Netflixをはじめ、映像の見放題(サブスク)サービスが世界的に利用されている現在。
特にここ1年半ほどは家で過ごす時間が増え、なかなか映画も見に行けないことから、映画やドラマ、アニメを自宅で楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
そのようなサービスとあわせて、最近は「ストリーミングデバイス」が注目を集めています。
ストリーミングデバイスは、NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスをテレビに映して再生できる商品。家にあるテレビに接続すると、テレビの大画面でNetflixなどのコンテンツを楽しむことができます。
今回ご紹介するのは、そんなストリーミングデバイスのなかでも人気の商品「Chromecast」と「Fire TV Stick」について。それぞれどのような特徴があるのか、比較しながら説明します。購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
「Chromecast(クロームキャスト)」とは
Chromecastは、Googleが販売しているストリーミングデバイス。
2013年に発売されてから何度か世代を経ており、現在は2018年発売の第三世代と、2020年発売の「Chromecast with Google TV」が現行モデルとして販売されています(※本記事では基本モデルである第三世代を比較対象として説明しています)。
専用のスマートフォンアプリをリモコンとして画面を操作できるほか、Google Homeと連携すれば音声での操作も可能。たとえば「OK Google, Netflixで『マトリックス』を再生して」と呼びかければ、すぐに映像が再生されます。
▼参考記事
「Chromecast(クロームキャスト)でできること・できないこと」
「Fire TV Stick(ファイヤーTVスティック)」とは
Fire TV Stickは、Amazonが販売しているストリーミングデバイス。
Amazonは「Fire TV」と名前がついたデバイスを何種類か販売していますが、そのなかでもコンパクトで手頃なのがFire TV Stickです。2014年に第1世代が登場し、2020年発売の第三世代が現行モデルとなっています。
Fire TV Stickにはリモコンが付属しており、これまでのテレビと近い感覚で操作が可能。音声認識にも対応しています。Amazonの商品ということもあってプライム・ビデオが見られるのはもちろん、他の見放題サービスも利用することができます。
▼参考記事
「Amazonの「Fire TV Stick」のおかげで、うちの普通のテレビがグレードアップした」
ChromecastとFire TV Stickを4つの点で比較!
それでは、ChromecastとFire TV Stickにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは4つのポイントで比較してまとめてみました。
① 対応アプリ
まず気になるのが、対応しているアプリ。結論から言えば、対応アプリに大きな違いはありません。
Netflix、Hulu、Amazonプライム・ビデオ、U-NEXT、dTV、GYAO!、Disney+、YouTube、ニコニコ動画、バンダイチャンネル
以上のような主要な動画アプリは、どちらでも見ることができます。
YouTubeなどで公開されているネット動画も大画面で見られるほか、Spotifyなどの音楽配信サービスにも対応。ただし、対応アプリは変更される可能性がありますので、購入の際は自分が使いたいアプリに対応しているかチェックしましょう。
それぞれの対応アプリは、下記ページに掲載されています。購入前に確認してみてください。
② 接続方法
ストリーミングデバイスであるChromecastとFire TV Stickは、それ単体では機能しません。
ACアダプタをコンセントとつないで、ケーブルで電気を供給しつつ、本体をテレビのHDMI端子に接続。無線LANでインターネットと接続して利用します。この方法はどちらにも共通しており、面倒な設定なくすぐに使い始めることができます。
細かい違いを挙げるなら、Chromecastはスマホをリモコンとして使うため、事前にアプリをインストールする必要がある、という点でしょうか。
③ 操作性
前の項目でふれたとおり、Chromecastはスマホをリモコンとして使います。一方のFire TV Stickにはリモコンが付属しており、それを使って操作します。ですので、操作性は若干異なると言えるでしょう。
「手元のスマホですぐに操作できる」と感じるか、「わざわざスマホでアプリを開く必要がある」と感じるかは人それぞれですので、どちらがいいとは一概には言えません。リモコン操作を手軽に感じる人もいる一方、「リモコンはなくしそうで怖い」と考える人もいるのではないでしょうか。
ちなみに、2020年発売の上位機種にあたる「Chromecast with Google TV」にはリモコンが付属しています。「リモコン操作がいい」という方は、こちらも購入の候補に入るかもしれません。
④ 値段
最後に、気になるお値段です。(2021年11月現在)
- Chromecast(第三世代):5,072円~
- Fire TV Stick(第三世代):4,980円~
価格差は100円以内と、大きな差はありません。Fire TV Stickはたびたび割引価格で販売されることがありますので、より安く買いたい人はAmazonの大規模セールを狙うといいでしょう。
ちなみに、リモコンが付属しているChromecast with Google TVは7,600円。少し値段は張りますが、「リモコン付きのChromecastがいい」という方はこちらもご検討くさだい。
まとめ
以上、Googleの「Chromecast」とAmazonの「Fire TV Stick」、2つのストリーミングデバイスを比較して説明しました。
対応アプリ、接続方法、値段のいずれも大きな違いはありませんので、最終的には操作性やデザインの好みの問題になってくるかと思います。
あるいは、「プライム・ビデオをメインで使っている人はFire TV Stick(トップ画面にプライム・ビデオが大きく表示されるため)」「Google Homeが家にある人はChromecast」といった選び方もできます。普段遣いのサービスやデバイスを確認してみて、AmazonとGoogle、どちらに関係したものが多いかを基準にする格好ですね。
おうち時間の心強い味方になってくれる、ストリーミングデバイス。この機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。