突然やってくる知らない人からのメッセージ

突然こんなメッセージがやってきました。


携帯電話をなくしたので、新しいメールアドレスにしました。今度からこっちに連絡してね。

最近あってないけど、元気にしてる? また一緒に 遊びに行こう

田中花子

名前を見ても知らない人(場合によっては名前も書かれておらず)、新しいメールアドレスと言っているので、メアドも初めて見るもの。
知り合いだったのか、単なる間違いメールなのか...... どちらにせよ、返信したほうが良いのでは? と思うかもしれませんが、それは止めておきましょう。もしかしたら、そのメール・SMSはサイバー犯罪者からのものかもしれません。

「間違いメール」はサイバー犯罪の第一歩

純粋な間違いの場合もありますが、サイバー犯罪者がいろいろな目的を持って、わざと「間違いメール」を出している可能性もあります。彼らはいったいどんな理由で間違いメールを送信しているのでしょうか? 以下の理由が考えられます。

(1)出会い系・カジノといった有料サイトの営業メール

メールは一度きりでなく、何度かやりとりをして、仲良くなったところで有料サイトに誘導するタイプの営業メールです。
女性の名前を名乗り、男性をターゲットにして、「恋人がいなくて寂しい」といった内容を送信。
受け取り、下心を刺激された男性は、熱心にメッセージを交換したところで、「続きはこの出会い系有料サイトでやろう」というパターンはよくあります。

(2)迷惑メールを送信するための生きたメアドか確認

違法に流出したメールアドレス情報はアンダーグラウンドの世界で売買されています。しかし、購入したメールアドレスが本当に使えるかどうかわからないことがあります。
そこで、闇の業者が実際にそのメールに送信し、使えるかどうかチェックします。
さらに、そのテストメールに返信する善良なアドレスは「善良なアカウント(=営業しやすいユーザー)」ととしてリスト登録されます。
だから迂闊に返信すると、迷惑メールが激増することがあります。それは「生きた、そして返信が来たメアド」として登録されるからです。

(3)ウイルスに感染させるため

メールに添付したウイルス、もしくはクリックするとウイルスに感染するURLを踏ませるために、間違いメールを装って送ることもあります。
しかし最近では、この手の攻撃は間違いを装ったメールではなく、実際にあなたの知人や友人名を名乗って送ってくる場合が増えています。
名前だけでなく、上司から送られてくる文面を真似、実際に使う決算資料などを使うため、多くの人が騙されてしまい、セキュリティ業界では悩みの種になっています。

間違いメールがきたらどうしたらいいの?

間違いメール・SMSが届いたら、基本的には無視しましょう。
特にあなたや送信元の名前といった個人情報を全く書いていないメッセージは要注意です。
文面やメールアドレスを検索すれば、似たようなメールを受け取った人のブログやTwitterがヒットする可能性も高いので、参考にしましょう。

無視してもメッセージが大量届く場合もあります。
そんな時は、迷惑メールの除去サービスやメーラーのフィルタリング機能を使ってゴミ箱に自動的に移動するようにすればスッキリします。

またメールに書かれているURLや添付ファイルは決してクリックしてはいけません。そのワンクリックで、あなたのパソコンがウイルスに感染し、他のパソコンにウイルスをばらまく加害者になってしまう危険性もあります。

「明日の17時に東京駅で待っています」「明日の入金先を教えてください」といった緊急性の高い間違いメールは、ついつい「間違っていますよ」という親切心で教えてあげたくなりますが、犯罪者はその親切心を狙っている可能性もあります。本当の間違いメールであっても、ミスをしたのは彼らであり、あなたは全く悪くありません。

悲しい事実ですが、無視すればあなたのリスクは限りなく低いのですが、反応すれば一気にリスクが上がるのです。ただ、この危険性を知った上で返信する人は、それはそれでアリだと筆者は思います。リスクを知って行動する人と、リスクを知らずに行動する人では、同じアクションでも全く意味が違ってくるからです。

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江原顕雄

PC、インターネットが得意ジャンルのフリーの編集・ライター。「ぁゃιぃわーるど」「下水道」で誕生して、「あめぞう」で乳児期を過ごし、「壺」で育ててもらいました。

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