コロナ禍により“新しい生活様式”への移行が進む中、自宅でできることとして「読書」の需要が高まっています。書店やネット通販を覗いてみると、紙の本は以前と比べて在庫切れが目につくようになりました。
こうした状況下において、便利さをより実感できるのが「自宅で」「書店の営業時間外でも」「在庫を気にせず」購入できる電子書籍です。
ちなみに電子書籍はスマホやタブレットでも楽しめますが、満喫したいならぜひ電子書籍リーダー(専用端末)の導入も考えてみましょう。
はじめての電子書籍リーダー選びでおさえておきたいポイントを紹介します。
電子書籍リーダーとは
電子書籍リーダーは電子書籍を読むために設計された“専用端末”です。日本ではAmazonのKindle(キンドル)シリーズ、楽天のKobo(コボ)シリーズがよく知られています。
電子書籍リーダーに共通する特徴は、視覚的には紙の本と大差ない印象で読書が楽しめること。
「電子ペーパーディスプレイ」と呼ばれる(一般的には)白黒表示のディスプレイにより“紙に印刷したような質感”で表示できます。また、つや消し仕上げのディスプレイ表面には光が反射しづらく、日差しの強い屋外でも、紙の本同様にストレスなく読書が楽しめます。
特徴(1):紙の本より管理がラク
電子書籍リーダー(電子書籍)なら1台に多くの本を詰め込み、持ち運べます。
紙の本とは異なり「今日はどの本を持ち歩こうか?」「何冊持っていこうか?」と考える必要がなくなります。
デジタルなので在庫切れを気にせず買えること、紙の本に比べてセールなどの安く買える機会が多いことも魅力です。
特徴(2):“専用端末”ならではのメリット
電子書籍自体はスマホやタブレットでも、専用アプリをインストールすることで読むことが可能です。つまり、電子書籍リーダー自体は電子書籍を読むために必須のアイテムではありません。
しかし電子書籍リーダーには“専用端末”ならではの選ぶべき理由があります。主だったポイントは次のとおりです。
・屋外でも読みやすい(視認性がよい)
・読書に集中しやすい(通知が届かない)
・バッテリーの持ちがよい
なお電子書籍リーダーはあくまで電子書籍を読むための端末。スマホやタブレットと完全に置き換えられるモノではないため、デメリットとして「管理するモノ(機器)がひとつ増える」ということがあげられます。
機種選びで確認したい5つのこと
価格やストレージ容量とは別に、電子書籍リーダーを選ぶ際におさえておくべきポイントを5つ紹介します。
デザインと重さ
低価格から高価格になるにつれ、見た目や質感はよくなります。安いモデルでは外装がプラスチック、高いモデルになれば金属、といった具合です。
一方で重さで見ると素材自体が軽い低価格のモデルに分がある場合も。
片手で扱う場合が多そうか、両手でしっかり持てる場合が多そうか。使うシーンを想像して希望に近いものを選びましょう。
画面サイズと解像度
電子書籍は紙の本とは異なり、文字の表示サイズを調整することが可能です。
ただしマンガや技術書など、固定レイアウトの本(イラスト付きなど表示サイズを細かく調整できない本)を読む機会が多い場合は画面サイズと解像度に注意が必要です。
画面サイズが小さかったり、解像度が低かったりすると、たとえ画面いっぱいに1ページを表示しても読みづらさを感じる(あるいは読めない)ことがあります。
マンガを読む機会が多いのであれば、最低でも製品説明に「マンガもOK」などとあるものを選びましょう。
技術書や雑誌など、大判サイズの書籍を読む機会が明らかに多い場合には、電子書籍リーダーでなくタブレットを選ぶ(あるいは使い分ける)ほうがオススメです。
画面を照らすライトの有無
“紙に印刷したような質感”が目にもやさしい電子書籍リーダー。スマホやタブレットに比べて刺激が少なく、就寝前の使用にも適します。
ただ「電子機器だから」と深く考えず、画面を照らすライトの付いていない製品を選んでしまうと、消灯した部屋の中では画面に表示した内容がまったく見えません。
読書灯を使うなど、紙の本を読むのと同じ環境で使うのであればライト非搭載モデルでも問題ありません。一方で消灯した部屋で使う想定であれば、必ずライト搭載モデルを選びましょう。
使えるサービス
電子書籍を読むための“専用端末”として設計された電子書籍リーダーは「どこから販売された製品か」で利用できるサービスが異なります。
KindleシリーズならAmazonで購入した電子書籍(Kindle本)のみ、Koboシリーズなら楽天市場で購入した電子書籍(楽天Kobo書籍)のみ表示できるといった具合です。
「普段からよく使う通販サイトはどちらか?」や「読みたい本が電子書籍としてより多く販売されている通販サイトはどちらか?」を事前に考え、自分にあう電子書籍リーダー(ブランド)を選びましょう。
付加機能
電子書籍リーダーの中には防水機能が付いていたり、ページめくり操作用の物理ボタンが付いていたり、といったモデルも存在します。
浴室やキッチンなど水まわりで使いたい場合には、防水機能付きのものがやはり安心です。
また操作に使える物理ボタンがあると「画面タッチ」「ボタン操作」の2種類で操作ができるため、塗れた手や、手袋を付けた状態でもストレスなく使えます。
一部の量販店には体験スペースも
Amazonと楽天市場はいずれもインターネット通販をメインとしていますが、それぞれが展開する電子書籍リーダーは家電量販の一部店舗(実店舗)に体験スペースが設置されています。
実物の展示がある店舗リストを以下に載せておきますので、近隣に該当店舗があれば、ぜひ足を運び、実物で確認してみましょう。
<Kindleシリーズを体験できる場所 >: Amazonデバイス・アクセサリ
<楽天Kobo お取り扱い店舗一覧> : 楽天Kobo電子書籍ストア