色んなサイトのパスワードを自動生成して記憶してくれるiCloudキーチェーンが超優秀

もうメモ不要! 複雑なパスワードを自動で生成しクラウドに保存。異なるデバイス間でも同期してくれるiCloudキーチェーンをご存知ですか?iPhoneで登録したパスワードをiPadで呼び出して入力することなく利用できます。暗号化されておりセキュリティも安心!

iPhoneやiPad、Macを使っている方は「iCloudキーチェーン」という機能を知っていますでしょうか?iCloudは知ってるけど、キーチェーンってなに?という方や、 もしかしたら知らぬ間に使っている方もいるかも知れません。

このiCloudキーチェーン、現代のネット社会を安全に生き抜いていくためになくてはならない機能とも言えます。情報漏洩やなりすましが世間をにぎわす昨今、ネット上で自分の身を守るためにぜひこのiCloudキーチェーンを覚えてください!

iCloudキーチェーンとは?IDとパスワードなどを暗号化して保存してくれる機能

iCloudキーチェーンとは、承認したすべてのデバイス(iPhoneやiPadやMac)で、Webサイトやアプリで利用するアカウント情報をクラウド上に保存し、承認したどのデバイスでもそのアカウント情報を呼び出して利用できる機能です。

たとえば、iPhoneとiPadを持っていて、iPhoneでAmazonにログインする際、IDとパスワードをiCloudキーチェーンに保存したとします。

その後、iPadで再度Amazonにログインしようとした際は、すでにiCloudキーチェーンに登録されているログイン情報を呼び出し、メールアドレスやパスワードをいちいち入力することなく、別の端末からのログインもスムーズに行えるようになります。

ちなみに、iCloudキーチェーンに保存される情報は暗号化もされており、Appleがそのデータを読み取ることはできないようにもなっています。

難解なパスワードの自動生成も。使いまわしのパスワードとはこれでサヨナラ

SNSでもなりすましがしばしば話題になる昨今、パスワードの使いまわしは自分を危険にさらす行為です。そんな中、iCloudキーチェーンはパスワードなどの情報を保存するだけでなく、新規にアカウントを登録する際には、超難解なパスワードの自動生成もしてくれます。

パスワードを生成するだけだと、次回のログイン時に忘れてしまったり入力を間違ってしまうというリスクがあるのですが、iCloudキーチェーンの場合、上述したようにパスワードそのものを保存してくれるため、どこかにメモを控えておく必要はなく、誤入力してしまう心配もありません。

予測不能でセキュリティの高いパスワードでアカウントを作ることが可能となっているのです。

どうやって使うの? iCloudキーチェーンを有効にする方法

iCloudキーチェーンを有効にする方法をiPhoneの場合でご説明します。
Macで実施したい方はAppleの公式サイトに方法が載っているのでそちらを参照ください。

「設定」を開き、自分の「Appleアカウントの名前」をタップし、次の画面で「iCloud」をタップします。

iCloudの設定画面で「キーチェーン」をタップし、次の画面で「iCloudキーチェーン」を「オン」にしましょう。

これで、iCloudキーチェーンをオンにすることができました。別のデバイスでもパスワード情報などを同期したい場合は、そちら側の端末でも同様にこのiCloudキーチェーンをオンにしてください。

朗報!WindowsでもiCloudキーチェーンを使えるようになったぞ!(Google chrome)

そしてiCloudキーチェーンを推す理由が、最近またひとつ増えました。それは、iCloudキーチェーンがWindowsでも利用できるようになったということです。

▼参考(Apple公式サイト)

WindowsコンピュータでiCloud Passwordsを設定する

Windows用のiCloudをインストールし、さらにGoogle chromeの拡張機能として登場した「iCloudパスワード」をchromeにインストールする必要があり、ブラウザが限定的ではあるものの、利用シェアの高いchromeにこの拡張機能がリリースされたのはビッグニュースです。

スマホはiPhoneだけど、利用するPCがWindowsでiCloudキーチェーンの能力をいまいち活用しきれていなかった方もいるかと思いますが、この拡張機能のおかげで、iPhoneで保存したIDやパスワードを、Windowsでも同様に利用できるようになったのです。Macの他にWindows PCも兼用する筆者にとって、これは超朗報でした!

漏れてからではもう遅い。パスワード運用をいま一度見つめなおそう

いかがでしたでしょうか。難解なパスワードを生成し、それを保存しておいてデバイス間で同期してくれる。以降、入力の手間も省けてセキュリティも高くなるんですから、こんなに良いことはありません。

言ってしまえば、今後アカウントを新規登録する際には、iCloudキーチェーンが提案してくれるパスワードを鵜呑みにしていったほうが、推測されやすいパスワードを使いまわすよりよっぽど安全なのです。しかもパスワードをメモとして控える手間も省けるので一石二鳥。

iOSデバイスを利用している方はぜひともiCloudキーチェーンを使ってみてください。

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うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。