プラスチックゴミによる海洋汚染が深刻化してきて、世界的に「脱プラスチック」が盛んになっている。日本でも「マイバッグ」や「マイボトル」を持っている人も増えて、徐々に浸透してきた。
そんななかで、最近注目されているのが「マイストロー」。プラスチック製のストローを使い捨てないために、自分で使うストローは持参するというものだ。アメリカでは1日に5億本ものストローが使い捨てられているっていうから、ちょっと真剣に考えたいよね。
日本のお店では、プラスチック製のストローを出すところがまだ多いけど、みんながマイストローを持てば、もっと少なくなるんじゃないかな?
そう思ってマイストローをネットで検索してみると、いろんな種類があるじゃあないですか! あまりの多さにどれを選べばいいのか悩んでしまう。
というわけで、ボクのようにマイストローは気になっているけど、何を買ったらいいかわからないという人のために、気になるマイストローをピックアップ。その機能性や使い勝手を検証してみた。
選んだマイストローは、それぞれに特徴のある5種類。それではさっそくチェックしていこう!
リーズナブルでシリコンとステンレスのいいトコ取りタイプ
米・カリフォルニアで誕生した「クリーンカンティーン」は、プラスチックやアルミに代わる、人と環境に優しいBPAフリーのステンレスボトルを誕生させた先駆的なブランド。マイストローも比較的早くから作り始めている。
そんなブランドのストローは、シリコンとステンレスを組み合わせたもの。カラー違いの4本セットで定価が1,200円なので、1本あたり300円と考えると、なかなかリーズナブルな価格だ。
実際の使い勝手はどうかと言うと、上部が柔らかいシリコン製なので口当たりがよく、ほどよく曲がるので飲みやすい。でもステンレス製の部分は硬いので、マドラーのように使えて便利。
ストローの内側を洗うためのブラシが付いていないのは残念だけれど、内側は細かい凹凸すらない電解研磨なので汚れが落としやすく、食洗機にも対応しているのでブラシは必要ないかも?
▼クリーンカンティーン「ストロー4本セット8mm」
1,200円(税別)
サイズ:φ9×226mm
携帯性 ★★☆☆☆
洗浄性 ★★☆☆☆
口触り ★★★★★
コスパ ★★★☆☆
日本初の「開いて閉じる」技術で内側も洗えるタイプ
ストローを使い捨てないのはいいけれど、衛生的に使うためにはきちんと洗浄しないといけない。でも、洗うのってけっこう面倒だよね……
そんなユーザーの本音に応えたのが、日本初の技術で「開いて閉じる」を可能にしたシリコンストローだ。このストロー、側面に切れ目が入っていて、開いて中まで洗うことができるのだ。しかもピッタリと閉じられるので、使用中に水分が漏れることもない。
実際に使ってみると洗えるというだけでなく、内側の水分を拭き取ることができるのがとっても便利。乾燥させるのに時間がかからないので、すぐにしまうことができる。
シリコン製だけど意外と硬さがあって飲みやすく、断面が楕円形なのでくわえやすいのもなかなかよかった。
ちなみにこのモデルは、両端をつないでリング状にできるコネクター付き。気軽に持ち運べるから携帯するのも億劫にならない。
▼SUTENAI「シリコンストロー&コネクター」
453円(税別)
サイズ:φ9×220mm
携帯性 ★★★☆☆
洗浄性 ★★★★★
口触り ★★★★☆
コスパ ★★★☆☆
伸縮するテレスコピック型でコンパクトに収納できるタイプ
米・ニュージャージーを拠点にする生活雑貨ブランドからリリースされているのは、伸縮自在なテレスコピック型ストロー。シリコンの口当たりのよさと金属の剛性を兼ね備えている、使い勝手のいいモデルだ。
▲伸縮するだけでなく、収納ケースと洗浄ブラシが付属しているのも、携帯を考えるとうれしい点だ。
