意外と深い!教科書で読んだ名作を「青空文庫」でもう一度読もう

教科書に収録されていた作品のなかから、「青空文庫」で無料で読めるものを紹介します。10代の頃とは違った視点で物語を楽しみましょう。

教科書に収録されていた作品って、いまでも覚えているような「深い」話が多いですよね。そんな作品の一部を、「青空文庫」では無料で読むことができます。10代の頃に読んだ作品も、大人になったいま読んでみると違う感想が得られるかもしれません。なお、今回紹介する作品を含め、「青空文庫」で指定されているタイトルの多くは「Kindle」でも無料ダウンロードできます。

「ごんぎつね」-小学4年生-

ある日、狐の「ごん」は村人の兵十が川でウナギを獲っているのを見かけます。いたずら心から「ごん」はウナギを奪ってしまいますが、それは兵十が病気の母親のために捕っていたウナギでした。反省した「ゴン」は兵十の家に栗やマツタケを届けるようになりますが、「ごん」がいたずらをしていると勘違いした兵十は、「ごん」を火縄銃で撃ってしまいます。
黒井健さんの挿絵入りの絵本で読んだ人も多いのではないでしょうか。兵十の最後のセリフ、「ごん、おまいだったのか…」は涙を誘う一言です。
「ごん狐」(青空文庫)

「故郷」-中学3年生-

作者魯迅が帰郷時の経験を元に書いた作品です。搾取される村人、没落した生家など、辛亥革命後の中国が抱える問題が短いストーリーのなかに凝縮されています。
主人公は20年ぶりに会った幼馴染に「旦那様」と呼ばれてしまい、友情すらも年月の隔てや貧しさには勝てないのかと悲観に暮れます。物語の最後には「歩く人が多くなると初めて道が出来る」とありますが、これは平坦な道ではないんだろうな、と子供心に思いました。
「故郷」(青空文庫)

「羅生門」-高校1年生-

言わずと知れた日本の文豪、芥川龍之介の短編小説です。詳細については省きますが、物語中いきなり出てくる「Sentimentalism」といった横文字や(物語の舞台は平安時代末期)、老婆がひたすら死体の髪の毛を抜いている描写などが高校生にはかなり衝撃的でした。
「羅生門」(青空文庫)

「山月記」-高校2年生-

隴西の秀才李徴は役人の身分に甘んじるのを良しとせず、職を投げ出し詩作に没頭します。しかし、詩人としてはなかなか身が立たず、妻子を養うため再び役人として奉職することに……。以前は歯牙にもかけなかった役人の下で働くうちにプライドは打ちのめされ、発狂した末に虎になってしまいます。
作者の中島敦は元々漢文の先生なので、作品も「これって漢文なの?」と思うくらい漢字が多いのが特徴。確かに最初は読みにくいかもしれませんが、読み進めるうちにぐんぐん物語の世界に引き込まれていきます。
「山月記」(青空文庫)

「舞姫」-高校3年生-

エリート官史の豊太郎はドイツ留学中に現地の娘エリスと出会い、恋に落ちます。一度は同棲するものの、結局は出世を選び帰国を決意。一方、豊太郎の子供を身ごもっていたエリスは発狂してしまいます。
別れ話を友人に任せたり、豊太郎の帰国を聞いてエリスが発狂してしまったりと、10代の感性にはショッキングなこの作品。いまでも時折読み返して豊太郎の真意について考えることがあります。
「舞姫」(青空文庫)
「青空文庫」で読める教科書の名作シリーズ、いかかでしたか? 学生だった頃は「教科書に載っているお話が好き」などと、なかなか言えませんでしたが、大人になったいまなら「青空文庫」でいくらでも読めます。なお、「青空文庫」は「i読書」というアプリを使えばiPhoneでも読むことができますよ。
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エンジョイ!マガジン編集部