チアリーディングのレベルを超えたユニット「BsGirls」とは?

プロ野球に欠かせないものといえばチアリーディング。そんな中2014年に結成されたあるユニットがプロ野球を超えて大きな注目を集めています。

いよいよ開幕するプロ野球。プロ野球に欠かせないものの一つが、女性グループによるいわゆる野球界の各チームにいるチアリーディンググループ。試合開始前にダンスパフォーマンスをしたり、試合中の演出に参加したりと、ファンと共に試合を盛り上げる貴重な存在だ。
そんなチアリーディンググループで去年注目を集めたのが、オリックスバファローズが結成した「BsGirls」。エイベックスとのコラボレーションして結成されたこのグループはCDリリースやライブ出演など、ダンス&ボーカルユニットの総合エンターテインメントグループとして活躍している。2015年4月1日には2ndシングル「LEVEL」をリリースするBsGirlsの正体とは…球団関係者そしてメンバーに話を伺った。

――そもそも「BsGirls」とはどのようなグループなのでしょうか。
「球界初のダンス&ボーカルユニットで、”カッコイイ”をコンセプトに18人で構成されたグループです。従来のチアリーディングは、イニング間でポンポンを持ってのいわゆる”チアパフォーマンス”を行っておりましたが、大学野球や社会人野球とは異なって”応援”や”演出”とリンクはしておりませんでした。
2014年に球団が掲げた、選手・監督・ファン・スタッフが”ひとつになる”と言うコンセプトを元に(編集部注:2014年シーズンの球団スローガンは「さらに、ひとつになろう」)、お客さんが持っていないポンポンを持たせるのではなく、タオルやフラッグなどお客さんと同じものを持ち、タオルを掲げたり、回したりすることで一体感が出るようなパフォーマンスに変更しようと。その中で、ポンポンを持たないため手が空くのでマイクが持てる、ということで、『MCやボーカルとして歌わせよう』ということで結成に至りました。」(オリックス野球クラブ株式会社企画事業部 企画グループ長 兼 ファンクラブグループ長 兼 イベント・運営グループ課長代理 緒方さん 以下同)
――メンバーはどのようにして選んだのでしょうか。特にエイベックスとのコラボレーションは大きな話題となりました。
「”カッコイイ”と言うコンセプトのもと、アーティストとしてパフォーマンススキルが高いメンバーを選び、構成しています。
エイベックスと行っている理由としては、今までチアパフォーマンスは一定期間行っていたので我々もノウハウやスキルは持ち合わせておりましたが、メンバー個々のスキル向上のノウハウは持ち合わせていなかったですし、チアにとどまらず他ジャンルのプロとして活躍できるためには…等、色々な検討の中でエイベックスを採用しました。球団の方向性や思いを理解いただいた上で、メンバーのスキル向上や管理を受けていただいております。」
――結成1年目となった2014年シーズンの活動の成果、手応えはいかがでしたか?
「球団や外部への認知については、前のチアチームである『BsDreams』には未だ届いていないと思いますが、一定の人気は出てきたと実感しております。2014年7月に販売した1stシングル『Diamond』は、関西で週間オリコンチャートで5位(デイリーでは最高2位)となりましたし、1月に行ったライブでもチケットが完売するなど、ファンの方々に支えられながら日々成長しているところです。」
――活動2年目となる2015年はメンバーが入れ替わりましたね。
「はい。半数以上のメンバーが入れ替わりましたので、2015年の色を出していってほしいと思います。BsGirlsの人気は、球団やエイベックスのマネジメントサイドというよりは、1年目のメンバーの努力と積極的な活動が大きな要因だと思っております。そういった意味では今季のメンバーについても同じような努力と結果を期待したいと思っています。」
――ちなみにBsGirlsにはどこで会えるのでしょうか。
「公式戦のホーム開催日に球場にお越し頂ければパフォーマンスを見て、一緒に盛り上がることができます。また、不定期にはなりますが、今年もライブ活動などに積極的に参加していく予定です。」


写真は2015年4月1日発売のBsGirls 2ndシングル「LEVEL」のジャケットより

続いて実際に活動するメンバーの方に話を伺った。
――「BsGirls」の魅力とは、ズバリなんでしょうか?
「人数が多いので、色々な個性がミックスされているところが、ひとつの魅力です。そしてメンバー全員が、選手、ファンの皆さまに何ができるかを考えたり、向上心がたっぷりなところです!」(BsGirlsのリーダー・SAYUさん 以下同)
――2015年の「BsGirls」の注目ポイントはどこでしょうか。
「2014年からの継続メンバーに加え、今シーズンから新メンバーも加入して、2014年のBsGirlsの意思を継いだ上で、新たなことにチャレンジしていきたいと思います!私たちの向上心からうまれるもの、さらに、変化していく私たちに注目してください。」
――去年は最終戦で敗れて惜しくも優勝を逃しましたが、FA権を持っていたエース・金子投手や抑えの平野投手の残留に加え、中島・小谷野両選手の獲得やブランコ・バリントンの両外国人選手等々、大型補強で迎えた2015年のバファローズ。注目ポイントはどこでしょうか?
「2014年は悔しいシーズンとなりましたが・・・2位となった昨年の戦力と、今シーズンから加入した大型補強の融合で、素晴らしい選手たちの活躍を楽しみにしています!メンバーも選手たちのストイックさを見習って、いつも練習に励んでいます!!」
――4月1日には待望の2ndシングル「LEVEL」をリリースされますが、どんな曲ですか?
「2015年シーズンの始めとしてふさわしい、迫力のある曲です。ひとつひとつステップアップして、また新たに向上していこう!というメッセージが込められている曲となっております。そんな思いを少しでも皆さんにもお伝えできればうれしいです。」
――最後に読者の方へのメッセージをお願いいたします。
「BsGirlsは、野球と音楽を通して、皆さんが笑顔になれる、グループを目指しています!是非、球場に遊びに来て、お会いしましょう!!
2015年シーズンの『輝こう、一緒に。』の球団スローガンのもとに、一緒に素晴らしいシーズンを過ごしましょうね(*^^*)」
グラウンドで戦う選手、そしてスタンドから応援するファン…チアリーディングやマスコットキャラクターは、その両者をつなぐ、架け橋となる貴重な存在だ。しかもオリックスは去年から「Bs spirits」の名のもと、「さらに、ひとつになろう。」のスローガンをはじめ、ファンクラブ用のユニフォームが選手も着る「Bs spiritsユニフォームデー」の導入など、選手、フロント、そしてファンが一つになって団結しよう、という明確なコンセプトを打ち出している。そんな状況で生まれたBsGirlsの果たす役割は非常に大きい。
昨年は惜しくも優勝を逃したが、大型補強を行い今年こそは優勝を、と意気込む選手たち、そしてBsGirlsをはじめとした球団スタッフ、そして1996年以来の優勝を願うファン…昨年の雪辱に燃え、優勝を目指すという気持ちにあふれた三者が一つになった、今シーズンのオリックスバファローズに注目だ。

▼BsGirls
http://www.buffaloes.co.jp/expansion/entertainment/bsgirls/
▼オリックス・バファローズ公式サイト
http://www.buffaloes.co.jp/

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エンジョイ!マガジン編集部