バイオ式生ごみ処理機を4か月使ってみた!メリットとデメリットは?

キッチンの臭いや虫の発生源になる生ごみ。そんな悩みの解決法の一つが生ごみ処理機(コンポスト)導入による生ごみの削減です。バイオ式のものを実際に4か月使って使用感をまとめました。


毎日発生する生ごみを削減できれば、臭いや虫の発生を抑制でき、地球にも優しい生活ができるためまさに一石二鳥。こうした理由から、生ごみ処理機の導入を検討する家庭が増えています。

今回の記事では、バイオ式生ごみ処理機(コンポスト)を日常的に使用している筆者が、その魅力や使い勝手を実体験を交えながら紹介します。家庭用生ごみ処理機の助成金手続きについても合わせて紹介しますので、購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

生ごみ処理機とは

生ごみ処理機とは、読んで字のごとく家庭で生ごみを処理する機械や道具のことです。生ごみを生ごみのまま放置しないため、腐敗や虫の発生を抑制し不快感を軽減できます。また、家庭から出る生ごみの量を減らすことができるため、環境保護の面からも導入する方が増えています。

生ごみ処理機の種類

市販の生ごみ処理機は、大きく分けてバイオ式と乾燥式の二種類が存在します。バイオ式は微生物の力で生ごみを分解する方式を採用しており、コンポストと呼ばれることもあります。一方、乾燥式は温風で乾燥させることで生ごみから水分を除去し、腐敗を抑制します。その他にも、以下のような特徴があります。

電気代 処理した生ごみ 処理できるもの
乾燥式 使用するごとにかかる 燃えるごみや生ごみとして廃棄 生ごみ全般(一部投入できないものあり)
バイオ式
(コンポスト)
機種によってはかかる 分解されるため残らない 人間が食べられるもののみ

一部処理できない生ごみがある

生ごみ処理機と名がついていますが、生ごみならなんでも処理できるわけではありません。たとえば、お肉の骨や魚の骨などはタイプを問わず投入NGとしている製品が多いです。また、アボカドの種など大きなごみをそのまま投入するのも避けた方が無難です。詳細は各機種の説明書に記載されていますので、ルールを守って使用するようにしましょう。

我が家の生ごみ処理機導入の経緯

ここからは、筆者の自宅で生ごみ処理機を導入した体験談を紹介していきます。

生ごみ処理機の購入を決めた背景

筆者宅で生ごみ処理機の導入を検討し始めた最大の理由が、夏場のコバエと悪臭の発生です。

生ごみ処理機の購入を考え始めたのは7月初頭です。この時期はシンクに溜めてある生ごみの腐敗が非常に早く、キッチンに常にコバエが飛んでいる状態でした。まめにゴミを捨てていても状況が改善しないため、現状に耐えかねて生ごみ処理機の購入を決定した次第です。

実際に購入した生ごみ処理機

筆者が実際に購入し、執筆時点まで使い続けているのがこちらの生ごみ処理機です。

株式会社エコ・クリーンの「自然にカエルS(SKS-101)」です。同社のバイオ式生ごみ処理機の中では大容量タイプにあたるモデルで、毎日700gの生ごみを投入できます。一段階小さい商品も用意されていますが、二人暮らしで毎日三食自炊するため、容量の大きいタイプを選びました。

幅42.8cm・奥行32.5cm・高さ41.8cmとなかなかのビッグサイズですが、ゴミ箱に並べて設置すると意外と邪魔にならず気に入っています。

乾燥式ではなくバイオ式を選んだ理由

バイオ式の商品を選んだ最大の理由が、乾燥式と比較して維持費が安いことです。乾燥式の生ごみ処理機は、ごみを乾燥させるたびに電気を使用するため、どうしても月の電気代が増加します。また、乾燥式は定期的に脱臭フィルターの交換が必要な機種もあり、そちらもランニングコストが発生します。

自宅で使用している「自然にカエルS」は、電気代がかからないうえに、消耗品は4~5ヶ月に一度のチップの交換のみ。一度使用したチップも3~4回は繰り返し使えるため、コスト面では非常に経済的です。そのため、我が家ではバイオ式を購入しました。

なお、バイオ式の製品の中にも電気を使用する機種は存在します。実際に検討する際はコストと使い勝手を総合的に評価すると適した製品が選べると思います。

バイオ式生ごみ処理機の使い方

バイオ式生ごみ処理機の使い方は非常にシンプル。処理機のフタを開けて中に生ごみを投入するだけです。

▲実際に野菜の生ごみを投入したところ

投入する生ごみは小さく刻んでおくと分解しやすくなります。

機種によっては投入後に手動でチップのかくはんが必要です。「自然にカエルS」もそのタイプで、側面に中身をかき混ぜるためのハンドルがついています。

普段の使用とは別に、バイオ式の多くは定期的にチップの追加や取り出しが必要です。「自然にカエルS」は4ヶ月~5ヶ月に一度チップを半量交換する必要があります。この記事を執筆している時点で4か月が経過していますので、そろそろ交換しなければと思っています。

