「ChatGPT」は、2022年11月30日に発表されて以降、たった二ヶ月でユーザー数が一億人に達し「史上最速」とも言われるWebサービスです。その内容は、一言でいえば対話ソフト。とくに難しい文法があるわけではなく、人に話しかけるのと同じ感覚で、会話を交わすことができます。
現在はトライアル無料期間中。有料版も用意されていますが、最初は無料版で試してみるといいでしょう。
以下、いくつかの利用シーンを紹介していきます。
ChatGPTはブラウザから利用する
ChatGPTを試すのに特別なアプリは必要ありません。ブラウザから利用するため、パソコンでもスマホでも利用可能です。
まずはChatGPTのページにアクセスしてメールアドレスとパスワードの登録を行い、ログインしてください。
▲「ChatGPTを試す」をクリックあるいはタップする
知識を引き出す
ChatGPTは、使い方次第でさまざまなことができます。歴史や科学、スポーツ、音楽、医学など多くのジャンルの知識を持っているので、どのような質問にも回答してくれます。
ただし、公式ページにあるように、不正確または無意味な情報を回答することがあるので、内容を鵜呑みにすることは避けましょう。また、ChatGPTの回答は2021年までの学習データに基づいているので、最近のトピックスについて質問しても、的確な答えは返ってこないことがほとんどです。
それでは、まず「ChatGPT」自身について聞いてみましょう。
質問するとき、ちょっとしたコツがあります。質問に対し、どのように回答すればいいのかを質問の中に含ませておくと、知りたい答えを得ることができるのです。たとえば、単純に「ChatGTPについてわかりやすく教えてください」と聞くと、ChatGPTはこのような答えを返してきます。
ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能アルゴリズムの1つで、GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれるニューラルネットワークのアーキテクチャを採用しています。GPTは、大量のテキストデータを学習して、そのデータのパターンを把握することで、そのデータに基づく文章や回答を生成することができます。
あまりわかりやすいとは言えないですね。そこで聞き方を変更します。「ChatGTPを小学生にも理解できるように説明してください」。
ChatGPTは、人工知能の一種で、おしゃべりをすることができるプログラムです。例えば、おしゃべりが得意なお友達ができたら、何でも話せるし、聞いてもらえると楽しいですよね。ChatGPTも同じように、たくさんのおしゃべりのデータを学習して、話を聞いたり、答えたりすることができます。
この聞き方では、専門用語を使わずわかりやすい言い回しで回答してくれました。
このように、聞き方によって、回答のレベルや長さを調整することが可能です。
「特徴を五つ挙げてください」「400字以内で説明してください」など、できるだけ具体的な指示を出しましょう。
▲画面下部の入力欄に質問を入力し、送信ボタンをタップする
文章を要約する
ChatGPTは文章をまとめたり、要約することが得意です。
約2000文字の映画感想文を400字にまとめてほしいと入力したところ、次のようにまとめてきました。
映画「ミッドナイトスワン」は、草彅剛がトランスジェンダーの女性・凪沙を演じる物語です。凪沙は新宿で生計を立てており、苦難を抱えながらも、一果という少女と共に暮らすようになります。物語は、凪沙や一果の内面を深く描き出し、バレエを通じた彼女たちの成長と、彼女たちを取り巻く厳しい現実を丁寧に描き出しています。バレエは映画の光であり、凪沙の暮らしは闇であることが物語から明らかになります。凪沙は、一果を育てる中で母性を感じるようになり、関係が変化していく様子も描かれます。この物語は、美しさと苦悩が絶妙に調和しており、草彅剛の演技も秀逸です。
なかなか的確です。あらすじを作る作業は時間を必要とするので、ほんの十秒ほどでこのレベルの要約を作るChatGPTの能力の高さがわかります。
役になりきって回答する
ChatGPTの得意技のひとつが「なりすまし」です。たとえば、iPhoneの画面にヒビが入ったとしましょう。その対処をChatGPTに聞く場合に、「Apple社のサポートセンターとして振る舞ってください」というお願いを付け加えると、次の4つのポイントを回答してきました。
