「音楽検索アプリ」って、ホントに使えるの?3アプリを徹底検証!

「今お店で流れている曲の名前を知りたい!」といったときスマホに音楽を聞かせたり、鼻歌で検索する代表的な「音楽検索アプリ」を実際に体験! 「SoundHound」、「Shazam」、「歌っちゃお検索」・・・この3つの実力を検証してみました!

「今流れているこの曲ってなんだっけ?」「メロディーは覚えているけど曲名が思い出せない」というときにあると便利なのが「音楽検索アプリ」。流れている曲を聞かせたり、メロディーを口ずさんだりすることで、曲名やアーティスト名を調べることができるのだ。
そんな便利な「音楽検索アプリ」にはたくさんの種類があるので、何を選んでいいのかわからない。そこで気になる無料アプリを3種類選んで、どれがいちばん使いやすいのかを検証してみた。
検証方法は、それぞれのアプリに同じ曲を聞かせ、どのアプリがいちばん正確に楽曲を検索できるかを比べてみた。

鼻歌でも検索が可能!「SoundHound」

流れている曲を聞かせるだけでなく、気になる曲の鼻歌でも検索してくれるというアプリ「SoundHound」。オレンジ色のマークをタップすると検索開始。あとは音楽を聞かせれば勝手に検索を始めてくれる。

というわけで、ボクのカラオケの十八番、BIGINの「恋しくて」を聞かせてみることに。イントロが始まったと同時にオレンジ色のマークをタップ。

すると開始わずか5秒足らずで楽曲を見つけてしまった! あまりの速さにちょっとびっくり。

さらに鼻歌で「恋しくて」を聞かせてみると、少々時間はかかったけれど、サビのあたりで探し当ててくれた。
新しいところで星野源の「恋」を聞かせてみても、すぐに認識。同様に鼻歌を聞かせてみても……あれ?「合致する曲が見つかりませんでした」だって。これはボクのせいかな? それともアプリのせいかな?
このほかにも、洋楽、懐メロ、クラシックまで、いろいろな曲を聞ませてみたけれど、ほとんど認識してくれた。
検索した楽曲は、画面からiTunesやGoogle Playで購入できたり、ビデオを見ることができたりする。
しかも「LiveLyrics」なる機能が付いていて、カラオケのように曲に合わせて歌詞が表示されたりもするのだ。ただしこの機能、権利関係の問題があるのか、使えたのはほぼ洋楽だけだった。
iOS版「SoundHound」のダウンロードはこちらから
Android版「SoundHound」のダウンロードはこちらから

カメラでの検索機能も搭載!「Shazam」

「Shazam」は、ラジオやテレビなどから流れてくる音楽を聞かせると、曲を認識して曲名やアーティスト名を表示してくれる。基本的には先に紹介した「SoundHound」と同じように検索してくれるアプリだが、鼻歌に対応していないのが違うところだ。

では早速「恋しくて」を聞かせてみよう。イントロが始まってから青いロゴマークをタップ。

 

するとこちらも5秒ほどで認識した。「恋」ももちろんすぐに認識。
こんなにサクッと検索してくれるのだから、鼻歌を聞かせてもいけるんじゃないの? と思い、聞かせてみたところ……

「実際に歌ったり、鼻歌で歌っても認識はされません」と言われてしまった。残念……
検索した楽曲はApple MusicやiTunes、Google Playで購入できたり、ミュージックビデオを再生できたり、関連楽曲を聞くこともできる。
「Shazam」独自の機能は「Shazamカメラ」が装備されていること。「Shazamカメラ」のロゴが表示されたポスターや雑誌などを撮影すると、曲が検索できたり、特設サイトを閲覧できたりするようだ。
使用した感じでは「SoundHound」ほどヒット率は高くなかった印象。とくにクラシックがあまりヒットしなかった。でも「SoundHound」では認識しなかった楽曲を認識することもあったので、精度に大きな違いはないかもしれない。
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鼻歌やキーボードで検索!「歌っちゃお検索」