実際に使ってみると、口当たりは思いのほかソフト。一見すると太そうだけれど、くわえた感じもちょうどいい。
そして、このストローの最大の特徴であるテレスコピックは、コンパクトに収納できるだけではない。
カップの深さに応じて長さを変えられるというのも非常に便利だ。子ども用のカップでも無理なく使用できる。
また洗浄用ブラシは、ストロー内に収めてケースに収納。短めなので工夫して洗わなければいけないけれど、付属しているのはうれしい点だ。
▼ZOKU「ポケットストロー ティールグリーン」
約1,200円~1,400円(税別)
サイズ:φ10×100~230mm
携帯性 ★★★★☆
洗浄性 ★★★☆☆
口触り ★★★★☆
コスパ ★☆☆☆☆
くるくるっと丸めて収納できてケースも付属するタイプ
キャラクターのイラストが入った収納ケースと洗浄ブラシが付いた、シリコン製のストロー。サンリオキャラクターをはじめ、すみっコぐらしやミッフィー、新幹線などさまざまなデザインがある。
ストローは2本入っていて、洗浄ブラシと収納ケース付き。ストローの先端が飲みやすいようくの字に曲がっているのも特徴だ。
収納は、ストローをくるくるっと丸めてケースに入れるだけ。細めで柔らかい素材なので、簡単に収納できる。
実際に使ってみると、ほかのストローに比べてやや柔らかい印象。マドラーのように混ぜるのに使うは難しい。また径が細いので、入ってくる飲み物も気持ち少なめだ。
長さが短めで径が細く、かわいいキャラクターの収納ケースが付いていることを考えると、どちらかというと子ども向きかもしれないが、この携帯性の高さは捨てがたい。
▼ハシー「ポケットシリコンストロー」
580円(税別)
サイズ:φ7×185mm
携帯性 ★★★★☆
洗浄性 ★★★☆☆
口触り ★★★☆☆
コスパ ★★★☆☆
冷たい飲み物の冷たさが引き立つコスパのよいタイプ
カラフルなアルミ製ストローが5本セットになった、1本あたり100円以下という非常にコストパフォーマンスのいいモデル。
熱伝導率の高いアルミを使用しているので、飲み物の冷たさがすぐにストローに伝わって、おいしさがアップするという商品らしいのだけれど、冷たさは感じられたが、残念ながらおいしさがアップした印象は感じられなかった。
また個人的な感想をいえば、歯や舌に触れる金属の感触があまりよくなかったのと、ストローをくわえにいったとき「ガンッ」と歯に当たって、痛い思いをしたのが少々印象を悪くしてしまった。柔軟性のあるシリコンストローなら、同じことがあっても痛い思いをしなくても済んだはず。
でも、コストパフォーマンスのよさとキレイなカラーは魅力的。家族おそろいで持ち歩いたり、家庭用として使用するのもいいかもしれない。収納ケースは付属していないが、市販のお箸ケースに入れて持ち運ぶと便利だとか。
▼ニトリ「冷感アルミストローひんやりエコ5本組」
462円(税別)
サイズ:φ6×200mm
携帯性 ★★☆☆☆
洗浄性 ★★★☆☆
口触り ★☆☆☆☆
コスパ ★★★★★
比較してわかったマイストローの違い
マイストローなんて、正直どれもさほど違わないだろうと思っていたけれど、こうして比較してみるとけっこう違いがわかってきた。まずは長さが商品ごとに違うこと。
「クリーンカンティーン」「ZOKU」「SUTENAI」は500mlペットボトルに差して使うことができたが、ほかのふたつはボトルに入ってしまった。
そして、径の太さもけっこういろいろだった。飲み物が一度に入ってくる量が商品ごとにけっこう違う。使っていて飲みづらいということはないのだけれど、比べてみるとそんな違いにも気づくことができた。個人的には太めのほうが飲みやすかったかな?
そんなわけで、これからマイストローを購入しようと思っている人がいたら、ぜひ参考にしてみてください~!