Bluetoothのイヤホンの遅延を防ぐための方法

ワイヤレスで便利なBluetoothのイヤホン。でも動画を観るときに音が遅れることがあるのが難点……。今回は、Bluetoothのイヤホンの遅延を防ぐ方法をご紹介します!3つのポイントを押さえてくださいね!

スマホで音楽を聴いたり動画を観るときに、イヤホンは必需品ですよね。特に移動中や夜中で大きな音が出せないときなどに重宝します。
近年は無線通信を使って、コードやケーブルなしでワイヤレスで音が聞けるBluetoothのイヤホンが人気です。
ただ、Bluetoothのイヤホンは、動画を見ていると音がズレて遅れて聞こえる「音声の遅延」が起こることがあります。映像と音が合っていないのって、地味なようでけっこうなストレスになるんですよねぇ……。
そこで今回の記事では、Bluetoothイヤホンの遅延を防ぐ方法についてご紹介します!

そもそも、なぜ音の遅延が起こるの?

なぜBluetoothイヤホンでは、遅延が起こってしまうのでしょうか。考える主な理由は二つあります。

①Bluetoothイヤホンは仕様上、遅延が起こりやすい

Bluetoothでは、無線を使って通信が行われており、同じ通信方式の中でも、機器ごとに「プロファイル」が規定されています。音声を伝えるためには、「A2DP(アドバンス・オーディオ・ディストリビューション・プロファイル/音楽再生プロファイル)」が使われています。
そして、このA2DPプロファイルは仕様上、0.2秒ほどの遅延が起こるといわれています。さらに、Bluetoothの音声伝送に使われる「コーデック」という装置の種類によって、遅延が起こる値が前後するのです。

②通信対象物の間に障害物や距離がある

Bluetoothは無線通信で情報をやり取りするため、スマホとイヤホンの間に物が置いてあると、無線通信の障害となり、遅延が発生することがあります。
また、イヤホンを装着して、スマホを置いたまま別の部屋に行くなど、イヤホンとスマホの距離が離れすぎると遅延が起こることも……。

イヤホン遅延を防ぐためにチェックしたい三つのポイント

Bluetoothイヤホンの遅延を極力なくすために、下記の方法をチェックしてみてください!

①イヤホン購入時にコーデックを確認する

先述したように、Bluetoothイヤホンの遅延には「コーデック」が大きく関わっています。
イヤホンを購入するとき、「AAC」や「aptX」というコーデックに対応している製品を選べば、遅延を極力抑えられる可能性が高まります。
主にiOSに使われているのが「AAC」、Androidで使用されているのが「aptX」。イヤホンの遅延に悩んでいる人は、製品をチェックして買い替えを検討してみるのもひとつの手ですよ。

②イヤホンを初期化&再ペアリングを試みる

イヤホンの初期化と再ペアリング(ペアリング=スマホにBluetoothイヤホンを登録すること)によって遅延が改善される場合もあります。
まず、イヤホンとスマホの接続を解除した状態で、イヤホンを初期化します。初期化の方法については製品の取扱説明書を確認しましょう。
次に、スマホ(またはタブレット等)から、イヤホンのペアリング登録をいったん削除します。
Androidの場合は、[設定]→[無線とネットワーク]→[Bluetooth設定]→[登録機器一覧」→任意のイヤホンの名称を長押しでOK。
iPhoneの場合は[設定]→[Bluetooth]→[自分のデバイス]の欄から該当するイヤホンの(i)をタップし、「このデバイスの登録を解除」をタップすればOK。
※お使いのOSや機種によって操作方法が異なる場合があります
その後、スマホを再起動し、再度ペアリング登録をすればOKです。

③スマホとイヤホンの間の距離と障害物をチェック

スマホとイヤホンの間に物が置いてあると、音声の遅延が発生することがあるので、使用する際はなるべく障害物がないようにしましょう。また、距離が離れすぎないようにするのもポイントです。
いかがでしたか?
できる方法から試してみて、ストレスなく快適な動画視聴を楽しんでくださいね!

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Kana.mM(かな)

編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立し、そろそろ10年。旅行、不動産、広告、生活系のジャンルで執筆活動中。趣味は野球観戦と戦争ゲーム。アナログ心を忘れないデジモノ好きを目指しています。