現在放送中の、NHKの朝の連続ドラマ小説「べっぴんさん」をご覧になっている方はいらっしゃいますか? 芳根京子さん演じるヒロインの"すみれ"が子供服づくりに励む姿に胸を打たれる人も多いと思います。

実はこの「べっぴんさん」というタイトルには、女性の容姿を褒める「別嬪」とは別の意味が込められている、という説があります。江戸時代、「べっぴん」には「特別に良いもの」という意味がありました。タイトルに、「特別なものを作る人」という意味があるとしたら素敵ですね。

このように、何気なく使っている言葉のなかには、意外な語源を持つものがたくさんあります。今回は、そんな意外な語源を持つ言葉の一部を紹介!

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「はなむけ」でたむけているのは「花」にあらず

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卒業式などで、「卒業生へのはなむけに~」と歌や物を贈ることがありますよね。このように、「はなむけ」という言葉には相手に「花を向ける(=渡す)」というイメージがあります。しかし、この「はな」、元々は「馬の鼻」を意味するって知っていましたか?

古来、旅に出る人に対し道中の安全を祈願して馬の鼻を行き先の方向に向ける、という習慣がありました。この習慣は「馬の鼻向け」といわれ、伊勢物語など平安時代の文献にも記述が見られます。現在使われる「はなむけ」とは、「馬の鼻向け」が略された言葉なのです。

「おくら入り」の「くら」には皮肉がたっぷり

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企画などが頓挫することを「おくら入りになる」と言いますよね。この場合の「くら」には「蔵のなかに入って日の目を見ない」といったニュアンスがあります。これでも間違いではないのですが、「おくら入り」の語源にはもうひとつの説があります。

現代の世でもそうですが、江戸時代、客入りの悪い芝居は千秋楽を待たずして打ち切りになりました。千秋楽とは、芝居の最終日を指す言葉です。

千秋楽は、「楽(らく)」と略して呼ばれることがありました。打ち切りになった公演について、「『楽』になった」と言っているうちに、「らく」という言葉がひっくり返って「くら」に変化。その結果、途中で駄目になってしまった事を「お『くら』入り」と言うようになった、という説があります。また、「公演が途中で終わって『楽(らく)』だね~」という皮肉も込められていたという説もあるようです。

「シカト」と花札の深い縁

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「シカト」とは無視を決め込むことの意。ここまでは知っていても、「『シカト』の『シカ』っていったい何なの?」と謎の多い言葉でもあります。

実は、「シカト」のルーツは花札にあります。花札の10月の絵柄は「鹿の十(しかのとお)」。ここに描かれている鹿は横を向き、そっぽを向いたような様子です。この絵柄から、無視することを「シカト」と言うようになったそうです。

このように、普段使っている言葉の語源を知ると、言葉ひとつにも長い歴史があることがわかります。こうした歴史に詳しいと、飲み会でネタにできるかもしれませんよ。

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