スマホの通信を高速化する技術をおさらい

日常生活においてもはや"欠かせない存在"のスマートフォン。

新しいアプリを使うための処理能力、気軽に持ち出せてキレイに写真が撮れるカメラなど、搭載する機能は日々進化しています。

そんなスマートフォンを使う上で機種を問わず、絶対欠かせないものといえば「通信機能」。もちろん通信機能も、より快適に使える状態を目指すべく、様々な技術が取り入れられています。

今回はそんなスマートフォンの通信機能を高速化する技術のうち、最近見聞きする機会が増えてきた代表的なものを三つ紹介。どういった仕組みで高速化を実現しているのか、ざっくりとでも理解しておきましょう。

キャリアアグリゲーション

「キャリアアグリゲーション」は複数の電波を束ねて通信に使う高速化技術

通信速度をアピールするキャッチコピーで「キャリアアグリゲーション対応で受信時最大500Mbps」のように見聞きしたことのある人も多いはず。英語表記「Carrier Aggregation」の頭文字を取って「CA」と書かれることも多いですね。

スマートフォンの通信で送受信するデータは、搬送波(キャリア)と呼ばれる電波に乗せて飛ばされます。この電波に乗せて一度に飛ばせるデータの容量は当然無制限ではありません。

そこで電波を複数束ねて使うと、束ねた分だけ乗せられるデータの量も増やすことができます。一度により多くのデータを乗せて飛ばせるので、一定時間内の通信速度は実質的に高速化されるわけですね。

スマホの通信を高速化する技術をおさらい

道路と車に例えると、車1台が通れる幅の道を二つくっつけて同時に車2台が通れる道幅にしてしまい、一定時間に流れる車の量を増やす、そんなイメージです。

MIMO

「MIMO(マイモ)」は複数対のアンテナを同時に使って通信をおこなう高速化技術。ちなみに「MIMO」とは「Multi Input Multi Output」の略です。

スマートフォンが基地局やWi-Fiスポットと通信をする際は、お互いのアンテナを対(1対1のペア)にしてデータを飛ばしあいます。

スマホの通信を高速化する技術をおさらい

ここで送信側と受信側の機器それぞれに複数のアンテナを搭載し、複数対のペアを作って、各ペアで同時に異なるデータを送る技術がMIMOです。

たとえば2×2 MIMO(ツーバイツーマイモ)では2対(送信側に2本、受信側に2本)のアンテナで同時に異なるデータを送ります。通信に使う経路が二つになるので、理論上は1対のアンテナで通信をおこなう場合と比べて、一定時間内に2倍の量のデータを送ることができます。

道路と車に例えると、車線の数を一つでなく、二つ、四つ......と多く設置して、一定時間に流れる車の量を増やすようなイメージですね。

ビームフォーミング

「ビームフォーミング」は電波を飛ばす方向を絞り、局所的に電波を届ける技術。なんだかとっても強そうな響きの言葉ですね。

スマートフォンなどで通信に使われる電波は、一般的に全方向(無指向)に、まんべんなく飛んでいきます。飛んでいくエリアが広いと、その分だけ周囲にある他の機器が発する電波とぶつかり悪影響を受ける可能性も高まります。

そこで活きてくるのがビームフォーミング技術。通信する相手機器のある方向、相手機器との距離を送信機器側で判断し、その方向に向けて絞った電波を飛ばす技術です。

電波を飛ばす方向を絞ることで周辺機器から発せられる電波との衝突もおきにくくなり、結果的に安定した強い電波を相手機器まで届けられます。

相手機器の場所と距離を賢く把握し、電波を狙い撃ちする技術と理解しましょう

いずれも対応スマホでのみ利用可能

今回紹介した三つの高速化技術は、使用するスマホやWi-Fiルーターなどの機器、そしてどこの回線やSIMカードと組み合わせて使うかなどにより対応・非対応が異なります。

もし今後スマートフォンを買い換える機会があれば、これらの機能に対応しているのかもチェックしてみると、より快適に使えるスマホ選びに役立つはずです。

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まきはら とよかず

1986年生まれ。仙台在住。スマートフォンをはじめとする「ガジェット」に関心を持つフリーランスのブロガー/ライター。中でも特に関心が強いのは海外向けのSIMフリー製品で個人輸入なども楽しんでいます。ややマニアックなガジェット系ブログ「そうすけブログ.com」もほぼ毎日更新中。

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