ChatworkやSlackなどのビジネスチャットツールで、無料版の機能制限や有料版の値上げが相次ぎました。無料版を利用している人の中には、有料版にアップグレードするか、多少不便でも無料版のまま使い続けるか、迷っている人も多いでしょう。
本記事では、主なビジネスチャットツールの有料版と無料版の違いについて比較してみました。
※この記事の内容は2023年2月時点での情報です。
Chatwork
Chatworkの有料版はビジネスとエンタープライズの2種類あります。
ビジネス:年間契約で500円/月、月間契約で600円/月
エンタープライズ:年間契約で800円/月、月間契約で960円/月
無料版
無料版では直近40日以内で、かつ最新5,000件のメッセージしか閲覧できません。以前までは無制限でしたが、2022年10月以降、この制限が設けられました。ただし、古いメッセージが消去されたわけではありません。データ自体は保存されており、有料版にアップグレードすることで再び閲覧できるようになります。
メッセージ検索では無料版でも最大200件まで表示できますが、検索オプションは使えません。また、ユーザー数は100人まで、ビデオ通話と音声通話は1対1のみです。ファイルをアップロードする際のストレージは組織全体で5GBまで利用できます。
ビジネス
ビジネスプランでは、メッセージの閲覧に関して経過日数や件数の制限はありません。メッセージ検索の表示件数は無料版と同じ200件ですが、条件を指定して絞り込める検索オプションを利用できます。ビデオ通話と音声通話は最大14人まで参加できて、ユーザー数の上限はなし、ストレージはユーザー1人あたり10GBまで使用可能です。
エンタープライズ
エンタープライズプランでは、ビジネスプランの機能に加えてセキュリティ強化のための機能が付いています。具体的には、社外ユーザー制限、モバイル端末制限、ファイル送信禁止、シングルサインオン、専用URL機能、IPアドレス制限などです。組織やチームで運用することを想定しているため、ユーザー数は最低5人以上、上限はありません。
Slack
Slackの有料版はプロ、ビジネスプラス、Enterprise Gridの3種類あります。プロプランは2022年9月から値上げされました。
プロ:年払いで925円/月、月払いで1,050円/月
ビジネスプラス:年払いで1,600円/月、月払いで1,800円/月
Enterprise Gridの料金は公開されていないようです。
無料版
Slackの無料版では、90日間メッセージが保存され、それを過ぎると閲覧できなくなります。以前までは経過日数とは無関係に10,000件まで閲覧できる仕様でしたが、2022年9月から、このように改定されました。これと同時に10,000件の制限は撤廃され、90日以内のメッセージであれば、10,000件を超えていても閲覧できます。
また、以前まではストレージ容量が5GBまでに制限されていましたが、無制限になりました。ただし、メッセージと同様に90日経過すると削除されます。ビデオ通話や画面共有などを行えるハドルミーティングは、1対1のみ利用可能です。他のアプリと連携できるインテグレーション機能は10個までとなります。
プロ
プロプランでは、メッセージやファイルは無期限で保存され、いつでもアクセス可能です。ハドルミーティングは最大で50人まで対応しており、インテグレーション機能の制限もありません。
ビジネスプラス
ビジネスプラスはやや規模の大きい企業向けのプランです。プロプランに加えて、メッセージのエクスポート機能や管理機能などが利用できます。例えば、「SCIM プロビジョニングによるユーザー管理」や「SAMLベースのシングルサインによる高度なID管理」などです。
Enterprise Grid
Enterprise Gridは大企業向けのプランで、最大50万人のユーザーで利用可能です。ビジネスプラスよりもさらに管理機能が充実しています。専任のアカウント・カスタマーサクセスチームによるサポートも受けられます。
LINE WORKS
LINE WORKSの有料プランには、スタンダードとアドバンストの2種類があります。
スタンダードプラン:年額契約で450円/月、月額契約で540円/月
アドバンストプラン:年額契約で800円/月、月額契約で960円/月
無料版
LINE WORKSの無料版は、100人までのメンバーで利用可能です。
取引先の登録件数は500件まで、掲示板は10個まで。一対一のビデオ通話は無制限ですが、最大四人まで可能なグループ通話は上限60分となります。管理機能やセキュリティ機能にも制限があり、監査ログの保存期間は2週間まで、ダウンロードすることはできません。
また、ファイルを保存する共有ストレージは5GBまで利用可能です。
スタンダード
スタンダードプランでは、メンバーの人数は無制限で、掲示板は300個まで、取引先は10万件まで登録できます。グループ通話の時間制限はなく、200人まで参加可能です。管理機能の制限もなくなり、シングルサインオン機能が利用できます。監査ログは6ヶ月間保存されダウンロードも可能です。共有ストレージ容量は基本容量が1TBでメンバー1人につき1GB増えます。
アドバンスト
アドバンストプランは、スタンダードプランの機能に加えて、ドライブとメールの機能を利用できます。ドライブはトークで添付するファイルとは別に必要なファイルを保存しておける機能です。メンバー全員が利用できる共有ドライブと、個々のメンバーが別々に利用できるマイドライブがあります。利用可能な容量はストレージと共通です。
また、メンバー人につきストレージが1GB追加される点はスタンダード同様ですが、基本容量は100TBにグレードアップします。
有料版へのアップグレードも検討してみよう
ビジネスチャットツールの有料化や無料プランの機能制限などが相次ぎましたが、有料版にはやはり便利な機能が多い印象です。有料版を利用すれば、多少お金はかかりますが、業務効率アップにつながる可能性があります。有料版の利用を検討する際には、ぜひ本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。
インターネットを最大限楽しむには「ビッグローブ光」の光回線がオススメ!
「インターネット回線が遅い」
「インターネット料金が高い」
などのお悩みはありませんか?
安定した速度とリーズナブルな光回線なら、
IPv6接続(IPoE方式)*1で最大1Gbps*2の「ビッグローブ光」がオススメです。
「ビッグローブ光」なら他社の光回線(フレッツ光・コラボ光)をお使いでもお乗り換えはかんたんです。
工事費実質無料、おトクな特典もご用意しています。
*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。