BIGLOBE30周年連動企画としてお送りする「Member」。「人は誰だって組織の一員(Member)」をコンセプトに、グループなど組織に所属する一人にスポットを当ててきました。今回は「彼女たちの5周年」と題し、今年結成5周年を迎えた九州発のアイドルグループ・LinQのメンバーを通して、組織における周年というものを考えていきます。
※本取材は2016年3月に行われました。
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LinQ

組織には、リーダーがいればそれを支える人がいる。正キャプテンがいれば副キャプテンがいる。会社も、社長がいれば副社長がいるのと同じように。

九州発のアイドルグループ・LinQは、リーダーに天野なつ、副リーダーに原直子がいるが、さらに副々リーダーとして吉川千愛がいる。アイドルグループでもリーダー、副リーダーという役割は多いが、副々リーダーというのはあまり聞かない。でも、話を伺えば伺うほど、なぜ彼女が副々リーダーになったのか、がわかった気がした。

「"アイドルになりたいな"という私の軽い気持ちから始まって、オーディションを受けるまでが二週間くらいだったんですね。憧れのアイドルに会えるかもしれないとかそれくらいの気持ちだったのですが(笑)」

たまたま目にしたLinQのオーディション募集。軽い気持ちから初めてオーディションを受けてみた。ただ、結成当時のLinQに掲げられていたキャッチフレーズに、吉川千愛は何より魅力を感じた。

「九州からアジアへ」。

「テレビに出ているアイドルとは違う、別の魅力があるんじゃないかなとは思ったんですよね。単純にアジアに行けたら話題になるかも、と。

オーディションでは年上のメンバーも多くて、印象はちょっと怖いというか。私は学校でも派手なキャラではなかったので、"大丈夫かな""絶対いじめられる"って。間違えたかもしれないと思いました(笑)。でもゆうみん(高木悠未)とか小さい子もいたので大丈夫かなと。オーディションに受かってからも、入るかどうかめっちゃ迷いました」

アイドルになりたい。そう思って受けたLinQのオーディション。それが、LinQに入れたことで叶ってしまった。ではその次は?そこで彼女は悩み始めた。

「各メンバーが"LinQを踏み台にしてモデルや女優、歌手を目指す"というのは後から話されて、ああなるほどと思ったんですけれど、当時はテレビやラジオに出ているメンバーもいなかったので、"自分、何をするんだろうなあ"というか、自分に当てはまるものがなかったんですよね。だから自分の夢はここで終わっているなあって。

自分から前に出るタイプのキャラではなかったですし、ステージに立つとか歌が歌えるというタイプでもなかったので、まずそこを克服というか、世間一般の同世代の女の子より何かができる、というものを自分につけたいと。MCとか歌とかダンスも習ったことがないからできないけれど、だからこそ克服していくというか。LinQでの活動を通して自分が成長していけるように、と思うようになりました」

デビューしてから1年もたたない2012年1月、LinQとしてだけでなく一個人として初めて東京に行った彼女は、東京のファンの多さにびっくりした。高木悠未坂井朝香の3人の、ライブもないイベントだったにも関わらず。東京に行ったことのなかった彼女にとって、これだけ離れている場所でも私たちのことを知っている人がこんなにいる。「九州だけでなく東京でもいけるかもしれない」と思ったという。

LinQ

そして2013年にメジャーデビューして、さらに全国へ、というときに壁にぶつかった、という考えは他のメンバー同様、吉川千愛も同じだった。だが、その壁について彼女は具体的にこんな説明をした。

「『カラフルデイズ』(2014年1月発売のメジャー3rdシングル)や『AWAKE』(2014年3月発売の2ndアルバム)の頃ですかね...。メジャーデビューしてからは平日のリリースイベントもたくさんあって、"こんなに集客が大変なんだ"ということに気づきました。でも、そこで"平日だし"という言い訳が出てきたんですよね。人気のアーティストさんやアイドルさんは"平日で仕事もあるけれどそれでも会いたい"という方がたくさん来るじゃないですか。だから(私たちは)そこまでになっていないんだな、という気持ちはそのあたりから出てきましたね」

