オンラインゲームのトラブル回避策!親目線で考えるチェックポイント

現在子育て中の親御さん向けに、オンラインゲームで遊ぶ際の注意点をご紹介。特に「時間制限」と「人間関係」のトラブルに焦点を当てて、注意点をまとめました。

現在、小中学生くらいのお子さんがいる親御さんに質問です。
あなたにとって、「ゲーム」とはどのような存在ですか?
育った環境や世代にもよるでしょうが、「自分自身も子供の頃に遊んでいたから好き」という人も少なからずいるのではないかと思います。放課後は友達の家に集まり、ファミコンやゲームボーイで遊んでいた──あるいは遊んでいる友達を見ていた──なんて記憶、ありませんか?
実際にゲームで遊んでいた経験がある人ほど、我が子に「ゲームばかり遊んでちゃダメ!」とはなかなか強く言えないもの。でも同時に、現代の「ゲーム」ならではのトラブルにお子さんが巻き込まれないよう、うまく注意したいと考えている親御さんもいるのではないかと思います。
中でも悩みのタネとなるのが、オンラインゲーム。
家で1人でRPGを遊んだり、学校の友達と集まって対戦ゲームをしたりするのとは違って、オンラインゲームでは見知らぬ他人とも当たり前に遊べてしまいます。まだ幼い子供が顔が見えない相手とゲームをするのは、親からすれば不安に感じますよね。
そこで本記事では、オンラインゲームにまつわるトラブルと注意点をピックアップ。ここでは特に「時間制限」と「人間関係」に絞ってまとめました。少しでも参考になれば幸いです。

時間制限

オンラインゲームに限った話ではありませんが、「ゲームの時間制限をどうするか」は子供にとっても親にとっても大きな問題です。
無制限にすればいつまでも遊んでしまいかねませんし、かと言って禁止にしてしまうのもどうなのか……と。親目線では悩みどころですよね。
総務省の発表した平成28年の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 によれば、子供がゲームで遊ぶ時間は平日より休日の方が長く、休日は1日1時間程度となっています。よく「ゲームは1日1時間」と言いますが、実際に多くの家庭では1時間が基準になっているようです。
ただし、特に多人数で遊ぶオンラインゲームの場合は「1日1時間」では物足りないと感じることも。実際問題として、時間制限がトラブルにつながってしまったケースもあると聞きます。
たとえば、ゲーム内で仲間と協力して何かを作ったり、短期間でレベルを上げたりする必要がある場合、「1時間」だけでは満足のいくプレイができないことがあります。それを迷惑に感じたプレイヤーがいれば、「もっと長時間付き合えよ!」と文句を言われるなどの諍いにつながる可能性もあります。
自分のペースで自由に遊べるゲームでしたら問題はありませんが、ゲーム内でチームに入るなどして時間を費やす必要がある場合は要注意。そのゲーム自体を禁止するというよりは「どのように遊ぶか」という遊び方をお子さんに確認し、そのうえでプレイ時間を調整するといいでしょう。
たとえば家庭内で「ゲームを遊ぶ時間を決めている」場合は、「ゲーム内でチームを組む際にはあらかじめメンバーとそのことを共有する」というように。もし子供から「もっと長時間遊びたい」という相談を受けることがあってもすぐには否定せず、その理由を聞きながら話し合ってみてください。

人間関係

顔の見えない、ゲーム内だけでのつながりとは言え、そこには紛れもない「人間関係」があります。──とくれば当然、ゲームでのやり取りがきっかけで人間関係のトラブルが発生する可能性もゼロではありません。
ただし、相手と直にやり取りをしないゲームであれば大丈夫。他のプレイヤーと交流するとしても、「こんにちは」「ありがとう」などの定型文によるやり取りを基本としているゲームですね。ボイスチャット機能を備えているテレビゲームもありますが、それも設定で切っておけばOKです。
気にかけておきたいのは、チャットにせよ通話にせよ、実際に相手と話をする場合です。相手が見知らぬ他人であるのを良いことに罵詈雑言を投げてくる人は少なからずいますし、普通に仲良く交流していても、何かをきっかけに関係がこじれてしまうことは当然のようにあります。
画面の先にどのような相手がいるかわからない以上、安全策を取るのであれば、「信頼できる相手以外との交流は禁じる」のが最適解ではあるのですが……。
ただ、「どのような相手がいるかわからない」のは何もゲームに限った話ではなく、現実でも同様なんですよね。ゲームにせよリアルにせよそこに「人間関係」があることに変わりはないのに、ゲームのつながりだけを制限してしまうのは筋が通らないようにも感じます。
親にできることとしては、あらかじめ「心ないことを言う人がいるかもしれない」と伝えたうえで、「リアルと同様に他人には敬意を持って接する」ことの大切さを、子供に言い聞かせること。それが、オンラインゲームにおける人間関係を考える第一歩になります。
そのうえで、ゲーム内で他人と交流するなかで嫌な思いをしたり、喧嘩してしまったり、失敗してしまったりしたと感じたら、子供から相談してもらい、すぐに話し合える態勢を整えておくこと。面倒と感じるかもしれませんが、それも「人間関係」を考え学ぶひとつの機会となるはずです。
もちろん「所詮はゲームだから」という見方も間違ってはいませんし、わざわざ変なトラブルに対処するくらいなら、禁止してしまうのが手っ取り早いのかもしれません。

ですが、今の親御さん世代の人の中には、「ゲームからいろいろなことを学んだ」という経験がある人も少なくないはず。ゲーム自体のおもしろさのみならず、たとえば「時間制限がある中で最大限に楽しむ方法」を考えるなど、ゲーム外でも何かを「攻略」するように試行錯誤し、そこから学びを得ていた人もいるのではないでしょうか。
これからは、そんなゲームの魅力を伝える側として。
親目線で、子供と一緒に「楽しみ方」を考えてはいかがでしょうか。

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けいろー(@Y_Yoshimune)

フリーライター。ネット大好きゆとり世代。趣味のブログをきっかけに依頼をもらうようになり、勢いで独立。書評・アニメ・グルメ・旅行など何でもござれ。 ⇒ぐるりみち