肉の「薄切り」「切り落とし」「小間切れ」の違いってナニ?

スーパーなどで売っている肉は「薄切り」「切り落とし」「小間切れ」とあるけれど、これってどこがどう違うのだろう? というわけで、この3つの違いを調べてみることにした。

スーパーにスライス肉を買いに行ったとき、パックのラベルを見て悩んだことがある人、いるんじゃない? そう、お肉のパックには「ロース」「バラ」「モモ」などの部位のほかに「薄切り」「切り落とし」「小間切れ」と切り方も書いてある。
「薄切り」は文字通り薄く切った肉なんだろうけど、ほかの「切り落とし」「小間切れ」というのが、わかったようでよくわからない。
そこで「薄切り」「切り落とし」「小間切れ」の違いを調べてみることにした。

用途によって厚さが違う「薄切り」

これは文字通り、部位別に薄くスライスされたた肉のこと。1枚ずつ同じ大きさ、同じ厚さで切られていて、パックに入っているときもキレイに並べられているので、見た目ですぐにわかる。
お店によっては、厚さに応じて「生姜焼き用」「しゃぶしゃぶ用」など、料理名で表記を分けているところもあるようだ。

それぞれ厚さに規定があるわけではなく、お店が独自に決めているようだけれど、おおよその厚さは決まっているようで……

  • 生姜焼き用=2mm以上
  • しゃぶしゃぶ用=1mm以下
  • 薄切り=1~2mm

となっていることが多い。
生姜焼き用の肉は、薄すぎると焼いているうちに反ってしまうので、ある程度厚みがあるほうがキレイに焼けるのだとか。しゃぶしゃぶ用の肉は、厚いとゆでたときに固くなってしまうので、1mm以下が理想なのだそうだ。
もちろん好みがあると思うので、表記通りの料理に使う必要はないけれど、参考にしてみると、料理がもっとおいしく作れるかも。

大きさが違うだけでリーズナブルな「切り落とし」

部位ごとに同じ厚さでスライスされている点では「薄切り」と同じだけれど、大きさはそろっていないというのが「切り落とし」。パックを見ても「薄切り」のようにきれいに並べられておらず、クチャッと収められている。

これは、形の整えられた塊肉をスライスして「薄切り」にしていくときに出る端っこの肉。だから部位と厚さは一緒だけれど、大きさが異なっているのだ。
部位が同じで厚さも整っているので、すき焼きやしゃぶしゃぶなどに向いているそうだ。「薄切り」だとちょっと高価な肉でも「切り落とし」なら少し安くなるので、リーズナブルに高級肉が味わえるぞ。

部位にこだわらない料理なら「小間切れ」

塊肉の形を整えるときに出る肉の切れ端が「小間切れ」。入っている部位もまちまちで、厚さや大きさもバラバラだ。パックの状態では「切り落とし」とあまり見分けがつかない。

しかしパックを開けてみると、やはり特定の部位だけでなく、いろいろな部位が入っている。このお店の場合は、各部位の「切り落とし」の”詰め合わせセット”みたいな感じになっていた。
大きさや厚さにこだわらず、小さめに切って調理する炒め物や煮物に最適なのがこの肉。ほかの肉に比べて安く売られているので、上手に活用してみよう。

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』