2014年もアイドルグループが盛り上がったが、特に注目が集まったのは「地方アイドルグループの躍進」。そんな地方アイドルグループを「地方の名産品」に見立てた面白いライブイベントが12月13日、東京・お台場のZepp DiverCityで行われた。

BUSSANTEN IN TOKYO

主催したのは九州発のアイドルグループ・LinQ。「ウェッサイ!!ガッサイ!! BUSSANTEN IN TOKYO」と名付けられたこのイベントは、九州=日本の西の端=WEST SIDE、にちなんで名付けられたLinQの9月発売の5thシングル「ウェッサイ!!ガッサイ!!」をベースにしている。

同曲はでんぱ組.incを手がける「もふくちゃん」のプロデュースによるもので、「バリカタの人情」や「明太子」「豚骨フル充電」など、LinQの地元・博多を代表するキーワードがちりばめられており、地元をPRする一面も持っている。今回のイベントはまさに同曲のコンセプトが全面に出た形となった。

出演陣もWEST SIDEを代表してLinQと、愛媛を拠点に活動するひめキュンフルーツ缶の二組が、そしてEAST SIDEを代表して東京を拠点に活動するGEM、PASSPO☆、ベイビーレイズの三組が出演。BUSSANTEN(物産展)のタイトルにふさわしい、日本の各地の名物アイドルが共演した。

LinQ

LinQ

オープニングに登場したLinQは、「ウェッサイ!!ガッサイ!!」の他、同シングルに収録されている「マケナイガールズ」「冒険」、そして「チャイムが終われば」「HANABI!!」といったヒットシングルを披露した。

ベイビーレイズ

続いて登場したのは12月18日に初の日本武道館公演を控えているベイビーレイズ。先月発売した8thシングル「虎虎タイガー!!」の他、人気曲「ベイビーレボリューション」など7曲を熱唱。「乗り込み乗っ取りアイドル」の名の通り、観客の心を乗っ取る熱いライブを繰り広げた。

GEM

3組目はエイベックスの「iDOL Street」出身のGEM。12月17日発売の、クリスマスを彷彿とさせる「Star Shine Story」をはじめ6曲を披露した。

ひめキュンフルーツ缶

ひめキュンフルーツ缶

4組目は12月24日にメジャー2ndアルバム「電撃プリンセス」をリリースするひめキュンフルーツ缶。地元・愛媛の今治市の人気ゆるキャラ「バリィさん」とのコラボ企画「バリキュン!!」でも話題の彼女たちは、持ち味であるロックサウンド全開のステージを披露。同アルバム収録曲の「浮世シグレ」「モラトリアム」の他、「アンダンテ」「キラーチューン」などの人気曲をあわせ計8曲を披露した。

PASSPO☆&ベイビーレイズ

続くスペシャルタイムでは、PASSPO☆とベイビーレイズによるコラボレーションが実現。普段LINEでグループを作るなど仲のよい二組がPASSPO☆の人気曲「WANTED!!」を披露するとそのままPASSPO☆のステージへ。

PASSPO☆

12月10日に初のベストアルバム「TRACKS」リリースしたばかりのPASSPO☆。結成5周年を記念してリリースされた同作の収録曲から「WING」「夏空HANABI」など6曲を披露。来年1月1日に東京ドームシティホールで行われる結成5周年記念ツアーファイナルをもって卒業する奥仲麻琴が、卒業発表時の言葉を詞にした「TRACKS」を披露するなど、現9人メンバーでの最後の対バンを締めくくった。

LINキュン同盟

続くスペシャルタイム第二弾で登場したのは、LinQとひめキュンフルーツ缶。この二組は西日本の一都市を拠点に活動するもの同士として交流が深く、二組のグループ名をとって「LINキュン同盟」と名付けられているほど。この日はひめキュンフルーツ缶が「for you」、LinQが「恋のプリズン」と、相手グループの曲中からメンバーがやりたいと思った曲を披露した。

LINキュン同盟

それぞれのグループの制作陣がアレンジを変えるなど、「ウエストサイドもなかなかやるな、という、パワーアップしたコラボレーションがお届けできたと思います。」(LinQ・深瀬智聖)と、まさに同盟にふさわしい連携ぶりが印象的だった。

