初笑いに寄席はいかが? 東京の寄席をご案内

お正月になるとテレビでもお笑い番組が並びますが、生の寄席で初笑いを体験してみるのはいかがでしょう。寄席には落語だけでなく、色物と呼ばれる紙切り、大神楽などが登場し、華やかです。

初笑いという言葉があるくらいで、お正月には笑いがよく似合います。
最近は吉本の劇場などお笑いの拠点がいくつもありますが、長い歴史を誇るのはなんといっても落語を中心としたプログラムを組む落語定席です。

せっかくのお正月休み、ふだんはなかなか聴けない人気落語家が次々と登場する、にぎやかなプログラムを楽しんでみてはいかがでしょう。

演芸場のルール

寄席はほとんど毎日、営業しています。ふだんは昼の部と夜の部に分かれていますが、お正月だけは特別。一日三部興行となります。予約の必要はなく、直接行ってチケットを購入しましょう。いつでも入退場できます。ただし、タイミングは演目と演目の間を見計らってください。

お値段はふだん2,500円~3,000円程度ですが、特別興行であるお正月はちょっと上乗せされて、3,500円程度になります。

寄席のプログラムは上席(1日~10日)、中席(11日~20日)、下席(21日~30日)で内容が変わります。お正月興行は一月の上席ですね。誰が出演しているかは、各寄席のホームページで確認してください。基本的に十日間は同じメンバーが出演しますが、ときには代演の可能性もあります。

演芸場にドレスコードはありません。普段着でOKです。あとは上演中におしゃべりをしない、携帯の電源を切る、録音、撮影をしないといった基本ルールを守るだけ。難しいことはなにもありません。

まずは定席から体験してみよう

東京には、ずっと休まずに営業を続けている「定席」と呼ばれる寄席が四軒あります。新宿三丁目にある「新宿末廣亭」、上野にある「鈴本演芸場」、池袋にある「池袋演芸場」、浅草にある「浅草演芸ホール」の四つです。

風情を残す「新宿末廣亭」

新宿末廣亭」は地下鉄新宿三丁目駅から徒歩一分の距離にある好立地の寄席。都内では珍しい木造寄席です。昭和21年に「新宿の大旦那」と呼ばれた北村銀太郎が設立しました。
椅子席117席、左右両サイドに桟敷席が76席あり、全193席。二階席もあります。落語協会と落語芸術協会の所属芸人が交互に出演します。

ホームページ http://suehirotei.com/
公式ツイッター https://twitter.com/suehirotei
住所 新宿区新宿3-6-12
最寄り駅 JR新宿駅より徒歩6分、または新宿三丁目駅出口C3より徒歩1分

歴史の上に成り立つ「鈴本演芸場」

鈴本演芸場」は安政4(1857)年、初代鈴木龍助が開設した「軍談席本牧亭」という講釈場が母体となり、いまに続く歴史ある寄席です。現在は昭和46年に落成したビルの中にあります。一階でチケットを買って、エスカレーターで3階客席へと登ります。座席は285席で、すべて椅子席。出演するのは落語協会所属の芸人です。トイレはきれいな洋式なので、ご安心を。

ホームページ http://www.rakugo.or.jp/
公式ツイッター https://twitter.com/suzumoto1857
住所 東京都台東区上野2-7-12
最寄り駅 JR上野駅不忍口より徒歩10分、JR御徒町駅北口より徒歩5分、銀座線上野広小路駅A3出口より徒歩1分、千代田線湯島駅2番出口より徒歩8分、日比谷線仲御徒町駅より徒歩10分、大江戸線上野御徒町駅より徒歩5分

池袋駅から至近距離にある「池袋演芸場」

池袋演芸場」は池袋駅西一番街中央通り入口にあります。ビルの地下深くにあるので、はじめて行くとちょっとびっくりするかもしれません。席数は92席で、すべて椅子席です。ほかの定席よりもすこしお値段が安いのが特徴。落語協会と落語芸術協会所属の芸人が出演します。浴衣&着物割引があるので、お正月にぴったりですね。

