Googleの写真ストレージサービスであるGoogle フォト。iOS版もAndroid版もアプリが提供されており、2021年5月末までは動画も写真も一定の品質にすることで無制限にアップロードが可能でした。その流れでいまもGoogle フォトのお世話になっている方も多いのではないでしょうか。
筆者もGoogle フォトユーザーですが、最近Google フォトをあらためて眺めていたところ、「検索」機能がなかなかに面白いことを発見。
どんな場所でたくさん写真を撮っているかがヒートマップ化されていたり、細かいカテゴリ名で自動的に分類されていたりと、時系列で写真が並ぶカメラロールでは掘り出しにくかったあの日の記憶と再会できるようになっているのです。
今回はこのGoogle フォトの検索機能の魅力を紹介したいと思います。
※記事内のスクリーンショットは、Androidバージョン 11を使用しています。OSの違いにより一部画面の表記が異なる場合がございます。
世界地図上でのヒートマップが楽しい
まずご紹介するのは、世界地図でのヒートマップ表示です。「検索」タブの「撮影場所」から「自分の地図」をタップしてみましょう。
すると、自分がどんな場所でどれだけ多くの写真を撮影しているかを、世界地図上にヒートマップとして表示してくれるんです。天気予報でたまに見る気温のヒートマップと同じ要領で、撮影点数が多い場所ほど、濃い赤色で表示されるようになっています。
この位置情報は、カメラのGPSのほかに、Google ロケーション履歴、検出されたランドマークといった情報をもとにデータ化されており、画面上で地図を移動するたびに、その地図内で撮影された写真点数も都度かわるようになっています。
この地図の面白いポイントは、
・国内や海外での旅行の軌跡を振り返られる
・ちょっとした僻地で撮られた写真から、頭の隅にあった記憶と再会できる
・全然足を運んだことのない場所がわかってくる
などがあります。
筆者もこのヒートマップで真っ先に確認したくなったのは、過去に海外旅行で訪れたアメリカやヨーロッパでした。コロナ禍で旅行そのものが難しいご時世でもあり、昔の海外旅行の写真は束の間、旅行気分をよみがえらせてくれました。
現在は北海道暮らしの筆者ですが、昔は東京に住んでいたため、地図を日本に戻すと、東京時代の写真とも再会することになりました。東京から少し離れた場所での写真がポツポツとあり、なんだろうなと思って開いてみると、当時活発に行っていた登山での写真の数々でした。富士山に初登頂したときの写真もあり、高山病でヒドい思いをしたけど、翌朝のご来光は美しかったなぁなんて思いについ浸ってしまいました。
地名ごとにサムネイルが並ぶ「撮影場所」も楽しい
続いて、「撮影場所」での一覧も見てみましょう。
「検索」タブ内の「撮影場所」の「すべて表示」をタップすると、撮影場所の地名ごとにサムネイルが並びます。
最近は車で出かける際にはGoogle マップのナビに頼り、ナビに言われるがままに移動しているため、目的地の市町村名が何なのかを意識することが非常に少なくなりました。
そんな筆者がこの「撮影場所」でのサムネイル表示を眺めると、「あ、この間行った場所って〇〇町だったんだ」と気づくきっかけになります。
また、サムネイルには過去に旅行で訪れた場所の地名もところどころに入ってくるため、ここでもまたこれまでの旅行の記憶と再会することになるのです。
カテゴリの自動分類がすごい。「ビール」「焚き火」「トレッキング」まで!
次はカテゴリの自動分類です。Google フォト上では、検索タブの「被写体」という項目からカテゴリ分類された写真を見ることができます。他の写真ストレージサービスでも自動分類はあるかと思いますが、検索最大手のGoogleだけあって、その自動分類の精度やバリエーションは目を見張るものがあります。
自動分類されるカテゴリの一例を挙げてみるとこんな感じです。
- 霧
- 日没
- 農場
- ビール
- 火
- 自転車
- トレッキング
- バー
- 列車
- 遊び場
- スタジアム
- ポスター
- ハロウィン
列車や自転車といった個体だけでなく、トレッキングやハロウィンといったシーンの写真、また霧や日没といった情景の写真まで自動分類してくれています。
ときどき誤って分類されているものもありはしますが、この辺の精度は今後、常に改善されていくものだと思われます。
キャンプ好きな筆者としては、「焚き火」カテゴリを覗くことでこれまでのキャンプ写真を振り返ることができ、子どもを授かるまでは友だちみんなでキャンプをしまくってたなぁ、とまたまた懐かしい思い出に浸ってしまうのでした。
もちろん、フリーワード検索も可能
ちなみに、もちろんフリーワードでの検索にも対応しています。Google フォトでありがたいのは、写真内に写っている文字までも検索のヒット対象になっていることです。
例えば「100」という数字で検索してみると……
このように画像内に「100」という文字が入っている画像までヒットしてくれるのです。これはスゴイですね。スクリーンショットも検索対象に入ってくるので、過去にメモがわりに撮影したスクリーンショットを探す際にも、文字で探すことで見つけ出すことができるかもしれませんね。
思わぬ記憶と再会できる、Google フォトをもっと楽しんでみて
Google フォトの検索機能は、時系列表示では振り返りづらい「あの日との再会」ができるちょっとエモい機能でもあります。Google フォトを利用されている方は、ぜひ一度この「検索」タブを開いて、昔の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。
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