「6月」の雑学で梅雨のジメジメを吹き飛ばそう!

雨が降るのにどうして「水無月」?6月ってなんだか疲れるのはなぜ?6月生まれのあの人に教えてあげたい雑学まとめました。

肌寒い季節に別れを告げ、暖かくなってきたのはいいけれど……今度はじめじめの梅雨。「6月」というと日本ではどうしても雨の印象が強いですよね。
そんな6月ですが、悪いことばかりではありません!
今回は6月にまつわる雑学をまとめてみました。

6月の旧暦は「水無月(みなつき)」

旧暦の月名でいうと6月は「水無月(みなつき)」。漢字を見ると「水が無い月」ということで、「雨が降るから天に水が無い」と思っている人もいるかもしれませんが、じつは「水無月」の「無(な)」は「の」にあたる助詞で、つまり「水の月」という意味なんです。
田んぼに水を引く時期であることから「水の月」が「水な月」になり、「水無月」という漢字があてられるようになったのだとか。
ついつい梅雨と結びつけがちですが、旧暦の6月は新暦(現在のカレンダー)の6月末から8月上旬にあたるため、そこは関係ないんです。

6月といえば…花嫁!

中学生の頃だったか、月の名称を英語で覚えるときに、ちょっと覚えづらかった6月=June。これを「ジューン・ブライドだからJuneは6月!」と覚えた方もいるのではないでしょうか?(筆者はそのクチです)
「6月の花嫁」を意味する「ジューン・ブライド」。これはヨーロッパで6月に結婚する花嫁は幸せになる、とされる言い伝えによるもので、由来は諸説あるのですが有名なものとしては3つ。
ローマ神話で結婚をつかさどる女神である「JUNO」と6月の月名「June」が似ているということ。ヨーロッパでは6月は雨が少なく気候も結婚式に適しており、復活祭もあり地域的にお祝いの気運が高まるため、多くの人から祝福されるだろうということ。そして、かつてヨーロッパでは農繁期にあたる3月~5月の結婚が禁じられており、解禁となる6月に結婚式を挙げるカップルが多かったこと。
……と、どれも日本ではあまり関係なさそうですよね。
日本では、というと、梅雨の影響もあり元々は6月の結婚式は少なかったんだそう。その6月に結婚式を増やそうと、ホテルオークラの副社長であった橋本保雄氏がヨーロッパの言い伝え「ジューン・ブライド」を日本に持ち込み、日本BMC(宴会支配人会)という会の中で呼びかけたのだとか。
今ではすっかり定着しているので、ホテル業界も助かったかも!?

6月の記念日事情

あれ、祝日が、ない!?

6月って、なんだか疲れる……と思ったことはありませんか?
その一因に「休みが少ない」ことがあるかもしれません。
じつは6月は12ヶ月で唯一、祝日のない月なんです。
過去にエンジョイ!マガジンでも「新しく祝日ができるなら、いつ、どんな日がいい?」というアンケートを実施したことがありますが、ダントツ……6月が1位でした。
新しく祝日ができるなら、いつ、どんな日がいい?【アンケートしてみた!】

祝日以外の記念日は?

祝日以外の記念日としては、有名なのは第3日曜日の「父の日」
地域的なところでは沖縄県では沖縄戦の集結にちなんで23日が「慰霊の日」とされ、公休日になっていたり、横浜市では2日を「開港記念日」とし、学校や一部の企業が休みになることも。

梅雨時の散歩もまたよし♪

まとめてみても、あまり大きなイベントごとのない穏やかの月といった印象の6月。
雨が続いてうんざりしてしまうこともありますが、そんなときこそ花を見ながら散歩をしてみるのもいいですよ。
たくさんの種類があるあじさいや、甘い香りのクチナシなどを見ることができますよ。まだまだバラも美しい季節です。
早速、6月の雑学を周りの方に披露してみてくださいね!

林さやか

フリーの編集者兼ライター。「本が好き」の一心で編集者になったものの、スポーツ、文学、手芸、東洋医学など興味はとことん「広く浅く」。父親のやっていたパソコン通信から中学生でインターネットにハマった1983年生まれ。