Siriより検索が得意?iPhoneでGoogleアシスタントを使ってみる

iPhoneには音声ガイドとしてSiriが標準搭載されていますが、その上にGoogleアシスタントを重ねることができます。GoogleカレンダーなどGoogle系のアプリをよく使う人におすすめの使い方です。

iPhoneには音声ガイドとしてSiriが標準搭載されていますが、Googleアシスタントも利用できます。GoogleカレンダーやGoogle検索などGoogle系のアプリをよく使う人におすすめの使い方です。
iPhoneに向かって「Hey,Siri.OK,Google」と呼びかけて、いろいろな操作をしてみましょう。

iPhoneでGoogleアシスタントを使う方法

「Googleアシスタント」は単体のアプリとして提供されています。まずは、App Storeからダウンロードしてインストールを行いましょう。

Googleアシスタントを利用するには、Googleアカウントが必要です。すでにiPhoneでGoogle関連のアプリを利用している場合には候補があらわれるので、選択して先に進みましょう。

▲名前をタップして先に進む

インストールが完了したら、次にショートカットを作成しましょう。「ショートカット」アイコンをタップして、画面右上の「+」をタップします。続いて、「アクションを追加」をタップしましょう。

▲「+」をタップ。「アクションを追加」をタップ

「カテゴリ」と「App」という二つのタブが表示されるので、「App」を選び、「Assistant」をタップします。「Assistant」の中にある「Googleで調べる」をタップします。

▲「App」の中の「Assistant」から「Googleで調べる」をタップ

ショートカットのタイトルである薄文字の「Googleで調べる」をタップし、プルダウンしたメニューから「名称変更」をタップします。

▲ショートカットの名称をタップして、メニューから「名称変更」を選ぶ

ショートカットの名称は「Ok Google」とします。変更できたら、右横の「完了」をタップして、ショートカットの作成は完了です。

▲名称を「Ok Google」に変更し、「完了」をタップ

音声で呼び出す場合には「Hey,Siri.OK,Google」と呼びかければOKです。「OK,Google」だけでは呼び出せないのでご注意ください。いったんGoogleアシスタントが起動したあとは、「OK,Google」だけで音声モードになります。

背面タップを設定すればさらに便利

さらに便利にするために、背面タップにも登録しておきましょう。背面タップとは、iPhoneの背面をダブルタップかトリプルタップすることによって、特定の機能やショートカットを指定する機能です。

「設定」の「アクセシビリティ」から「タッチ」「背面タップ」を選び、「ダブルタップ」か「トリプルタップ」で「Ok Google」を選択してください。これで背面を複数回タップすることにより、Googleアシスタントを呼び出すことができるようになります。雑踏などで声を出しにくいときに便利です。

▲「設定」の「アクセシビリティ」から「タップ」「背面タップ」を選び、「ダブルタップ」か「トリプルタップ」で「Ok Google」を選択

Googleアシスタントの魅力はすぐれた検索機能

「Siri」ではなくあえて「Googleアシスタント」を使う理由はなんでしょう。それはやはりGoogle関係のサービスが充実していることです。なんといっても、まず試してみたいのは検索機能。

同じ質問を「Googleアシスタント」と「Siri」に投げかけてみました。「猫の傷につける薬」という問いかけです。これに対し、Googleアシスタントは製品のリストを挙げました。一方、Siriが示したのはソースとなる情報源。どちらも情報源はGoogle検索ですが、Googleアシスタントのほうが質問者の意図を汲み取った回答を表示してくれます。

▲「猫の傷につける薬」という質問に対するGoogleアシスタントの回答

▲「猫の傷につける薬」という質問に対するSiriの回答

お店や行きたい場所の検索の場合はどうでしょう。Googleアシスタントなら、あまり詳しく状況を言わなくても状況を察してくれます。たとえば「ラーメン」と呟くと、「現在地の近くにあるラーメン店」のリストを表示してくれます。

その中のひとつを選ぶと、簡単な情報を表示し、画面下に「電話番号」「経路」「営業時間」「住所」などいくつかの文字による選択肢があらわれます。すぐに電話することもできるし、営業時間を調べることもでき、たいへん便利です。

Googleアシスタント活用法

では、具体的にいくつかのシーンでGoogleアシスタントを使ってみましょう。

Googleマップの機能を利用する

経路を検索するにも、Googleアシスタントなら必要最小限の言葉で済みます。たとえば、先のラーメン屋の候補からA店へ徒歩で行きたければ、「A店へ」と伝えるだけで済みます。

