PhotoshopやIllustratorなど、デザイナーやイラストレーター向けのソフトウェアを多数提供しているAdobe。最近は動画コンテンツの流行に伴い、動画編集ソフトであるPremiere Proを使う人も増えつつあると聞きます。
これらのソフトをまとめて利用できるサービスとしてAdobeが提供しているのが、「Adobe Creative Cloud」です。
Adobeの定番ソフトを一緒に使えることから、サービスの利用を検討したことのあるクリエイターさんも多いのではないでしょうか。本記事では、このAdobe Creative Cloudの特徴と、メリット・デメリットをまとめて解説します。
Adobe Creative Cloudとは?
Adobe Creative Cloudは、Adobe社が提供するサブスクリプション型サービス。
写真や動画、デザインなどの制作に欠かせないアプリと、それらのアプリ上で利用できるアセットや各種素材、共同作業をスムーズに行うための機能に、クリエイター向けのコミュニティといったサービスが組み合わさった、月額課金制のサービスです。
「PhotoshopやIllustratorなどのソフトをまとめて使えるようになるサブスクサービス」というイメージを持っている方も多いかもしれません。たしかに「複数のAdobeソフトを使える」ことは本サービスの中核をなす要素ですが、ほかにもいくつかの特徴や機能があります。
具体的にはどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。
1. 20以上のアプリが使い放題!
Creative Cloudを一言で説明するなら、「Adobeの対象ソフトが使い放題のサブスク型サービス」。これが本サービス最大の特徴であり、魅力だと言えるでしょう。
Creative Cloudにはいくつかのプランが用意されていますが、すべてのアプリを利用できる「コンプリートプラン」の場合、以下のソフトがすべて使い放題。これだけで、画像編集や動画制作をはじめとするあらゆるクリエイティブを網羅した環境が手に入る――。そう言っても過言ではありません。
- Photoshop
- Illustrator
- Premiere Pro
- Acrobat Pro
- InDesign
- After Effects
- Lightroom
- Adobe XD
- Animate
- Lightroom Classic
- Dreamweaver
- Dimension
- Audition
- InCopy
- Character Animator
- Capture
- Adobe Fresco
- Bridge
- Adobe Express
- Premiere Rush
- Photoshop Express
- Media Encoder
- Aero
- Adobe Scan
- Fill & Sign
- Acrobat Reader
2. 月額課金制のサブスクリプションサービス
Creative Cloudは、月額課金制のサブスクリプションサービスとして提供されています。買い切り型のパッケージ販売やダウンロード販売ではなく、利用プランに応じて月額費用がかかる仕組みですね。
言い換えれば、「毎月の支払いでソフトの『使用権』を購入している」ようなイメージです。用途によっては割高に感じるかもしれませんが、「常に最新版を使える」「一括の支払いでストレージサービスなどもあわせて利用できる」といったメリットもあります。
3. 素材やストレージ、共同作業機能なども利用可能
Creative Cloudのユーザーが使えるのは、Adobeの各種ソフトだけではありません。
プランにもよりますが、日本語を含む20,000以上のAdobe Fontsや、100GBのクラウドストレージ、2億点以上の素材を取り揃えたAdobe Stockなども利用可能。さらにはチュートリアルや共同作業機能、コミュニティなども利用できます。
Creative Cloudを使うメリット・デメリット
以上のような特徴を持つCreative Cloudですが、利用に際してどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。整理しつつ見ていきましょう。
メリット1「複数のアプリを安く使える」
すべてのアプリを利用できる「コンプリートプラン」の場合、料金は月々プランで月額10,280円。年間プラン一括払いだと72,336円、月払いにした場合は月額6,480円になります(※個人プラン)。
年単位で見ると割高にも感じますが、「20以上のアプリをまとめて使える」と考えると、むしろ格安であると捉えることもできます。特に画像編集も動画編集も行うようなクリエイターの場合、多種多様な機能を搭載したアプリを使い倒せるのはありがたいことでしょう。
加えて、前述のとおり「常に最新版を使える」点も無視できないポイント。というのも、従来の買い切り型アプリはバージョン別に販売されており、最新版を利用するには別途購入する必要があったからです。この点も、Creative Cloudが決して割高ではないと言える理由のひとつです。
ちなみに、学生・教職員向けのプランは価格設定がおさえられており、年間プランの初年度が月額1,980円、2年目以降は月額3,278円と非常におトクに利用できます。また、1つのアプリを個別に利用できる安価な単体プランも用意されているので、用途に応じて選ぶことも可能です。
メリット2「2台のコンピューターで使える」
Creative Cloudのアプリは、ライセンス認証をすることで、最大2台の端末で利用できます。
そのため、たとえば自宅にある2台のパソコンそれぞれで利用できるようにしたり、あるいは自宅用と持ち運び用のパソコンの両方で作業をしたりすることも可能。ちなみに、ログアウトすると認証が解除されますので、別のパソコンでログインして使ってもOKです。
外で作業する機会のある人も少なくないでしょうし、「1ライセンス1台まで」ではないのは嬉しいポイントですよね。
デメリット1「プランの選択肢が限られている」
先ほど「単体プランも用意されている」と説明しましたが、一方で「単体プランとコンプリートプラン以外の選択肢がほぼない」という問題があります。
LightroomとPhotoshopを使えるようになる、写真に特化した「フォトプラン」はありますが、それ以外はコンプリートプランと、各アプリの単体プランのみとなっています。
そのため、たとえば「特定のアプリしか使わないので、コンプリートプランだと割高に感じるが、かと言って2つのアプリを単体利用すると出費がかさむ」ようなケースも考えられるわけですね。フォトプランのように、ジャンルの近いアプリ同士を組み合わせた選択肢がほかにないのは、デメリットと言えるかもしれません。
デメリット2「固定の出費がかさむ」
Creative Cloudが、というよりはサブスク型サービス全般に当てはまることではありますが、「毎月または毎年の出費がかさむ」という問題はどうしても気になるポイントです。
先ほどもふれましたが、コンプリートプランは月々プランで月額10,280円。年間プランの月額でも6,480円と、決して安くはありません。定期的に発生する固定の出費は、なるべく減らしたいと考えている人もいることでしょう。
必要経費として割り切れるかどうか、料金に満足しつつ使えるかどうかは、Creative Cloudを利用するかどうかのひとつの判断基準となるかもしれません。すべてのアプリと機能が使える無料体験期間もありますので、まずはそちらで試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、Adobeのサブスク型サービス「Creative Cloud」の紹介でした。
メリットとデメリットも含め、各項目に分けて説明してきましたが、最終的には「料金に納得できるかどうか」が判断基準となるのではないでしょうか。
Adobeのアプリの利便性の高さは周知のとおりですし、豊富な素材やストレージも大きな魅力。そのうえで、サブスク型サービスである以上は月額費がかかるのは必然です。あとは用途にあわせて、コンプリートプランか単体プランを検討することになるかと思われます。
とはいえ、いきなり年間プランを即決するのは難しいかもしれません。まずは無料体験期間から試してみてはいかがでしょうか。個人版は7日間試すことができますので、ぜひAdobeのサイトから利用してみてください。
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