2020年――新型コロナウイルス対策のため、外出もままならず、会社に行って仕事するのが当たり前だった常識がガラリと変わり、自宅でもできる作業内容であれば自宅などでリモートワークするという働き方に移行した人も多かったことでしょう。
2、3カ月で終わるかもしれない、夏には収束するだろう、2020年中には……と思っていたコロナ禍がなかなか終わらない中、人によってはリモートワーク用のPCがない、という状況もあったかもしれません。
そんな人にオススメしたいのが、1カ月1万円未満でノートPCやサブモニターなどリモートワークに必要な一式を借りられる「flarii」(フラリー)です。
筆者も愛用のWindows PCの調子が悪くなったため、買い替え前の少しの間、実際に借りて使ってみることにしました。
※価格等の情報は2021年2月5日現在のものです。
フラリーとは?
フラリーは、普段使いのアイテムを格安レンタルできるサービスです。借りられる用品のジャンルは幅広く、今回のリモートワークに役立つセットから、はやりのゲーム機、アウトドア用品、ビデオカメラやスチルカメラなど、「ずっと必要なわけではないけど、ちょっとだけ使いたい」というような用途にも便利なアイテムがそろっています。
ほかのレンタルサービスとの違いは、価格の安さと、会員登録からレンタル注文、また返却までオンラインで完結すること。
たとえば、「flariiリモート応援プラン」として用意されているWindows PCまたはMacBookとサブモニターのセットを1カ月レンタルした場合にかかる費用はたったの9,980円(税別)。消費税を足しても1万978円です。しかもこれには自宅などへの宅配料金と返送料を含んでいます。まさに破格。
また、オンラインで注文すれば、自宅へ届けてくれますし、返したい場合は中にはいっている返送伝票に必要事項を書き込んで(といっても、宛先などほぼ印字してありますが)、指定業者に集荷を依頼して取りに来てもらうだけ。お店まで取りに行く、また返しに行く必要がありません。自宅にいながらにして選んだり借りたり返せたりするのが、フラリーの魅力といえるでしょう。
では、どのようにすればフラリーライフを送れるのでしょうか。
フラリーで仕事に必要なPCを借りてみる
実際にわたしが仕事に必要なPCのセットを借りた方法を振り返ってみます。壊れかかっていたのはWindows PCなのですが、たまにはMacを使いたいと思い、今回はMacBookの「【flarii×リモート応援プラン】 Macレンタルプラン(パソコンあり)」を使うことにしました。
フラリーに会員登録をする
フラリーのサービスサイトを開き、会員登録を済ませましょう。右上に表示されている人型アイコンをクリックしましょう。
ログインまたはアカウント作成ページが開くので、会員登録をする場合「アカウントを作成する」をクリックします。
「アカウントを作成する」ページが開いたら、姓名とメールアドレス、パスワードを入力して「作成する」ボタンをクリックします。なお、パスワード入力用のテキストボックスはひとつしかありませんので、入力間違いしないよう注意が必要です。メモ帳ソフトなどにあらかじめ入力しておいたものをコピペするほうが、安心できるかもしれません。
あとは、「ご登録ありがとうございます!」メールの通知をもって、会員登録が完了します。
レンタル品を選ぶ
トップページをスクロールしていくと、すぐに「【flarii×リモート応援プラン】 Macレンタルプラン(パソコンあり)」が見つかります。
クリック後、商品画面でカートに入れればOKです。
希望配達日時を入力する
配送に必要な情報を入力していきます。レンタルしたい用品がカート内に入っているのを確認しましょう。
確認できたら、下の方にあるカレンダーアイコンをクリックして、希望配達日を選択します。最短配達日はエリアによって異なります。都内であれば、翌日以降の指定ができるでしょう。また配達希望時刻も入力します。
ここまで入力できたら「レンタル手続きへ」ボタンをクリックします。
配送情報を入力する
フラリーでは、登録時の住所以外に送ることもできますが、今回は自宅に送ってもらうため、特に何もせず「配送方法の選択へ進む」をクリックします。
配送方法は、無料の「通常配送」しかないため、これもそのまま「お支払へ進む」をクリックして決済に進みましょう。
決済する
決済は、クレジットカードまたはAmazon Payを利用できます。Amazon Payなら、Amazonアカウントに登録されている住所と決済情報(主にクレジットカード情報)を使って決済できるので、新たにクレジットカード番号やセキュリティーコードなどを入力する手間が省けますよ。
決済情報を入力したら、「ご注文完了」ボタンをクリックしましょう。
これで注文が完了しました。念のため、登録したメールアドレスに注文完了メールが届いているかどうかを確認しておきましょう。
届いたアイテムの使い勝手は?
ラップでぐるぐる巻きに
翌日、注文していたアイテムが届きました。梱包用ラップでしっかりと梱包されています。
返送用伝票入りで安心
開梱していくと、返送用着払い伝票が入っていました。宛先や発送主の住所氏名が記入されているので、返却するときの手間がかなり省けます。また、返送料がかからないで済む、というのは安心要素のひとつでもあるでしょう。
本当に必要なもので構成されたセット
さらに開けていくと、MacBookが入った箱には持ち運びに適したPCバッグや壁のコンセントからデスクまたは作業台まで電源を取るのに便利な延長ケーブル、またHDMI端子のないMacBookでサブモニターに出力できるようThunderbolt to HDMIアダプターやHDMIケーブルなどもパッケージングされていました。
MacBookとサブモニターがあっても、実際はそれらを接続するケーブルがなければ使えません。ユーザーのことをよく考えた、本当に必要なものが入っているセットだと感じました。
なお、機種は中古品の転用と思われ、天板に傷が入っていましたが取り立てて気にする必要はないでしょう。むしろ、あまりにきれいだと、使うときに神経を使ってしまうかもしれません。
肝心の機種ですが、MacBook Airで、ディスプレイサイズは13インチ。2017年モデルでした。メモリが8GBあり、CPUはintel Core i5という構成ですが、RAWで撮った写真の編集や、動画編集などを行わない、通常の範囲内の業務であれば、充分にこなせるスペックだといえるでしょう。
セットのサブモニターは21.5インチの「ASUS VP228」。こちらはフルHD(1920×1080)という使いやすい解像度のものでした。一時的に利用するのに、27インチや30インチのサブモニターが届いても、使える場所は限られるでしょうし、解像度が4K(3840×2160)だと文字が小さくなりすぎて、かえって見づらくなってしまうからです。
まとめ
こうして1カ月の間、MacBook Airで仕事ができました。その後、それぞれ入っていた箱に戻し、2個口で返却。ノートPCだけならそのままコンビニに持っていくこともできますが、サブモニターの箱が大きかったため、予定通り、運送業者に連絡をして集荷してもらい、無事にレンタル生活を終えられました。
普段遣いのPCの不具合ということで借りてみましたが、家に仕事で仕える自分専用のPCがない、これまでMacを使っていたが、仕事ではWindowsが必要、逆にWindowsをずっと使ってきた人が、Macを試したいというような場合でも、フラリーは便利に使えるのではないかと思いました。
OSが違うと、使い勝手が異なるため、買ってから「失敗した」と感じても遅いからです。それよりは、約1万円で1カ月間、自分との相性を確認してから購入を決めたほうが良いでしょう。
リモートワーク用のPCがない、別のOSを試したい、買い替えまでの間のつなぎにしたい――そういう場合に、安く、手軽に借りられるこのようなサービスがあるということを、この記事を通して知っていただけたら幸いです。