「Member」第三弾のLinQ・天野なつさん。リーダーとして自ら率先してやることの重要さを改めて感じた彼女が始めたこととは。
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天野なつ

「これ、LinQのメンバー表とCDです。宜しければお店に置いてください。」


リーダーということもあって個人の仕事はそれほど多くはなかった天野なつだが、4月になってからはFM FUKUOKAでのレギュラーラジオ番組がスタート、さらに地元のKBCテレビの情報番組『よくばりミルキィ』でレポーターの仕事が始まった。特には食レポもあるなど、無類の食べ物好きの彼女にはまさにうってつけの仕事だが、ロケで訪れた店で必ずLinQのポケットメンバー表とCDを渡すようになった。

「そしたらCDをかけてくれたり、メンバー表をお客さんに配ってくださるんですよ。『LinQという子なんですよ』と言って。そこで『応援するよ』って言ってくれる人も増えたなと思いますし、私自身『やっぱり福岡はいい人が多いな』って改めて感じられるんですよね。

メジャーデビューできてテレビにも出られるようになったんですけれど、まだまた自分たちが思っていたより知られていないというか。LinQの名前を知っている人は福岡にも多く『あ、聞いたことある』とはよく言われるのですが、どういう子たちなのかとか誰がいるのかまでは知られてなくて。『福岡のアイドル』くらいだったりするので、そこをもうちょっと、例えば『この子たち頑張っているよね』になるだけでもいいですし。」

天野なつ

メジャーデビューというのは一方で全国デビュー、でもある。全国ネットのテレビに出演したり、全国各地のイベントに呼ばれて出演したり、全国区になるということ。どうしても東京での仕事が多くなり、その結果地元における活動の比重はどうしても下がってしまう。そこを、デビューした頃の『LinQって言います、よろしくお願いします。』という気持ちに改めて戻りたいということなのだろう。福岡の人たちとふれあうことで、改めて自分たちが活動している福岡のよさに気づかされることもあるはずだ。


「『今、頑張りどころだよね』という話はメンバーや運営さんも頻繁にしていますが、私は逆に原点に戻りたいと思っているんです。前に進んでいくのはもちろん大事なのですが。例えばLinQはメジャーデビューしてますけれど、『メジャー』という言葉にとらわれたくないというか。とてもうれしいことだけれど、自分たちの見せ方を悪い方に気にしちゃダメだなと。

だからポスターやポケットメンバー表とかを、自分たちがお店とかを訪ねて応援者を増やしたいと私は考えています。4周年とか大きなライブの前は自分たちでポスター貼りをやっているのですが、普段からやっていきたいと思うし。」

天野なつ

7月に行われたLinQ夏祭りで印象的なシーンがあった。ライブの途中にメンバーがステージと客席の間のスペースに突然飛び出して、ファンの間近で歌うシーンがあったのだが、客席に小さな子供たちがいるのを見つけた天野なつが、彼女たちの近くに駆け寄っていった。それも彼女の「原点」に戻るための率先、だったのかもしれない。


その夏祭りは、目標としているマリンメッセの横で行われた。マリンメッセ自体は外からも、そして中で見ることもよくあるという彼女は、『うわあー』『でっかいなあ』と思うと同時に、『ここでやったら気持ちいいだろうな!』と、LinQのライブをイメージするという。マリンメッセでのライブのために、何が必要なのだろう。

「そこでも原点に戻るというか、LinQのコンセプトをしっかり決めたいなと。それも、ライブのコンセプトです。アーティストとしてのコンセプトを決めてしまうと、例えば『カッコイイアーティスト』とかにすると、伊藤(麻希)ちゃんが活きなくなってしまうんじゃないかなあと。メンバーの個性は絶対につぶしたくないので。じゃあ個性がバラバラでもそれが活きるコンセプトって何かってなったときに、私はお祭りじゃないですかって運営さんにずっと言っているんですよ。LinQのライブはお祭り感、みたいな。」

天野なつ

「LinQのライブはお祭り感」。メンバーからもよく出てくるキーワードだ。お祭りというと、メンバーもファンもみんながわちゃわちゃと楽しむ、というイメージが浮ぶが、天野なつの考えるお祭りはそれだけではなかった。

「何でもありのお祭り騒ぎのようにみんなが心から楽しんでいる、という感じです。私はベストホールでの定期公演の時に上から見ていると、『HANABI!!』や『ハレハレ☆パレード』『ウェッサイ!!ガッサイ!!』といったお祭り曲は、メンバー同士わちゃわちゃするのが楽しいからか、すごい笑顔でやっているんですよ。素でライブを楽しんでいる、みたいな。」

思えば夏祭りは、アーティストだけでなく、パフォーマーのステージもあった。博多どんたくは一般市民参加型で、みんな晴れ晴れとした顔を浮かべて市内を練り歩く姿が印象的だった。みんなの個性がいきいきと発揮される。そしてそれが活かされる。思えばそれも「祭り」である。

「LinQのお祭りの曲って他のアイドルグループに比べて強いと思うので、だからこそそれをもっと活かすためにカッコイイ曲ももっと魅せられるようにしたいなって思うんです。『シアワセのエナジー』とか『GARNET』といったカッコイイ曲はもうちょっと極めなきゃ、表現力をつけなきゃと思ってます。

なので一度楽曲のコンセプトも見つめ直したいです。LinQの曲ってバラバラなので(笑)。それがよかったりもするのですが、一緒にやってもおかしくない、みたいにしたいです。変わりすぎている曲とか、今いるアイドルグループの曲に似ているとかではなくて、本当にLinQのお祭りというコンセプトに忠実にしていきたいなと。」