デフォルトの交通機関は「自動車」になっているので、ほかのルートを選びたい場合は、「徒歩で」とか「公共交通機関で」といった言葉を付け加えなければなりません。

検索結果はルート付きの地図を表示し、簡単に音声で案内してくれます。

▲「高円寺駅からA店へ徒歩で」と口頭で命じるとすぐに反応

なお、同じことをSiriでも試してみましたが、店名を認識してくれませんでした。音声認識に関しては、Googleアシスタントのほうが認識率が高いようです。

予定を調べる・登録する

Googleカレンダーとも緊密に連携しています。
今日の予定、今週の予定、今月の予定など、柔軟に尋ねることができます。たとえば、「今週の予定」と話しかけると、一週間分の予定が表示されます。

▲「今週の予定」と尋ねると、一覧となって表示される

また、音声による指示で新しい予定を追加することも可能です。ただこのとき、注意しなければいけないのは、Googleカレンダーで複数のカレンダーを持っている場合、Googleアシスタントではカレンダーの種類を選べない点です。デフォルトのカレンダーを変更するには、カレンダーの設定画面を開きましょう。

画面右上にGoogleアカウントのアイコンがありますので、タップしてみましょう。下にスクロールしていくと、「カレンダー」という項目があります。「予定を追加するデフォルトのカレンダー」の鉛筆マークをタップし、選択肢の中から一番よく使うカレンダーをチェックし、「保存」をタップします。

▲「カレンダー」から「予定を追加するデフォルトのカレンダー」の鉛筆マークをタップし、カレンダーを変更して、保存する

新規の予定を入れるには、まず「カレンダーに予定を追加」と言います。「予定のタイトルは何ですか」と聞かれるので返答。次に「日時を教えてください」と聞かれるのでこれにも回答。最後に時間を指定し、「保存します」と言って完了です。

▲「カレンダーに予定を追加」と言い、あとは流れにしたがって登録を行う

音楽を聴く

BGMとして適当な音楽を流してほしい場合にもGoogleアシスタントは役立ちます。音楽配信サービスと契約している場合は、そのサービスから音楽を選べるよう、設定をしておきましょう。設定の方法はカレンダーの場合と同じで「音楽」を選び、紐付けるサービスをチェックします。

「明るい気分になるジャズをかけて」などと適当なことをいうと、きちんとそれらしい曲を流してくれます。また、曲名を知りたくなったら、「今流れている曲の曲名を知りたい」というと、すぐに返答が返ってきます。便利ですね。

Googleアシスタントが苦手な操作

Googleアシスタントを使ってテキストメッセージを送ったり、メールを送ったりすることも不可能ではありません。しかし、相手を音声で指定するのがなかなか難しい上、メッセージの内容を長く聞き取ってくれません。ほんのワンフレーズで途切れてしまいます。

メモをとることもできます。「メモ」というと、メモの内容を問われ、音声で伝えた内容をメモに残してくれますが、すこしでも言いよどむとすぐにタイムアウトになってしまいます。短い文章しか残せません。

これならば、同じ音声入力でも、メモアプリを呼び出して、マイクボタンをタップして音声入力するほうが簡単でストレスもたまりません。

まとめ

SiriとGoogleアシスタントを比較してみたところ、検索に関してはGoogleアシスタントのほうが優れていました。短い質問から的確な回答をしてくれる割合が多いので、音声で検索したいなら、Googleアシスタントをインストールする価値があるでしょう。さらにいえば、音声認識の精度もGoogleアシスタントのほうが優れているようです。

また、GoogleアシスタントはGoogleアカウントと紐付けられるため、カレンダーとして「Googleカレンダー」を利用できます。ふだん使いに「Googleカレンダー」を使っている人には大きな優位性となるでしょう。経路検索に関してもGoogleアシスタントはGoogleマップを使用します。

一方、SiriはiPhone内のアプリを呼び出すなど、デバイスの操作機能が優れています。

両方を用途によって使い分けるのが賢い使い方になりそうです。

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深川岳志

1960年、兵庫県生まれ。大学時代はSF大会(Daicon3、4)の運営にのめり込む。卒業後、編プロを経てITライターに。ショートショートを書くのが趣味。note:https://note.com/fukagawa