生ごみ処理の導入・運用にかかった費用

生ごみ処理機の価格は機種によって異なりますが、安いものでも本体価格で1万5,000円程度はかかることが多いです。筆者の使用している「自然にカエルS」は、公式代理店価格で2万4,200円(最初のチップなど付属品・消耗品もセット)でした。ただ、購入にあたって自治体からの助成を受けたので実質的な負担は半額です。(詳細は後述します。)

そのほか、スタートセットとは別に定期交換用のチップも必要ですので、使用1年目にかかった費用は以下のとおりです。

スタートセット
(処理機本体に初期チップなどが付属)
2万4,200円
交換用チップ材
(8L×2のセット 交換二回分)
3,960円
自治体からの助成金
(半額補助)
-1万2,100円
合計 1万6,060円

なお、「自然にカエルS」は、使用済みチップも3ヶ月の養生を経て再利用できます。2年間は繰り返し使用できるとのことですので、購入後の維持費は2年で3,960円と考えて良さそうです。

バイオ式生ごみ処理機を4か月使った感想

バイオ式生ごみ処理機を使用して4か月経過したので、率直な感想を延べたいと思います。

まず、導入前に悩まされていた生ごみの嫌な臭いはほぼ消滅しました。生ごみを投入する際にたまに臭いを嗅いでみるのですが、腐敗臭は一切感じません。家庭菜園の土のような匂いをほのかに感じるだけです。

もう一点問題になっていた虫の発生については、導入から二か月ほど経過した時期に、一時的なコバエの発生がありました。説明書を見る限り、生ごみを分解する微生物の働きが弱まるとコバエが生育することがあるようです。

投入する生ごみの量を少し減らす、微生物を活性化させるてんぷら油などを入れるといった対策を施し、しばらく使用するといつの間にか発生しなくなっていました。使用者が土の環境を調整しなければならないのは、人によっては少々手間に感じるかもしれません。

また、生ごみの中でも貝殻や大きな骨は分解できないので別途処分する必要があります。この点は少し面倒に感じるポイントです。

総合すると、個人的には導入前よりかなり快適になりましたが、人によって合う・合わないは確実に存在する商品だと感じました。

生ごみ処理機には助成金・補助金が出ることがある

先程も少し触れましたが、生ごみ処理機を購入する際に居住地の自治体から助成金が出たり、機器自体のあっせんをしてくれたりする場合もあります。

筆者は購入の際に助成金を利用し、実質半額で生ごみ処理機を購入できました。手続きの際の流れや注意点も合わせて紹介したいと思います。

助成金申請から入金までの流れ(一例)

手続きがどのように進むかは、お住まいの自治体によって異なりますので、詳細は自治体の公式サイトや担当部署の窓口に問い合わせて確認しましょう。一例までに、筆者の居住地では以下のような流れで手続きが進行しました。

①担当部署に事前相談(電話)
②助成金の申込書を担当部署に送付
③補助決定通知の到着
④生ごみ処理機の購入
⑤納品書を添付して申請をおこなう
⑥助成金の振込を確認

7月末ごろに最初の申し込みを行い、助成金が振り込まれたのが9月の末ごろでした。手続きに時間がかかる場合があるので注意してください。

なお、筆者は商品を楽天市場で購入して納品書を貼付しました。特にメーカーから直接買わなければならない、などのルールはないようです。なお、こちらも自治体によって扱いに違いがあることも考えられるので、事前に窓口に相談することをおすすめします。

助成金を申請する際の注意点

筆者の自治体でもそうでしたが、助成金の予算には限りがあります。最初に電話で相談した際「あと3人分しか予算が残っていない」と言われ、大慌てで申込書を提出したことを覚えています。

希望される場合は早めに相談した方が良さそうです。

生ごみの臭いや虫の発生に悩んでいる方にはおすすめ

臭いや虫、ごみの排出量が多いなど、生ごみ由来のトラブルに悩んでいる方には生ごみ処理機はおすすめできます。筆者はランニングコストの点からバイオ式を選び、おおむね快適に使用していますが、処理機内の環境が崩れると効果が薄れることもあるようです。確実に臭いや虫のリスクを軽減したいなら乾燥式の方が効果的かもしれません。どちらも一長一短ですので、特徴を把握したうえで自分に合ったものを選んでみてください。

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いちはら

今日の晩御飯から不動産・転職までこなすマルチジャンルライター。Twitterでも活動中。Twitter:@IchiharaMakiwo