LinQとしてのコンセプト、それはつまり「芯」を作りたい、メンバーの心のよりどころとなり、メンバーの気持ちを一つに結集させるものを作りたいということなのだろう。

「本当は全国ツアーも、次はライブツアーではなくてお祭りツアーがやりたいって運営さんに言ってるんですよ(笑)。だって、いないじゃないですか。『各地でお祭り開きます』みたいな、お祭りツアーをやるアイドルって。」

天野なつ

山笠と並んで福岡を代表するお祭りである博多どんたくのハイライトの一つ、パレードプログラムでは、いろんな団体が街を練り歩いてゴールである福岡市役所前を目指す。団体は必ず自分たちの団体名がわかるよう、旗やのぼりを掲げて歩く。

このどんたくの参加資格について、公式ホームページにはこう書かれている。

───────────────────────────────────
1.どんたく隊の衣装、内容などの制限は特にありません。

2.どんたく隊の演技・装飾及び演出については、次のようなことを表現して下さい。

・「お祝い」という気持ち・姿を表現するもの。
・楽しく、ユーモアに溢れたもの。
・ユニークで話題性に富むもの。
・創造性、もしくは将来性豊かなもの。
・国際性豊かなもの。
・年度のテーマを祝うもの。
・「伝承」の価値あるもの。
───────────────────────────────────

思えば、これ自体がLinQのコンセプトと言えるのかもしれない。衣装、内容に制限はない。そして何より祭りならではの楽しさを表現できるかどうか、ということ。

どんたくを見ていて何より楽しいのは、参加する楽しさにあふれている出演者の顔を見ること、だったりする。そしてそこには個性の弾圧はない。みんながみんな、自分の個性がいきいきと発揮されている。参加団体の旗の下に、みんな一つになっている。個性が、そして何より気持ちが。

思えば天野なつがやろうとしていることは、まさにこれなのかもしれない。マリンメッセというゴールに向けて進むLinQというパレードの先頭を切って歩く、ではなく、LinQというコンセプトの旗を高々と、メンバーに、そして沿道の人たちに見えるように、掲げようとする。

それが、マリンメッセを目指す27人ものメンバーからなるLinQのリーダーとして果たすべき「率先」なのだと見定めたかのように。

天野なつ


4周年ライブの後、天野なつはLINEをあるメンバーに送った。
ポスター貼りのことを始め、自分たちでもっと応援者を増やした方がいいのでは、という真剣な内容はいつの間にか長文になった。それ以来、遠征先でも早朝の移動時間で、お互い眠い目をこすりながら「今日のMCで何言おうか?」とか「あのメンバー最近大丈夫かな」といった話をするようになった。

あるときそのメンバーが言った言葉に、彼女は驚いた。今までの彼女なら言わないような言葉。ものすごく変わったな、頼もしいなと思った。

『なっちゃんの支えになりたい。』

それは、高木悠未からの言葉だった。

続編を公開しました

「LinQ 4th Anniversary ~ Welcome to the LinQworld!!」ダイジェストムービー

ハレハレ☆パレード(4th Anniversary ~ Welcome to the LinQworld !!)

BATON(4th Anniversary ~ Welcome to the LinQworld !!)

ダイジェスト(4th Anniversary ~ Welcome to the LinQworld !!)

リリース情報

LinQメジャー7thシングル
「LinQuest~やがて伝説へ・・・」

発売日:2015年9月9日 
ワーナーミュージック・ジャパン

<通常盤>価格:\926+税 WPCL-12184
M-1 LinQuest ~やがて伝説へ・・・
M-2 アイ、スクリーミン。
M-3 LinQuest ~やがて伝説へ・・・ -instrumental-
M-4 アイ、スクリーミン。 -instrumental-

<初回限定版>価格:\1,852+税 WPZL-31071/2
【CD】
M-1 LinQuest ~やがて伝説へ・・・
M-2 Jump Jump Jump!
M-3 LinQuest ~やがて伝説へ・・・ -instrumental-
M-4 Jump Jump Jump! -instrumental-

【DVD】
LinQ Lady Super Live Tour 2014
M-1 LinQ Theme (CLUB NIGHT REMIX)
M-2 Going my way!(SHiNTA PLANET REMIX)
M-3 笑顔にLinQ (SHiNTA RAINYDAY PLANET REMIX)
M-4 手をつないで (SHiNTA PLANET REMIX)
M-5 マケナイガールズ(SHiNTA PLANET LADY REMIX)
M-6 Let's feel together (SHiNTA PLANET REMIX)
M-7 Bye-bye baby love (SHiNTA PLANET REM
IX)
M-8 My Letter (SHiNTA PLANET REMIX)

LIVE DVD & Blu-ray
「LinQ 4th Anniversary ~ Welcome to the LinQworld!!」

発売日:2015年9月9日
ワーナーミュージック・ジャパン
<DVD>価格:\5,800(本体)+税 WPBL-90344/5
<Blu-ray>価格:\6,800(本体)+ 税 WPXL-90105

主なライブ情報

2015年8月22日(土)、23日(日)
LinQ第676、677、678、679回公演
福岡・天神ベストホール

首都圏の主なイベント
2015年8月26日(水)
しずる館Festival 2015 in 亀有

2015年8月29日(土)
@JAM EXPO 2015

2015年8月30日(日)
汐留ロコドル甲子園2015 決勝戦


■Information■

LinQ OFFICIAL WEB
http://loveinq.com/

ピックアップ

編集部有本

元エンジョイ!マガジン編集長(2014年10月時点)。かつてBIGLOBE MUSICを担当していた経験を活かし、よりエンジョイ!でウェッサイ!!なマガジンを目指していきます。

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