「歌っちゃお検索」は、歌ったり、鼻歌を口ずさんだり、キーボードを弾くことで曲を探し出すアプリ。曲を直接聞かせて検索させる機能はないのが特徴だ。
とはいえ「もしかしたら……」なんて考えてしまうのも人情。というわけで、ダメ元で「恋しくて」や「恋」の音源を聞かせてみると……やっぱりダメだった。

さて、気を取り直して鼻歌で検索してみよう。「恋しくて」をしばらく口ずさんでいると、候補曲がたくさん出てきた。はじめのうちは違う曲名が並んでいたが、サビになると精度が上がり「恋しくて」の名前が上にあがってきた。

右側の「i」マークをタップすると、iTumesから楽曲を購入することもできる。
同様に「恋」を口ずさんでみると、こちらは残念ながら認識してくれなかった。曲をうろ覚えだったのがいけなかったのかな?
検索できた曲名の右側にあるスピーカーマークをタップすると、その楽曲が流れる。ただしオリジナル音源ではなく、ひと昔前のカラオケのような演奏が流れる。まあ、曲を確認するだけなので、十分と言えば十分だが少々物足りない気もする。
でもこれ、曲名もアーティスト名もわかった状態で検索しているから、ズラッと並んだ候補曲のなかから「恋しくて」を選ぶことはできるけれど、曲名とアーティスト名を知らない状態で検索をしたら、どの曲が正解なのかがわからないよね?
なので「アーティスト名はわかるけど曲名がわからない」とか「曲名をど忘れしてしまった」なんてときに有効なアプリになるのかな?
そしてもうひとつの検索機能が、キーボードでの検索。歌はちょっと苦手だけど、キーボードなら弾ける、という人にはこちらの方法がいいだろう。
実際、どのように検索されるのか試してみよう。ボクが小学生のときに覚えたサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」を弾いてみる。というより、覚えている音階を打ち込む、といったほうが正しいかも……

すると鼻歌と同様、曲名とアーティスト名がリストアップされた。そのなかにサイモン&ガーファンクルを発見! ん? でも曲名が「孤独の世界」となってる。聞いてみると、それはまさしく「サウンド・オブ・サイレンス」。
よくよく調べてみると、当初つけられていた日本語のタイトルが「孤独の世界」だったようだ。でも、こちらのタイトルはオフィシャルではないので、このタイトルをつけるのはどうかな?
というわけで「歌うのはちょっと苦手」「キーボードだったら弾けるかも」なんて言う人には、このアプリはいいかもしれない。
iOS版「歌っちゃお検索」のダウンロードはこちらから

一番使い勝手のよかった「音楽検索アプリ」はこれ!!

「音楽検索アプリ」を使ってみた印象は、思った以上に精度が高いということ。曲によっては、イントロで早々に検索できる場合もある。けれど、サビ部分のほうが検索精度が高いようなので、検索の際はサビを聞かせるほうがベターだ。
イントロで認識した場合、オリジナル曲ではなくカバー曲が表示されることもあるので要注意。
また、ライブなどの音源で検索すると、認識してくれないこともある。オリジナル音源をベースに検索するので、ちょっとアレンジが違うライブだと、認識しない傾向があるようだ。
そんなわけで、3つの音楽検索アプリを試してみた結果、いちばん使い勝手がいいのは「SoundHound」かな? 曲を聞かせる検索だけでなく、鼻歌での検索にも対応しているから、さまざまなシチュエーションで使えそうだ。
「Shazam」は、鼻歌での検索は必要ないという人向き。インターフェイスも使いやすいし、見つけた楽曲をさまざまなSNSで簡単に共有できるから、いろいろなコミュニケーションが生まれそうだ。
「歌っちゃお検索」は、鼻歌での検索がちょっとしづらいので、メロディーラインをキーボードで弾ける人には、いいかもしれない。
そんなわけで、気に入ったアプリが見つかったら、さっそくダウンロードしてみよう。今まで曲がわからなくてモヤモヤしていた人は、スッキリすること間違いなし!

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』