ホームページ http://www.ike-en.com/index2.html
住所 東京都豊島区西池袋1丁目23-1 エルクルーゼビルB1F
最寄り駅 東京メトロ副都心線・丸ノ内線/東武東上線 池袋駅12番出口またはC10出口(副都心線)より徒歩1分、JR池袋駅北口より徒歩1分

都内最大の演芸場「浅草演芸ホール」

浅草演芸ホール」は、かつての「浅草フランス座」を増築してつくられた4階と5階に誕生し、現在は一階に移りました。客席数は1階が239席、2階が101席の計340席と、都内にある寄席の中では最大です。場所柄か、観光客が多いのが特徴(落語家がよくマクラでいじってます)。浅草観光を兼ねて出かけてみるのもいいですね。ホームページには浅草の観光案内情報が載っています。

ホームページ https://www.asakusaengei.com/
公式ツイッター https://twitter.com/asakusa_engei
住所 東京都台東区浅草1丁目43−12
最寄り駅 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)浅草駅 A1出口より徒歩1分、田原町駅徒歩6分、浅草駅徒歩10分、東武鉄道浅草駅徒歩10分、都営浅草線浅草駅徒歩10分、都営バス浅草公園六区停留所徒歩1分

定席以外のスペース

定席以外にも落語を楽しめるスペースはあります。
神保町は神田古書センターの5階にある「らくごカフェ」は通常の寄席と異なり、毎日違うプログラムでの営業です(料金はプログラムによって異なります)。席数は50席。人気企画の場合はすぐに完売するので、予約が必須。予約はメールか電話で受付けます。

ホームページ https://rakugocafe.exblog.jp/

お江戸亭」は永谷商事株式会社が開いた演芸場で、「お江戸日本橋亭」「お江戸上野広小路亭」「お江戸両国亭」「新宿永谷ホール」の四箇所で営業しています。ほかの寄席では聴けない立川流、円楽一門会の落語も聴くことができます。

公式ツイッター https://twitter.com/oedo_nagatani

ネットで落語を楽しむ

寄席の中にはコロナ禍の影響を受けて閉鎖した最中にYouTubeの公式チャンネルを開いたところもありましたが、現在は活動を停止しています。

鈴本演芸場の様子をチェックしてみたい方は、春風亭一之輔がアップロードした動画、「春風亭一之輔 presents 鈴本演芸場探訪」をチェックしてみましょう。同じく新宿末廣亭の様子は、講談師の神田伯山が2022年8月中席の様子を「【2022年】新宿末廣亭8月中席【全10回】」でレポートしています。

浅草演芸ホールの舞台裏をレポートしているのは山田邦子。「笑いの殿堂!浅草演芸ホールの裏側全部見せます!【春風亭昇也真打襲名披露】」をチェックしてみてください。

池袋演芸場については、春風亭伝枝の「【寄席案内】池袋演芸場に行ってみよう!①」がお勧め。

上記の動画は寄席レポートなので、落語は聴けません。落語を聴いてみたい人は、落語家の公式ページをチェックしてみましょう。「春風亭一之輔チャンネル」などがお勧めです。「YouTube 落語家」で検索してみると、ほかにもたくさんの落語を聴くことができます。

好きな落語家がいる場合は、有料の動画配信も要チェックですね。「ライブ配信、YouTubeなどで見られる落語情報(随時更新)」を参考に誰がどんな配信をしているのか調べてみましょう。価格帯は1,500円から2,000円程度が多いようです。

ネット上には面白い落語がたくさんあります。でも、ホントは生で聴くのがいちばん! お正月にはぜひ寄席デビューしましょう。

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深川岳志

1960年、兵庫県生まれ。大学時代はSF大会(Daicon3、4)の運営にのめり込む。卒業後、編プロを経てITライターに。ショートショートを書くのが趣味。note:https://note.com/fukagawa