iPhone 6やiPhone 6 Plusはバッテリー容量がiPhone 5に比べて大きくなったと言われています。画面サイズも大きくなったので当然といえば当然ですね。
そんなとき、そういえばiPad用の充電器がiPhoneにも使えるということを知り、それなら、iPhone用とiPad用の充電器でどれくらい充電時間に差が出るのか、を実際に試してみました。
iPad用の充電器とは? 「Apple 12W USB電源アダプタ」
左にあるのが、iPad用の充電アダプタ、右にあるのがiPhone用の充電アダプタです。
iPad用とは言っても、iPhone 5などにも対応されています(互換性一覧はこちら)
双方の違いはというと出力がそれぞれ、iPad用が12Wに対し、iPhone用は5W。2倍以上の差があることになり、充電速度の比較実験にも期待が膨らみます。
実験条件:iPhone 6を「オフラインモード」にし、満充電までの時間を測る
ということで、今回はiPhone 6を使って、満充電になるまでの時間を測ってみたいと思います。
その際、実験条件としては、
- 「オフラインモード」」とし、WiFiにもつながない
- 1%から100%になるまでの時間を計測
とします。
外部からの通信やバックグラウンドでの通信の影響を受けないようにし、同じ条件のもとでそれぞれの満充電になるまでの時間を測りたいと思います。
先行:5W充電器で計測
では先攻、iPhone用充電器「5W」の登場です。
実験開始前にiPhone 6の充電を使い切るのに苦労したのは置いておいて、日々使い慣れているこの充電アダプタで、iPhone 6は何分で満充電になるのでしょうか。
その結果をみてみましょう。
はい、結果はこの通り、151分。約2時間半で充電されました。
こうして測ってみると、あ、そんなもんだったのか、という印象が正直なところです。
後攻:12Wアダプタで計測
続いては12Wアダプタでの充電です。Apple公式サイトでは「すばやく効率的な充電」との説明文があり、期待に胸が膨らむところですが果たしていかがでしょうか。
その実験結果がこちらです。
はい、137分でした。そうです。2時間と17分。
14分縮まったので、5Wアダプタから比べると、「約1割早まった」と言えます。
いや、言えますけど!
ぶっちゃけ、期待ほどには変わらなかった……というのが本音でしょうか。
試しに、またiPhone 6の充電を使い切ってから再度試してみましたが、結果はさほど変わらず、でした。
グラフで比較してみます。
12Wと5Wを比較してみると、およそ1時間後の充電状況は12Wの方が伸びがよいですが、
およそ2時間後の段階ではその差が縮まってしまっていることがわかります。そして最終的には「14分だけ」の差でした。
まとめ:「スペア」としてなら買ってもいいかな。
上記のように、iPhone 6で試してみると、約1割速まることがわかりました。
買い替えてまでこの12Wアダプタに乗り換える、まではしなくていいかなとは思いますが、職場用や自宅の別の部屋用にもうひとつ充電器が必要な場合など、スペアとしてならばこの12Wを買ってみるのもよいかなと思います。
逆に、そういえばiPad用の12Wアダプタが使わないまま箱にしまっちゃってるな、という方は今すぐにでも使う価値はありそうですね。
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