動画を気軽に扱えるスマートフォンと高速通信の普及により、オンライン診療が現実的になってきました。ビデオ通話によってあたかも対面しているように診察を受け、その場で料金を決済し、処方箋を受け取ることができます。診療科によって向き不向きがありますが、内科など適した診療科では普及が進みそうです。
オンライン診療、服薬指導のメリットは次の四つです。
- 受付や会計の待ち時間が短縮される
- 自宅や外出先で診察を受けられる
- 自宅に薬が届く(取りに行く場合も待ち時間が短縮される)
- 院内感染や二次感染の危険がない
とくに四つ目はコロナ禍の現在、重要な要素です。
今回は二本のアプリを紹介します。
※この記事の内容は2023年5月時点の情報です
最短、当日中にお薬が届く「SOKUYAKU」
一本目は「SOKUYAKU」。診察から服薬までを一気につなぐサービスです。
まずはオンラインで病院・クリニックを予約。時間が来たらオンライン診療を受け、処方箋を出してもらいます。薬剤師による服薬指導を受けたら、薬は郵送かバイク便で自宅まで届きます。つまり、自分は自宅にいるままで通院と薬局での薬の受け取りを両方済ませてしまえるのです。
対応の病院・クリニックしか利用できませんが、自分の足を使って出向くわけではないので、距離は問題になりません。皮膚科を受診したいのに、近所には外科とか内科しかないなどというときにとても便利です。
オンライン診療は手軽なだけに患者も医師もつい予約を忘れてしまいがちですが、「SOKUYAKU」は時間が迫ると患者と医師の両方に確認電話を入れてくれるところも親切です。
「SOKUYAKU」を試してみる
では、実際の流れを見ていきましょう。
アプリをダウンロードして起動すると、アカウント登録を促されます。最初にメールアドレスの認証があり、メールに記載された認証番号を入力すると、アカウント情報登録作業が始まります。
記入するのは基本情報(姓名、読み、生年月日、性別、電話番号、住所)、薬局登録、支払い情報(クレジットカードとコンビニ後払いを選択できる)。これらは初回のみの入力事項です。
アカウント登録が終わると、予約手続きが始まります。まず病院・クリニックを探し、次に診療日付と診療開始時刻を選択します。
▲画面左上のメニューをタップすると、検索方法が表示される。ここでは「診療科から探す」をタップ
▲「内科」をタップ。内科の病院・クリニックがリスト表示される
▲キーワード、エリアなどを入力して病院を探す。受診したい病院・クリニックをタップすると、情報が表示される。「初めての方」があれば、初診も受け付けてくれる
▲診療日、開始時刻を選択する
薬の受け取り方法は「当日のお届け(550円~)」「翌日お届け(440円~)」「オンライン服薬指導後に来店で受け取り」の三種類から選べます(ただし、当日お届けに対応しているのは東京23区・横浜市・名古屋市・大阪市・福岡市のみ。バイク便で届きます)。薬局を選択し、服薬指導日時を指定します。
薬局についてもオンラインやお届けに対応している必要があるので、かかりつけの薬局は選べない可能性があります。
▲薬の受け取りの方法を選択する。病院・クリニックと同様に服薬指導の日付と時間を選ぶ
病院・クリニックと薬局が決まると、次は「問診」の始まりです。クリニックから問診票が表示されます。
問診票は病院・クリニックによって異なります。筆者の選んだ内科病院では、症状、その症状の起きた時期、現在の体温、いままでにかかった病気、治療中の病気、コロナを疑う症状、医師に伝えたいこと。薬局からの問診は使用中の薬、飲酒、煙草、ジェネリックを希望するか、患部や受給証、紹介状、検査結果などの写真、保険証の写真が必要でした。実際に病院・クリニックで書くのと同程度の詳しさです。なお、スマートフォンを利用しているので、写真を撮るのは簡単です。
▲問診の質問に答えていく。質問は病院・クリニックによって異なる。必要に応じて患部写真のアップロードなども行える
