オンラインゲームならゲーミングPC!でも、普通のPCとどう違うの?

美麗な映像が魅力のオンラインゲームに適したゲーミングPCが注目を集めています。でも実際、普通のパソコンとは何が違うの?今さら聞きづらい、ゲーミングPCの特徴をここでおさらいしておきましょう!

映像技術の向上のみならず、自宅でもVRゲームが遊べるようになるなど、パソコンゲームの進化が止まりません。
その人気に後押しされてか、近頃は専門店だけでなく、一般的な家電量販店でもゲームプレイに特化したパソコンを見かけるようになりました。
そんなパソコンは「ゲーミングPC」と呼ばれ、店舗では普通のパソコンとは区別して販売されています。ただ、その具体的な違いについては、意外とピンときていない人もいるのではないかと思います。
なんとなくハイスペックなイメージのある、ゲーミングPC。
具体的には、どういった部分で普通のパソコンと異なるのでしょうか?
そこで本記事では、最新のパソコンゲームに特化した「ゲーミングPC」の特徴について、一般的なパソコンと比較しつつまとめてみました。

パソコンの性能を大きく左右する「CPU」

「高性能」なイメージも強い、ゲーミングPC。実際に個々のパーツの数値を見てみると、一般的なパソコンよりも明らかに性能面で優れていることがわかります。
たとえば、パソコンの頭脳に当たる部分である「CPU」。
CPUと言えば、CMでもおなじみの「Intel」が有名ですよね。
Intel製のCPUは「Core i」というシリーズで構成されており、「Core i3」「Core i5」「Core i7」といった型番で示されます。この数字が大きくなればなるほど、高性能なCPUとなります。
そのうえで最新のオンラインゲームの推奨スペックを見てみると、「Core i7」を基準とするゲームが少なくありません。
ちなみに、私が現在使っているノートパソコンのCPUは「Core i5」ですので、基本的な性能面でも、多くのゲーミングPCよりは劣っていると考えられます。最新ゲームをプレイするにも、スペック面が心もとないと言えるでしょう。

最新ゲームを遊ぶにあたって不可欠な「グラフィックボード」

ですが、それ以前の問題もあります。
そもそも、CPUの性能がそれなりに良いからと言って、快適にゲームを遊べるとは限りません。少なくとも、先ほど例に挙げた私のノートパソコンでは困難です。
なぜなら、一般的なパソコンには、あるパーツが搭載されていない場合が多いからです。
それが、「グラフィックボード」。このグラフィックボードを搭載していることが、ゲーミングPCの大きな特徴のひとつとも言えますね。
グラフィックボードの機能は、「パソコンのディスプレイに映像を映し出す」というもの。当然、ゲーミングPC以外のパソコンでも必要不可欠なのですが、一般的なパソコンの場合、マザーボードにその機能が組み込まれていることが多いようです。
その点、独立したパーツとしてグラフィックボードを搭載しているゲーミングPCは、「映像をきれいに映し出す」という点で普通のパソコンよりも優れています。最新ゲームの美麗なグラフィックを、そのまま存分に堪能できるわけです。
逆に、最低限の機能しか備わっていない普通のパソコンは、最新のゲーム映像を映すのに向いていません。動きがカクカクと不安定になったり、正常に動作しなかったりという問題が発生してしまうわけです。

優れた排熱・冷却性能

最新ゲームをプレイするには必須と言えるグラフィックボードですが、それだけでは不十分です。
グラフィックボードのほか、高性能のCPUはもちろんのこと、CPUの処理効率を高めるメモリも大容量のものが必要。メモリは最低8GBを推奨している場合が多く、16GBもあれば大多数のゲームを快適にプレイできます。
ただし、そのように高性能なCPU・グラフィックボード・メモリをまとめて使うとなると、パソコンからはそれ相応の熱が発生します。
そのため、ゲーミングPCは排熱・冷却性能も優れた設計になっています。
熱を逃がしやすくするために大きめのパソコンケースで構成されていたり、冷却性能の高いファンを兼ね備えている格好。これも、ゲーミングPCならではの特徴と言えますね。

「BTO」とは?

このように、高い性能を誇るパソコンの心臓部と、それに対応したパーツをまとめて検討する必要がある、ゲーミングPC。
つまり、「必要なソフトが使えて、とりあえず動けばいい」という普通のパソコンとは異なり、性能面を考えて買わなければならないわけです。
そう聞くと、少しハードルの高さを感じるかもしれませんね。実際、知識がある人は自分でパソコンを組み立てて、自身がもっとも快適と感じる形にカスタマイズしたうえでゲームを楽しんでいるようです。
他方で、ゲーミングPCを買う際の選択肢としてよく勧められるのが、「BTOパソコン」です。これはいわゆる「受注生産」(Built To Order)を指し、予算や用途に応じて各種パーツを選んで構築するパソコンです。
BTOが自作と異なるのは、「自分で組み立てる必要がない」こと。幅広い選択肢のなかからパーツを選び、完成品の状態でパソコンを受け取ることができます。メーカーのサポートも付いているため、知識のない初心者でも安心です。
また、自作やBTOのほかにも、専門店がゲームプレイヤー向けに提供する、オリジナルブランドのパソコンもあります。初心者向けの入門モデルや、特定のゲームに最適化された推奨モデルなどもありますので、そちらを選ぶのもひとつの手ですね。
国内でもパソコンゲームが人気を集めている近年は、知識のない初心者向けのモデルやサービスも増えつつあります。まずは店舗に足を運び、陳列されているパソコンを眺めながら、気になった点は店員さんに聞いてみてはいかがでしょうか。

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けいろー(@Y_Yoshimune)

フリーライター。ネット大好きゆとり世代。趣味のブログをきっかけに依頼をもらうようになり、勢いで独立。書評・アニメ・グルメ・旅行など何でもござれ。 ⇒ぐるりみち