ガラケーなのにLINEが使える!「ガラホ」のメリットを徹底解説!

ガラケーとスマホの長所を合わせた「ガラホ」が人気を集めています。購入を考えている人のために、ガラホを使うメリットとデメリットを教えましょう。

「ガラホ」って聞いたことありますか?
Androidを搭載したガラケー(従来型のケータイ)の呼び名で、「ガラケー」と「スマホ」を組み合わせて、そう呼ばれるようになりました。見た目は、二つ折り式の普通のガラケーですが、OSには、スマホと同じ「Android」が採用されています。

2015年2月に、au(KDDI)が、初のガラホとして「 AQUOS K SHF31」を発売し、今夏は、NTTドコモから「ARROWケータイ F-05G」(写真左)と「AQUOSケータイ SH-06G」、au(KDDI)から「AQUOS K SHF32」(写真右)の計3機種が発売されました。
ガラホには、従来のガラケーと比べて、いくつかのメリットがあります。

メリット1●LINEのフル機能を使える!

ガラケーでもLINEは利用できますが、ブラウザで利用する仕様のため、新着メッセージがあっても通知されなかったり、無料通話が利用できなかったり、機能に制約がありました。ガラホでは、スマホ向けのLINEアプリが使えるので、スマホと同じようにトークや通話を楽しめます。

メリット2●パソコン・スマホ向けのWebを見られる!

ガラケーには、ケータイに最適化されたWebページを見られるブラウザが搭載されていますが、ガラホには、スマホと同じブラウザが搭載されているので、パソコンで見る場合と同じWebページを閲覧できます。
また、最近増えつつあるスマホ向けのWebページも表示できます。
TwitterやFacebook、YouTubeなどのアプリは搭載されていませんが、ブラウザで利用することができます。
たとえばエンジョイ!マガジンのサイトなら、スマホ用のページがこのように表示されます。

メリット3●スマホよりも安いプランで利用できる!

NTTドコモのガラホは、従来のガラケーと同じFOMA向けのプランで使えます。
たとえば、基本使用料は最も安い「タイプSS バリュー」は月額934円(税抜/各種割引適用時)にして、「パケ・ホーダイ ダブル」(月額372円~4200円/税抜)などのパケット定額サービスを組み合わせて利用することができます。
au(KDDI)のガラホは、専用プランが用意されており、最も安い「VK プラン」の基本使用料は月額998円(税抜)で、データ通信には「ダブル定額」(月額500円~4200円/税抜)を利用できます。
なお、両社ともに国内通話がかけ放題のスマホ向けプランを選ぶこともできます。

スマホと違うところは?

Androidが搭載されているからと言っても、スマホと全く同じように使えるわけではありません。
NTTドコモのガラホは、LTEの高速通信に対応しておらず、3Gでの通信となります。また、Wi-Fiにも対応していないので、テザリングも利用できません。Google Playストアからアプリをダウンロードすることもできません。
つまり、「LINEができるガラケー」と考えるべきでしょう
au(KDDI)の最新のガラホ「AQUOS K SHF32」は、LTEに対応し、Wi-Fiやテザリングにも対応しています。Google Playストアには対応していませんが、「auスマートパス」(月額372円/税抜)に加入していれば、そこから対応アプリをダウンロードすることもできます。
つまり、「スマホに近い機能を備えたガラケー」と言っていいでしょう
「ガラケーを使い続けたいけど、LINEが使いづらいのが難点」、「LINEを使うためのスマホへの機種変更を考えているけど、利用料が高くなるのが心配」という人は、ガラホへの乗り替えを検討してもいいかもしれませんね。
なお、「大きな画面で、いろいろなアプリを使いたい」という人は、迷わずスマホに乗り替えましょう。
※料金などすべて2015年7月時点の情報です。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。

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村元正剛(むらもとまさかた)

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し続けているITライター。編集プロダクション「ゴーズ」を率い、雑誌、Webなどにさまざまな記事を寄稿している。趣味は演劇鑑賞と中国ウォッチング。