極端な言い方をすれば、リリースイベントを福岡で一ヵ所でやった場合に集まった人数が、全国三ヵ所でやった場合、そのまま三で割った数になっているということ。実際は地元の人も来るなど新しい人もいるのだが、目に見えて増えない、と感じたのだろう。

「イベントの場所が少なかったらファンの方は集中しますよね。でもそれが分散するとメンバー一人一人の力が試されますし、しかもその分新しいファンの方が増えなければならないのに。それが今でもずっと続いてますね。新しいファンもいれば離れてしまうファンの方もいて、"結局プラマイゼロになってしまう"という話はメンバーみんなとします。そこが一番の課題というか、どうしたらいいんだろうと。まだ乗り越えられていないです」

だが、イベントの会場が分散することについて彼女はこんな指摘をした。

「リリースイベントを各地で同時にやることで、メンバーが分かれて一つになれないんですよね。しかもメンバーが途中で入れ替わったりしますからね」

LinQ

メンバーが分割されることで気持ちが一つにまとまらない。それを彼女自身痛感したのが、2016年1月から行われた出前公演だった。毎週末地元・福岡にあるベストホールで行われている定期公演を全国に出前する、というコンセプトを元に行われた全国ツアーだったが、ベストホールでの定期公演は行われており、いわば並行開催だった。

メンバーは固定制で、事実上LinQは2ヶ月ほど、福岡で定期公演を行うチームと各地で出前公演を行うチームとに、週によって完全に分割された。定期公演と出前公演のチームが、チーム毎、都度入れ替わる期間が長く続いた。

吉川千愛は、副々リーダーということもあり片方のチームの中心的存在だったが、もう一方のチームがどんなライブを行い、そのメンバーがどうなっているのか、がわからないもどかしさがあった。

「なっちゃん(天野なつ)のチームと私たちのチームのメンバーが全然違うから、それぞれ色が出るじゃないですか。でもなっちゃんチームのライブを見ていないから、どんなノリのライブになっているのかもわからなくて。そこは共有したい部分もあったんですよね。でも私たちはベストホールで公演をしているから行けないですし。メールなどでゆうみん(高木悠未)が伝えてくれてはいたのですが、なるほどとは思うけれど、やっぱりその場にいないからファンの方の反応がわからなくて、難しいなあというか」

天野なつのチームは他にも、高木悠未、杉本ゆさをはじめ、彼女曰く"がっつり系で対バンに強いメンバー"が多かった。一方、彼女のチームは前に出る、というメンバーばかりではない分、最初はゆるすぎた部分があったという。一年前に行われたサーキットツアーでも中心となった大庭彩歌をはじめ、メンバーで話し合い、MCとのメリハリをつけたり修正を重ねていった。

「二週目からメンバーが(山木)彩乃から伊藤(麻希)ちゃんに変わったのですが、それだけでも色が変わったんですよ。向こうのチームはどういうライブになったのかはわかりませんが、こっちは色を出していけるようなグループにしたいねと。向こうは熱いライブになったというクチコミが広がっていたからこっちも頑張らなきゃ、と、自然と対抗意識ができていったというか。だって私たちの方は盛り上がらなかったとかファンの方に言われたら終わりじゃないですか」

LinQ

7人でもメンバーがたった1人替わるだけで雰囲気が変わる。メンバーの数自体が変われぱまた変わる。その大変さを痛感した。しかもそれが、二チーム制となったことで対抗意識が生まれるだけでなく、対立の構図に切り替わる危険性もはらんでいたのかもしれない。

