外出先でも2画面で快適作業!モバイルモニターのすすめ

出先でのPC作業。ネットで調べ物をしながら資料を作る際など「もう少し作業スペースが広ければ……」なんて思った経験はないですか?そんな時はモバイルモニターを使ってみるとよいかも。

外出先にてパソコンで作業。ネットで調べ物をしながら資料を作る際など「もう少し作業スペースが広ければ……」なんて思った経験はありませんか?
そんなときに知っておくと役立つかも!な存在が「モバイルモニター」です。
持ち運びの負担も少なく、かつ作業時のストレスを大きく解消できるアイテムですよ。
※この記事ではWindows10を使って説明しています

モバイルモニターとは

モバイルモニターとは、タブレットのように携帯できるコンパクトさがウリの外付け画面のことです。
下の写真で左に写っているのは、筆者私物のモバイルモニター。GeChic(ゲシック)というブランドの「On-Lap 1101H」という製品で、11.6型の画面を搭載しています。
・Gechic On-Lap 1101H 11インチ フルHD モバイルモニタ ON-LAP

▲筆者私物で同じ11.6型ノートPC(写真右)と変わらないサイズ感

この製品の場合、2017年10月時点での実勢価格は25,000円(消費税込み)前後。外装はプラスチック製で高級感こそありませんが、その分軽く”モバイル”性はバッチリ。
持ち運ぶ際に前面(画面)へ装着する保護カバーにはスタンド付き。使用時はカバーを裏面に付け替えスタンドを起こせば簡単に自立させられます。

▲カバー外側にはスタンド付き

モニターの重量はおおよそ500g。最近のノートPCでは1kgを切る軽量品も多いので、そのようなPCとセットにすると、荷物重量は1.5倍くらいになる計算ですね。

モバイルモニターのセットアップ方法

外出先でモバイルモニターを使うための準備物を見てみましょう。

今回紹介している製品では、パソコンとモバイルモニターのほかに以下を準備します。

  • microUSBケーブル(モバイルモニターへの電源供給用)
  • HDMIケーブル(モバイルモニターへの映像入力用)
  • 変換コネクタ(必要に応じてパソコンとHDMIケーブルの接続に使用)

ノートPCとセットで使う場合は「モバイルモニターへ電源を供給するケーブル」「モバイルモニターへ映像を出力するケーブル」は必須。
どんな形状のケーブル(場合により変換コネクタ)が必要かは、自分のパソコンに付いた端子をチェックしてみましょう。

▲筆者私物のPCだと電源供給にUSB Type-A、映像出力にUSB Type-Cが使える

▲モバイルモニター側は電源用にmicroUSB、映像入力にHDMIタイプDを使うことに
ケーブルを二種類用意したら、ノートPCとモバイルモニターを接続。すると無事、モバイルモニター側にもパソコンの画面が表示されました。

なおパソコンにモニターを外付けする際、外付けモニター(ここではモバイルモニター)側に出力する映像は「パソコンと同じ画面の複製」「パソコンとは別に表示画面を拡張」など選べます。
「画面の内容を他の人に共有する」「より大きな画面に映す」といった場合は別ですが、作業スペースを拡げる目的であれば、まったく同じ画面を二つ表示しても意味がありません。
むしろ荷物だけ増えてしまいますね。
そこで表示の設定を見直します。Windowsのスタートボタンから[設定]→[システム]→[ディスプレイ]と進み、次の二つの項目を確認。

  • [複製のディスプレイ]で「表示画面を拡張する」を選ぶ
  • [ディスプレイの選択と整理]で2つの画面の配置を指定する

[ディスプレイの選択と整理]の設定項目では、ノートPC(初期設定では「1」の画面)とモバイルモニター(同じく「2」の画面)の並びを選びます。
画面の拡張=二つの画面はどこかでつながっているということ。ひとつのマウスで二つの画面を行き来して、操作ができるようになります。その際に”二つの画面のどこをつなげる(隣接させる)のか”をパソコン側の画面上で指定します。

▲上の画像では「1(ノートPC)」の画面右端と「2(モバイルモニター)」の画面左端で繋げた。どこで隣接させるかは縦横自由に配置換えできる

ここで紹介した二つの項目は、一度設定を済ませておけば、2回目以降の再接続時には触る必要がありません。これであとは作業にとりかかるだけですよ。

ここが便利!ここが惜しい!

最後にモバイルモニター使用のメリット・デメリットを整理しておきます。

  • メリット①:作業スペースが物理的に広くなる
  • メリット②:ひとつのパソコンやマウスで2つの画面が使える
  • デメリット①:持ち歩く荷物が増える
  • デメリット②:モバイルモニターの設置スペースが必要になる
  • デメリット③:モバイルモニターを繋いだパソコンのバッテリー消費が増える

メリットはとにかく、物理的に作業スペースを拡張でき、かつひとつのキーボードやマウスで操作ができることですね。
パソコンの画面に二つ、三つ……とウィンドウを並べて作業したいとき、画面が小さかったり、解像度が低かったりすると、見たい情報を確認するのにスクロールや表示の拡大縮小といった操作が必要です。これが地味に面倒。
しかし表示スペースを拡張できれば、もとの大きさのままで複数のウィンドウを並べて表示できます。
一方で外付け機器を使うため「荷物量」「設置スペース」「消費するバッテリー量」が増えることがデメリットです。
でも実際に複数画面での作業を一度経験してしまうと、このデメリットも我慢できる可能性は十分にあり得ます。それくらい、モバイルモニターを使った作業スペースの拡張は便利ですよ。
準備するもの、使うための手順、メリットとデメリット。今回紹介した内容が用途にハマりそうであれば、ぜひモバイルモニター導入を検討してみましょう!

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まきはら とよかず

1986年生まれ。仙台在住。スマートフォンをはじめとする「ガジェット」に関心を持つフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品で個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。