インスタントコーヒーの蓋の紙、正しい「はがし方」ってあるの?

インスタントコーヒーの内ブタって、どうやってはがしてる? これってどうやら、上手なはがし方があるみたい。

最近気が付いたんだけど、妻は内ブタを全部はがし、ボクは端だけはがして折る。実家の母は、適当にビリッと穴を開けていたような・・・。
人によってインスタントコーヒーの内ブタのはがし方が全然違うから、ちょっと周りに聞いてリサーチしてみた。すると、だいたいこんな感じに。

  1. 全部はがす
  2. 端だけはがして折る
  3. 縁だけ残してとる
  4. 適当に穴を開ける

意外とみんな、はがし方が違うもんだな~。そんなことを考えていたら、正しいはがし方が気になってきた!
いったいどれが正解・・・?

正解はどれ? プロに聞いてみた

というわけで、インスタントコーヒーのことならここ! 『日本インスタントコーヒー協会』にお話を伺ってみました。
「どの方法でもコーヒーが飲めなくなるわけではないので、どれが正しいということはいえません・・・ただ、よりコーヒーの風味を落とさず保管できる上手なはがし方は、縁の部分を残してはがす方法ですね。」
なるほど。でも、どうして縁だけ残すんですか?
「インスタントコーヒーは湿気を嫌いますから、湿気が入らないようにはがすのがいい方法です。そのために気を付けることは、ビンの縁をできるだけ平らにすることです。」
だから縁だけ残して切り取ってしまうんですね! それなら、全部はがしてもいいんじゃないですか?
「完全にはがせるようでしたら、それでもいいのですが、縁に残ったノリをきれいにはがすのは大変ですよね? だから、縁を残してあとは取ってしまうんです。縁を残してスプーンが入る程度の穴を開けるのでもいいですよ。」

こんな感じ。
う~ん、内ブタがこんなに奥深いものだったとは・・・。

協会に聞いた「インスタントコーヒー雑学」

ついでにインスタントコーヒーで気になっていたことを色々と聞いてみました。
フタを開けたらどれくらいで飲みきればいいんですか?
「湿気ってしまうと風味が落ちてしまいますので、開封から約1カ月を目安に飲みきってください。それ以降、飲めなくなるというわけではありませんが、風味は抜けてしまいます。」
表面に白いクモの巣のようなものが出てくることがありますが・・・?
「それはカフェインが結晶となって現れる現象です。クモの糸のように見えることがありますが、お湯に溶いてしまえば消えてなくなります。高温多湿が原因で出るもので、風味は落ちますが体に害はありません。
粒が細かいコーヒーほうが香りが弱いということはあるんですか?
「左の粒が細かいものをスプレードライ、右の大きいものをフリーズドライといいます。今までスプレードライは香りが弱いと言われていましたが、技術の進歩により現在では差があまりありません。」

「スプレードライのほうが水に溶けやすいので、アイスコーヒーを作るならスプレードライがオススメです。」
ん~インスタントコーヒー、奥が深い。
ずっとコーヒーの話ばかりしていたから飲みたくなってきたぞ。というわけで、ちょっとここらで、コーヒーブレイクにしようかな?
インスタントコーヒーのことをもっと知りたい人は「日本インスタントコーヒー協会」のサイトへ!

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』