LinQ

最後にはLinQが再び登場し、「フクオカ好いとぉ」「祭りの夜」といった、地元・博多の文化を感じさせる曲を中心にしたメドレーを披露し、4時間にわたるライブを締めくくった。

ネットの普及がもたらしたものの一つに、地域活性化がある。例えば地方の名産品を、現地に行かなくてもネットで買えるいわゆる「お取り寄せ」だったり、地方のローカル番組やローカルタレントが噂を呼んで全国に広まってブレイクしたり...。その点では地方で活躍するアーティストも、動画やツイッターを活用することで、全国にアピールすることができるようになった。

この日の最後にLinQの一ノ瀬みくが「アイドルという物産品を、日本全国、そして私たちは西日本で活動しているのでアジアに向かって発信したいです。アイドル文化をもっともっと盛り上げていきたいと思います」と語ったように、今ではご当地キャラやご当地グルメだけでなく、ご当地アイドルも立派な物産品、なのだろう。曲の中で地元の名産品をアピールすることで、他の地域の人にも興味を持ってもらえる。そういった意味でも今回のイベントは、新しいライブコンセプトとして第二弾、第三弾も期待できそうだ。

最近では新潟のご当地アイドル・Negiccoが地元企業の人気商品「サトウの切り餅」で全国放映のCMに起用するなど、地元企業とのコラボレーションも増える一方。地域活性化においても、ご当地アイドルの役割もますます高まってくる、そんなことを感じたイベントだった。


LinQ


「ウェッサイ!!ガッサイ!! BUSSANTEN IN TOKYO」セットリスト

■LinQ
1.AWAKE~シアワセのエナジー
2.マケナイガールズ
3.チャイムが終われば
4.telephone
5.No Lady,No Life
6.ウェッサイ!!ガッサイ!!
7.冒険
8.HANABI!!

■ベイビーレイズ
1.JUMP
2.Level.1
3.冬の魔法
4.虎虎タイガー!!
5.S.O.K.
6.ベイビーアンビシャス!
7.ベイビーレボリューション

■GEM
1.We're GEM!
2.BFF
3.Star Shine Story
4.Just! Call Me
5.Do you Believe?
6.Can't Stop Loving

■ひめキュンフルーツ缶
1.浮世シグレ
2.アンダンテ
3.ワタシダイイチキボウ
4.ストロベリーKISS
5.Seize the days!
6.フリーノート
7.モラトリアム
8.キラーチューン

■PASSPO☆&ベイビーレイズコラボ
1.WANTED!!

■PASSPO☆
1.STEP&GO
2.WING
3.夏空HANABI
4.サクラ小町
5.TRACKS
6.向日葵

■LINキュン同盟
1.for you
2.恋のプリズン

■LinQ
1.LinQ BUSSANTEN Medley ハジメマシテ フクオカ好いとぉ Shining Star 祭りの夜 もっともっといつかきっと

撮影:大井恵介


■ライブ情報

『TOKYO FM 夢のアイドルミュージアム2015』

2015年1月10日(土) 赤坂BLITZ
公演時間:昼公演11時開場 11時30分開演 15時30分終演
     夜公演17時開場 17時30分開演 21時30分終演
チケット料金:4000円(ワンドリンク別)
※LinQは昼夜出演予定

その他、毎週土日、福岡・天神ベストホールにて通常公演、月2回木曜日 「この5人を秋葉原でどう魅せるか公演」公演(東京AKIBAカルチャーズ劇場)を開催中。

出演メンバーや公演詳細は、LinQ OFFICIAL WEBにてご確認ください。

■リリース情報
オフィシャルフォトブック『LinQ up!』

LinQ up!

発売日:2014年12月6日(土) A4判、平綴じ、カバー・帯あり/114P 価格:3240円(税込) 発行:株式会社KADOKAWA

ピックアップ

編集部有本

元エンジョイ!マガジン編集長(2014年10月時点)。かつてBIGLOBE MUSICを担当していた経験を活かし、よりエンジョイ!でウェッサイ!!なマガジンを目指していきます。

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