Wi-Fiは場所によって接続速度が違う!実効速度を確認する方法は?

自宅で使っているWi-Fiの接続速度がどのくらいか知っていますか? 今まで調べたことがないという方も、とても簡単にチェックできるので、早速試してみましょう!

突然ですが、皆さんは自宅や職場で使っているWi-Fiの接続速度がどのくらいか知っていますか? 
「ネット回線の契約時に確認して知っているから大丈夫」という方は要注意! 契約書類に書かれた速度は理論上の最大値ですし、Wi-Fi接続時は無線LANルータで中継して電波で飛ばす分、有線で繋いだときよりも接続速度が遅くなることが多いのです。
また、Wi-Fi接続時は、無線LANルータからの距離や障害物の有無によっても、接続速度が変わります。そこでまずは、自分のいる場所の大まかな電波状況を確認してみましょう。

※ここではWindows 7で操作しています

Wi-Fi電波の受信状況を確認する方法

1.パソコンのスタート画面から「コントロールパネル」をクリック
2.「ネットワークと共有センター」をクリック
3.「ワイヤレスネットワーク接続」をクリック

4.「速度」と「シグナルの状態(受信状態を示すアンテナのマーク)」を確認

実際、我が家で調べてみた結果は以下の通りです。
・リビング(ルータ設置場所)→速度:150Mbps、アンテナマーク:5本
・廊下(ルータから7~8m。ドア1枚)→速度:120Mbps、アンテナマーク:4本
・寝室(ルータから10~11m。ドア2枚)→速度:90Mbps、アンテナマーク:3本
ただし、これはあくまで接続しているWi-Fiルータの規格値に基づく理論値。実際のデータ転送速度(実効速度)ではありません。より詳細な接続状況を調べる場合には、実効速度を調べる必要があります。

Wi-Fi接続時の実効速度を測る方法

実効速度は測定用のサイトで計測します。速度測定用サーバからパソコンにデータを送信(ダウンロード)し、1秒あたりどれだけのデータをダウンロードできるかを調べます。ダウンロードしたデータ量÷ダウンロードに要した秒数=回線速度です。
なお、測定サイトは様々で、その測定方法によって結果が異なります。また、計測時点での環境は常に一定とは限りません。測定に利用したパソコンの環境や性能、測定サイトの回線状況など多くの影響によって結果が変わりますので、複数回測定して目安としてください。
今回は「BNRスピードテスト」を利用しました。測定方法は、サイト内の「測定開始」ボタンをクリックするだけでOK。あとは自動で実効速度を計測してくれます。
先ほどと同様の条件で測定した「下り(受信)」の速度結果はこちら。
・リビング→56.57Mbps
・廊下→39.60Mbps
・寝室→24.57Mbps
なんと、先ほど計った理論値の半分以下・・・! 光回線を引いているので安心していたのですが、実効速度を知ってびっくりしました。有線接続時の速度は、393.94Mbpsだったので、Wi-Fi接続時は、有線接続時の6分の1~15分の1(!)にまで速度が落ちているんですね。
一般的に、実効速度と快適に利用できるコンテンツの関係はこちら(※)。
・1~10Mbps:サイト閲覧やメール確認など、文字中心の利用
・10~30Mbps:通常画質の動画閲覧やオンラインゲーム
・30~60Mbps:高画質な動画閲覧
Wi-Fi接続時より速度が落ちているとはいえ、現状では「遅すぎて不便」という状況ではないようで安心しました。
もし極端に実効速度が遅く、ネットに繋がらない場合には、無線LANルータや設定などをチェックしてみましょう。
回線速度が遅い、通信が切れる。もしかしたら古いモデムや無線LANルータが原因かも?
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※参考サイト:BIGLOBE会員サポート

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竹下沙弥香(たけしたさやか)

ダイビング雑誌の編集者兼ライター、オリジナル絵本制作会社のWEB担当、アプリレビューサイトのWEB担当兼ライターを経て、『エンジョイ!マガジン』編集部員となる。「思い立ったら即行動」がモットー。体当たりで様々な疑問を解決します。