ハードディスク(以下、HDD)やSSDの容量にどのくらい余裕があるかは、ディスクのプロパティを見ればわかります。ディスクの容量が赤く表示されていたら「削除したほうがいい」というサインです。
ディスクの容量をあけるため、写真や動画のデータをDVDやクラウドに移動させている方もいると思います。さらにパソコンにとって不要なデータを削除してみませんか?
システムも軽くなり、パソコンの起動や動作が速くなることも多く、一石二鳥です。ただし、システムに関するデータをむやみに削除すると故障の原因につながります。ご紹介する方法で、問題がおきないようにデータを削除してください。
※Windows7を使用しています
1.使わないプログラムはアンインストールする。
「購入時にプリインストールされていた」「もう使わない」など、必要ないプログラムは削除しましょう。[コントロールパネル]→[プログラム]→[プログラムと機能]を開いて作業します。
2.ごみ箱を空にする
写真などのファイル、フォルダを削除すると「ごみ箱」に移動します。「ごみ箱」からデータを取り出せば復元できますが、ディスクを圧迫しています。ごみ箱を空にするとデータは完全に削除され復元できなくなりますが、その分ディスクの容量も空きます。
ごみ箱を右クリックし[ごみ箱を空にする]を選ぶと、アイコンのごみ箱のデザインも空になり名実ともにスッキリします。
(参考)「ごみ箱」の容量を調整して、ハードディスクの空き容量を増やす
3.ディスクのクリーンアップを行う。
システムが暫定的に一時保存していたデータをまとめて削除します。ディスクを右クリックし[プロパティ]から[ディスクのクリーンアップ]をクリック。自分にとって不要な項目にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
主な項目の説明は以下のとおりです。
<ダウンロードされたプログラムファイル>
ネットに常時接続している人は不要
<インターネット一時ファイル>
ネットに常時接続している人は不要
<オフラインWebページ>
ネットに常時接続している人は不要
<一時ファイル>
一時的にシステムが保存していたが、削除せずに残っていたデータ。パソコンを再起動させ、他のプログラムが動いていないのを確認したのちに削除するとよい
<縮小表示>
エクスプローラーで表示される画像や動画の縮小画像の隠しファイル。フォルダをあけるときに作成されるので不要だが、画像ファイルをあけると再び作成される
ログファイルやエラー報告ファイルは、Microsoft社にエラーの内容を報告するために保存されているものです。これも削除して問題ありません。
4.WindowsUpdateのファイルを削除する
WindowsUpdate用にダウンロードしたファイルはすぐにシステム更新で利用されるので、不要です。一般的な設定をしているパソコンなら、C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download の中にそのファイルがあるので、削除しましょう。
クリーンアップができる無料の定番ソフト「CCleaner」
先ほどあげたファイル以外にも、パソコンにとって今の時点で不要なファイルはまだまだたくさんあります。しかし、それらを手動で削除するのは手間もかかりますし、ほんの少しの手違いで必要なファイルを消してしまいパソコンが動かなくなる可能性もあります。そこで、それらのデータを削除するためのユーティリティソフトをご紹介します。
ひとつは「CCleaner」。Windowsパソコンをクリーンアップするための、無料の定番ソフトです。先にあげたデータはチェックを入れるだけでまとめて削除できます。さらにレジストリの不要な設定など、手動で消すのは手間がかかる部分まで任せられます。プログラムの削除も[アプリケーション]のタブから行えます。
ひとまとめに削除できて便利ですが、少々強気に削除するデータをセレクトするクセがあるソフトなので、既存の状態で使うと”削除し過ぎてしまう”可能性があります。ブラウザのクッキーや履歴なども初期設定では削除の対象ですが、これらを削除すると自動的に項目を入力できなくなり困る方もいるはずです。
そこで、初心者の方はいったんすべてのチェックを外し、不要なデータを確認しながら利用することをおすすめします。上記にあげたようなファイルだけにチェックを入れて実行すれば、安全性も高まるでしょう。控え目にデータを削除するだけでも効果はあるので、ぜひ試してみてください。
より高度に! 有料ソフト「Wise Care 365 Pro」
もうひとつは「Wise Care 365 Pro」。有料ですが、不要なデータやシステムファイルの削除のほか、レジストリのチューニングまで任せられます。さらにシステム内に残されたインターネットで閲覧した画像や動画の一時ファイルなど、プライバシー性の高いデータも削除できます。
他言語のIME(日本語入力システム)など、必要かどうかはユーザーごとに判断が異なる項目を「空き容量が必要なら削除すれば○○MB空く」といったように案内してくれます。
不要なデータを削除し終えたあと、パソコンがより高速に動くようなチューニングもできます。
▼Wise Care 365 Proはこちらから購入できます。
不要なデータがパソコンの中に残っている状態が続くと、動作が遅くなるだけでなくプライベートな情報もずっと保存されたままになります。家族でお使いの方はもちろん、自分しか使わないという方もプライバシーの保護も兼ねて、定期的に不要なデータはクリーンアップしておきましょう。