「例えば9人という固定チームがあった場合、9人の空気ができるじゃないですか。そこに新しいメンバーが入ったら"なんか違くない?"となるべきではないし、入りにくい雰囲気ができないようにしたいんですよね。対抗意識はあってもいいのですが、ないものにしたいんですよね。

だからこれからのLinQは...。もっと、一つになりたい」

こう言った後彼女は、めっちゃ簡単に言うと、めっちゃ軽い言葉なんですけれどね、と言いながら笑った。でもそれは自分で思いついた言葉ながら、何より的を射ている言葉だなと気づいたかのようだった。

「今のLinQは、一致団結していないわけではないのですが、いい意味でも悪い意味でも色がありすぎて。集合したときにまとまりのあるグループになりたいんですよね。そのためには、一人一人のメンバーのことをわかっていなければと」

>> 副々リーダーの苦悩と残してきたもの

BIGLOBE 30周年記念特設サイト

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http://www.biglobe.ne.jp/30years/

DVDリリース情報

LinQ 5周年祭「うちらのどんたQ~博多名物になりたいっちゃん!~」

LinQ

発売日:2016年8月24日
価格:4,800円(税別)
品番:TCED-3196

結成5年を迎え5月5日(木)にZepp Fukuokaにて開催された5周年記念LIVEがDVD化。
全27曲を収録し、約1時間を超えるメイキング映像を特典として収録した2枚組でリリース!

【DVD2枚組仕様】2016年/日本/カラー/本編約163分+映像特典約63分/16:9LB/片面1層/音声:リニアPCM2.0chステレオ/字幕:なし/2枚組
※仕様は変更となる場合がございます。

発売元:ジョブ・ネット
販売元:TCエンタテインメント

映画「みんな好いとうと♪」

LinQ

九州から世界をめざすアイドル・LinQ主演。オール福岡ロケ!笑って、泣いて、みんながハッピーになる青春エンターテインメント!

福岡県、福岡市、また地元企業の協力のもと九州オールロケを敢行!
豪華版には未公開映像満載の特典ディスクを収録。さらに初回生産限特典生写真セットを封入!

発売日:2016年8月24日
価格:
Blu-ray バリバリ豪華やけん版 5,800円(税別)
DVD バリバリ豪華やけん版 4,800円(税別)
DVD 通常版 2,980円(税別)

品番:TCBD-0566
発売元:「みんな好いとうと♪」 製作委員会

「みんな好いとうと♪」公式サイト

CDリリース情報

「ふるさとジャポン」
2016年9月28日発売

LinQ

テレビ東京系アニメ「妖怪ウォッチ」 エンディングテーマ
ニンテンドー3DSソフト「妖怪ウォッチ スシ / テンプラ」エンディングテーマ


◇「LinQ」ver. 4形態
☆スペシャル初回特典:「LinQ生写真(仮)」
※10種の内、1種ランダム封入

LinQ ver.①

LinQ

CD ONLY AVCD-55131 ¥1,000(税込)

LinQ ver.②

LinQ

CD ONLY AVCD-55132 ¥1,000(税込)

LinQ ver.③

LinQ

CD ONLY AVCD-55133 ¥1,000(税込)

LinQ ver.④

LinQ

CD ONLY AVCD-55134 ¥1,000(税込)


◇「妖怪ウォッチ」ver. 2形態
●「妖怪ウォッチ」ver.① CD+DVD AVCD-55129/B  ¥1,800(税込み)
●「妖怪ウォッチ」ver.② CD ONLY AVCD-55130 ¥1,000(税込み)

☆スペシャル初回特典①:「スペシャル生写真(仮)」
☆スペシャル初回特典② :S級レア妖怪が手にはいるかもしれない!?「5つ星コイン」が手に入るQRコード封入!!

ピックアップ

編集部有本

元エンジョイ!マガジン編集長(2014年10月時点)。かつてBIGLOBE MUSICを担当していた経験を活かし、よりエンジョイ!でウェッサイ!!なマガジンを目指していきます。

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