2020年現在、急速に在宅ワークが広がっています。家で仕事を進めるにあたり、快適さを左右するのがテレワーク用のデスクです。自宅に仕事用の環境を作るにあたってデスクを新調する場合、どのサイズを選べばよいのでしょうか。
この記事では、テレワーク用のデスクのサイズ選びのポイントを紹介しています。実際に在宅ワークをしている筆者の体験も記載していますので、そちらも参考にしてください。
テレワーク用デスクのサイズを選ぶ基準
テレワーク用のデスクのサイズを考えるにあたり、基準となるポイントは主に「体の大きさ」「デスクに置くもの」「収納の有無」「設置スペースの広さ」の四点です。それぞれどのようなサイズが適しているのか考えてみましょう。
体の大きさ
使用者の体の大きさは、主にデスクの高さを選ぶ上で重要になるポイントです。高身長の方はその分足も長いため、低すぎるデスクでは姿勢が悪くなってしまう可能性があります。反対に、身長に対して高すぎてもリラックスして作業ができません。
使用者の体型によって細かい使いごこちは変わりますが、身長に対して適したデスクの高さはおおよそ以下が一般的です。(PCを使用する場合)
身長 | デスクの高さ(目安) |
150cm | 58cm |
160cm | 62cm |
170cm | 67cm |
180cm | 71cm |
190cm | 75cm |
デスクに設置するもの
デスクに何を設置するかによって、必要な天板の大きさが変わります。ノートPC一台と飲み物のカップ程度であれば、80㎝幅のコンパクトなデスクでも問題ありません。一方、ディスプレイを設置したい場合や、書籍、書類などを置くスペースが必要であれば、最低でも100㎝は幅が必要です。サイズを考える上では、おおまかに以下の基準を目安にしてください。
80cm幅:必要最低限。ノートPC一台+アルファが限界。
100cm幅:ノートPCとは別にモニターを設置できる最低幅。
120cm幅:ノートPCとは別にモニターを二台設置可能。スペースに余裕ができる。
収納の有無
収納が必要かどうかもデスク選びの基準となります。手の届くところに書籍やプリンターなどを置きたい場合は収納を置くことを視野に入れたいですね。なお、天板の横に棚がついているタイプは、棚を含めた長さで横幅が表示されることが多いです。広めのデスクを選んだつもりでも、商品説明の数字より圧迫感を感じることがあるので注意してください。
設置できるスペース
デスクをどこに置くのか、という点からサイズを選ぶのも大切です。専用の仕事部屋がない方もいますし、その場合は大きすぎるデスクは生活スペースを圧迫してしまいます。デスクを設置する部屋の空きスペースがどの程度か計測したうえで、適切なサイズを考えてみましょう。
種類別 テレワーク用デスクの特徴と注意点
一言にテレワーク用デスクといっても、その種類はさまざまです。テレワークに利用できる代表的な3種類のデスクの特徴と、メリット・デメリットを紹介します。
平机
天板に足がついたタイプのシンプルなデスクです。サイズや商品のバリエーションが豊富で、多くの方がこのタイプを使用しているのではないでしょうか。
使いやすく組み立ても簡単ですが、収納スペースが付属していないのがネックです。書類や書籍を置いておきたい方は、机上や足元に別途棚を設置する必要があります。
収納棚つきタイプ
収納棚付きタイプのデスクは、資料を置いたりプリンターなどの周辺機器を設置したりしたい方に向いています。子供用学習机のように正面に棚がついているタイプと、デスクの両側どちらかに棚が設置されているタイプが主流です。デスクまわりの物が多い方におすすめです。
一方、平机と比較するとかなり場所をとってしまいます。どちらかというと専用の書斎や仕事部屋を持っている方に向いているでしょう。
ローデスク(座卓)
平机の足を短くした座卓タイプのデスクもあります。椅子を用意する必要がないので場所を取らず、専用の部屋がない方にもおすすめです。
一方、椅子を利用しているときと比較して作業中の姿勢が崩れやすく、腰やお尻への負担が懸念されます。長時間のPC作業が見込まれるのであれば、別途座椅子や座布団の導入を検討してください。
実際に在宅で働いているライターのデスク
実は、この記事を作成している筆者も、フリーランスで在宅ワーカーのひとりです。参考までに、我が家の作業環境をご紹介します。
筆者の体型:身長164cmの普通体型
デスクの大きさ:幅110cm×高さ75cm×奥行48㎝の平机
デスクの上のもの:ノートPC・23インチモニター・キーボード・マウスなど
以上の環境で約1年間仕事をしています。
机の幅は110㎝で十分ですが、奥行はもう少し欲しいところです。現在は正面にモニターが来るよう配置しているのですが、時折画面が近く感じます。
高さについては完全に失敗しました。前述の表と比べてもらうと分かるのですが、身長に対して天板が高すぎるのです。現在は椅子の高さを限界まで上げ、浮いた足の下にフットレストを設置しています。
収納のない平机タイプなので、足元右側に小型のメタルラックを組んで設置しています。足元が窮屈になるかと思ったのですが、足が横に動くことはあまりなくそれほど気になりませんでした。
総合すると、横幅は十分、奥行は若干不足、高さは明らかに高すぎるチョイスでした。点数にすると65点といったところでしょうか。皆さんの机選びの参考にしていただければ幸いです。
まずは置くものと設置スペースを明らかにする
デスクを選ぶ際は、まずは上に置くものと設置できるスペースを明らかにしてみましょう。そこで机のタイプと天板の大きさが絞り込めるので、あとは好みや体の大きさに適した商品を選びます。皆さんの理想の作業スペースを実現してみてください。