に対する毒性が低いことから、世界中で使われている成分だけれど、まれに皮膚炎や神経障害などの副作用が出ることが知られている。
濃度が高ければ高いほど効き目が長持ちすることから、海外では濃度80%なんて虫除けも市販されているけれど、日本では副作用を考慮して、最大で12%しか含んではいけないことになっている。
そんな虫除けスプレー、厚生労働省から子どもに対する使用の際の目安が通知されているのだ。

12歳未満の子どもに使う場合は注意!

厚生労働省からは、12歳未満の子どもへの使用目安が通知されている。それがコチラ。
・6カ月未満の乳児には使用しないこと
・6カ月以上2歳未満は1日1回
・2歳以上12歳未満は1日1~3回
これに加えて、顔には使用しないこと、とされている。
子どもが虫に刺されたらかわいそうだと思って、頻繁にスプレーしていたお父さん、お母さんもいるんじゃないかな? これからはこの目安にしたがって、つけてあげるようにしたい。
小さい子どもには、直接スプレーをするのではなく、一度手にとってから塗りつけてあげるのもいい方法だ。これなら間違って目や口に入ってしまったり、吸い込んでしまったりすることがないからね。

安全な虫除けを手作りしよう!

子どもにディート含有の虫除けスプレーを使うのは抵抗がある、という人は、安全な虫除けスプレーを手作りしちゃいましょう! 作り方は簡単。
[材料]


ハッカ油
…10~20滴


エタノール
…20ml


精製水
…80ml
まず、エタノールにハッカ油を入れてよく混ぜる。その後、精製水を入れてさらに混ぜる。ハッカ油はそのままでは水に溶けないので、エタノールに溶かしてから水に混ぜるようにする。
水は水道水でもいいけれど、塩素がハッカ油の効果を低下させる恐れ場あるので、できれば精製水を使うようにしたい。
またスプレー容器は、ポリスチレン(PS)製だと、ハッカ油やエタノールが容器を溶かしてしまうのでNG。


スプレーボトル 30mL 3本セット 空容器

ポリプロピレン(PP)製やポリエチレン(PE)製、ガラス製を使用すること。
手作り虫除けスプレーの使用期限は、1週間~10日ほど。なるべく早く使い切ったほうがいいので、一度にたくさん作らず、少量をこまめに作ろう。
また、小さな子どもには刺激が強すぎる場合があるので、そんなときはハッカ油の量を減らして作ってみよう。

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』