- iPhoneの使用を中止する
- Appleサポートに問い合わせる
- Apple Storeでの修理
- AppleCare+に加入している場合
たしかにサポートセンターが答えそうな内容です。サポートとして振る舞わない場合には、次のような回答です。
- 修理に出す
- 保護フィルムを貼る
- 画面保護ケースを使う
- 新しいiPhoneに買い替える
このような答えを返してきます。
目次を作ってみる
ChatGPTは目次作りやタイトルの提案を得意とします。
細かい情報を聞くと嘘を生成することが多いですが、あるジャンルの網羅的な知識を出力させる場合には、いい結果が出やすいようです。
たとえば、筆者はパソコンのオーディオ環境をなんとかしたいと思っているのですが、「パソコンで音楽を聴く本を作りたいと思います。サブスクリプションサービス選びから、オーディオ機器の選び方まで網羅した内容の目次を作ってください。」という質問を投げかけてみると、パソコン音楽を考える上での基礎となる知識が一気に手に入りました。意味不明な部分があれば、さらにそこを質問していけば、より詳しい情報が手に入ります。
「〇〇について書きたいのだが、その内容について構成してください」と質問すると、たいていのことに答えてくれます。〇〇についてはなるべく詳細に書いたほうが回答も具体的になります。
筆者はChatGPTが作った目次案の中から「ヘッドフォンやスピーカーの選び方」に注目し、さらにこの部分の構成案を求めたところ、具体的なキーワードがいろいろと手に入りました。ChatGPTは、ネット検索を行う前に、あるテーマに関して網羅的な知識やキーワードを得るのに有効です。
創作を試す
ChatGPTが行っていることは、基本的には「次の単語を予測する」だけですが、人間からはまるで実際に思考しているように見えます。
そのため、物語の生成も可能です。回答には文字制限があるので、あまり長い文章は生成できませんが、2000文字程度(原稿用紙5枚)くらいの作品ならすぐにでも創作してくれます。
大ざっぱな状況、登場人物、舞台、ジャンルなどを指定し、あらすじを考えてもらうのも面白いでしょう。
「「故郷と天狗」をテーマにしたショートショートを書いてください。舞台はお笑いの殿堂である浅草です。登場人物はいまでは忘れられたコメディアンです。」という無茶振りをしてみました。ChatGPTが回答してきたのは次のような物語です。
浅草で活躍していたいまでは忘れられたコメディアンの芸は、古い時代から伝わる天狗の伝承を元にしたものだった。ある日、彼は浅草寺の門前で天狗に変装し、観光客たちを楽しませるパフォーマンスを行っていた。しかし、その日の夕方、本物の天狗が現れた。
天狗は、古い時代からの浅草の姿を見て感嘆し、そこに住む人々の生活を見学するためにやってきたのだった。コメディアンは、天狗に自分たちの仕事を教え、一緒にパフォーマンスを行った。
天狗は、人間たちとの交流を通じて、現代の浅草の発展と変化を知り、それぞれの故郷の思い出に浸った。そして、ある日、人々に感謝の言葉を残して、天に帰っていった。
その後、コメディアンたちは、天狗との交流をきっかけに、自分たちが忘れかけていた「故郷」の大切さを再認識し、さらなる創作活動に向けて新たなエネルギーを得た。
これ自体、とくに面白いものではありませんが、売れないコメディアンが浅草寺の門前で天狗の扮装をして観光客相手にパフォーマンスを行っていたら、本物の天狗が観光にあらわれた、というのはなかなかいいシーンです。これをもとに一編の物語が書けるかもしれません。いろいろな状況をChatGPTにぶつけて、使えそうなアイデアやシーンを得ることもできそうですね。
まとめ
今回はChatGPTの利用シーンをいくつか紹介しました。
ChatGPTの使い方は質問欄に質問を打ち込むだけなので、利用に関してのハードルはとても低いです。大切なのは自分のほしい情報が手に入るまで、何度も質問文を調整することです。
いつまで無料期間が続くかわかりませんが、ぜひ試してみてください。なお、夜は混雑状態になることが多いですが、有料版に登録すると混雑時にも優先的に利用できるようになります。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。