コロナ禍で在宅ワークが広がりを見せる中「自宅での作業は集中できない」「集中しすぎて疲れてしまう」という声も散見されます。こんな方は、集中力維持のための時間管理術「ポモドーロ・テクニック」を試してみませんか?
この記事では、ポモドーロ・テクニックのやり方やメリットを紹介していきます。
ポモドーロ・テクニックとは?
ポモドーロ・テクニックは、時間管理術の一つです。イタリアの起業家フランチェスコ・シリロ氏が発明した方法で、多くのサラリーマンや経営者・フリーランスから支持を集めています。
ポモドーロ・テクニックでは作業時間を短く区切り、こまめに短時間の休憩をとることで一日の集中の維持を目指します。具体的な進め方は以下のとおりです。
①25分間作業する
②5分間休憩
③①および②を4回繰り返す
④15分以上の長めの休憩をとる
①から④までの流れで約2時間15分から2時間半程度の所要時間になります。以上を繰り返して作業を進めます。「25分の作業+5分の休憩」を1セットとし、毎回セットの開始前にどの作業をやるか決め、作業中はその内容に集中するのがルールです。
ポモドーロ・テクニックに取り組む際はタイマーの使用が推奨されています。時間を測るだけなのでキッチンタイマーを利用しても良いですし、ポモドーロ・テクニック専用のタイマーアプリなども開発されています。自分に合ったものを選んでみてください。
ちなみに「ポモドーロ・テクニック」という名前は、フランチェスコ・シリロ氏が実践の際に「ポモドーロ(イタリア語でトマト)」の形のキッチンタイマーを使用していたことに由来するんだとか!
ポモドーロ・テクニックのメリット
ポモドーロ・テクニックの最大のメリットは、一日に渡り集中力を「ほどよく」維持できることです。集中力が続かなくて困っている人でも、25分という比較的短時間で作業を区切ることで持続しやすくなります。
一方、一つの作業に集中しすぎてスタミナを切らしてしまうという方は、強制的に時間を区切って休憩することで集中力の回復を図ることが可能です。
1キロを全力疾走すると体力が途中で切れてしまいますが、100メートルごとに休憩すれば全力で走ってもゴールできますよね。仕事も同じで、小休止を挟むことで集中できる時間を伸ばせる、という理屈です。これを時間管理術で実現する方法がポモドーロ・テクニックなのです。
人によって向き・不向きがある
このようにメリットの大きいポモドーロ・テクニックですが、必ずしも万人に効果があるとはいえません。たとえば電話の多い職種であれば「作業に集中しているから出ない」というわけにはいきません。外部からの働きかけで作業を中断せざるを得ない職種には不向きといえます。
また、時間経過が気になって集中を削がれる人にも、十分な効果は発揮できないことがあります。ちなみに筆者がこのタイプです……。
黙々作業の集中力アップに特におすすめ
ひとりで黙々と作業することが多い方であれば、ポモドーロ・テクニックは便利な方法です。人によって向き不向きはありますが、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。