支払い方法を選び、「上記の内容で予約」をタップすると、予約が確定します。
▲支払い方法を選び、確認画面から予約を決定する
あとは予約した時間にオンライン診察と薬局の服薬指導を受けるだけです。薬を受け取れば、見事、診察と服薬は完了。高熱や多忙で病院・クリニックに行けない人にぜひ利用していただきたいサービスといえます。なお、診察が完了した場合のみ、150円の手数料がかかります。
オンライン診療・服薬指導アプリ「クリニクス」
二本目は、「CLINICS(クリニクス)オンライン診療」です。
診察の予約を行い、診察を受けたあと、もらった処方箋を写真に撮って薬局に送信することができるアプリです。診察予約は対面とオンラインの二種類に対応しています。初診は対面で、以後はオンライン診察で継続という考えです。初診からオンライン診療を受けられる病院もありますが、少数派です。特徴は導入病院・クリニックの数が多いことで、病院の検索方法も充実しています。
病院・クリニックで処方された薬と市販薬を同時に管理できるお薬手帳機能も搭載しています。
料金は通常の診察費のみですが、病院・クリニックによっては予約料、薬代などがかかる場合があります。
「クリニクス」を試してみる
「クリニクス」は「dアカウントで登録」と「電話番号で登録」に対応しています。後者の流れを見てみましょう。
「アカウント登録」で基本情報(姓名、読み、生年月日、性別、電話番号、パスワード)を入力します。手続きはこれだけです。
アカウント登録を終えたら、画面上部の人型アイコンをタップし、「基本情報」を開いて「支払い情報」でクレジットカードを登録することができます。
▲アカウント登録を終えたあとのホーム画面。病院・クリニックを探す場合には「病院・診察所」を、薬局を探す場合は「薬局」をタップする
次にホーム画面から「病院・診察所」をタップし、診察を受けたい病院・クリニックを探します。「症状からさがす」「現在地からさがす」「診療科からさがす」「地域からさがす」「特徴からさがす」という五つの方法が用意されています。
▲病院を探している。これは「診療科からさがす」を利用した場合
病院・クリニックを決めたら、紹介が表示され、「オンライン」と「対面」を選択できます(オンラインの場合のみの場合もあります)。
▲オンライン診療を受ける場合は「オンライン」「保険診療」をタップする
「保険診療」をタップすると、画面はWebに遷移します。このあとの手続きは病院・クリニックによって異なります。たとえば、初診から受け付ける場合と、再診のみオンライン診察を受け付ける場合があります。
▲「初回」か「再診」かを選択する
また、予約の受付も、日時を指定する方法とその日の順番を予約する方法があります。筆者が選んだクリニックでは新規患者としての登録ということで、基本情報の入力も必要でした。ブラウザに遷移してからのメニューは病院によって異なります。
登録が完了すると、日付を選んで予約を行います。このとき、簡単な問診画面があらわれるので、症状を選び、詳細を記述します。
確認画面を見て「OK」をタップすると、予約が完了します。
▲日時を決め、問診に答えると確認画面があらわれる。ここで「はい」をタップすれば予定が確定する
ホーム画面に戻り、「薬局」をタップします。病院・クリニックの場合と同じように薬局を探し、お気に入りに登録しておくと、いつでも呼び出せるようになります。
処方メインの診療はオンラインで
外科など不向きな診療科目もありますが、対応可能な場合はぜひ利用してみたいのがオンライン診療です。
何回か診察を受けて症状が安定し、薬を受け取りに行くだけになっている通院も多いでしょう。そんな時に診療と処方・服薬指導をオンラインで済ませることができるオンライン診療はとても便利です。
とくにバイク便を使ってその日のうちに薬を入手できる仕組みを構築している「SOKUYAKU」は注目のサービスといえるでしょう。
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