Amazonの格安タブレットFire 7。その使い勝手はいかほど?

アマゾンの格安タブレット「Fire 7」。 最新の第9世代(2019年モデル)をタイムセールで3,980円で買ってみて、実際どれくらい使えるのか試してみると、これはアリ!の可能性が見えてきました。

Amazonのタブレット、最新の第9世代(2019年モデル)のFire 7を買ってみました。通常価格は5,980円。これだけでもお手頃なのですが、ときおり開催されるAmazonのタイムセール価格は、なんと3,980円!
この安さなら、もしすぐ故障したとしても後悔しないだろうと思い、モノは試しに買ってみました。
いざ使ってみると、期待以上の使い勝手だったので、今回はこの激安タブレット「Fire 7」の魅力をご紹介します。先に言うと、プライム会員の方であれば持っていて損はないと思います。

価格もライトなら、梱包もライト。中身はどんな内容?

3,980円で買ったFire 7ですが、まず届いてびっくり。こんな気軽な紙のパッケージで届きました。まるでスナック菓子でも出てきそうです。
ビリビリとそのパッケージを開けると、中には以下のものが入っています。

  • Fire 7 本体
  • USB2.0 ケーブル
  • 5W 電源充電器
  • 保証書
  • スタートガイド

スペックは?

スピーカー モノラル
ディスプレイサイズ 7インチ
ストレージ 16GB(32GBは定価7,980円)
サイズ 192 x 115 x 9.6mm
重さ 286g
解像度 1024×600(171dpi)
バッテリー 最大7時間
microSDカードスロット 512GBまで対応(別売り)
カメラ フロントカメラ:2メガピクセル
リアカメラ:720pHDビデオレコーディング
音声アシスタント Alexa (Fire 7では第9世代から対応)

Fire 7のスペックをまとめるとざっとこんな感じです。ストレージの容量により価格が異なります。ちなみに、microSDカードにも対応しており、ストレージを拡張することもできます。
なお、筆者の購入したのはまさに「第9世代」でAlexaに対応したFire 7。2019年6月に発売され、記事執筆時点では最新のFire 7となります。
このように同じFire 7でも世代により機能が異なる場合がありますので、例えばAlexaに話しかけて操作することが目的でFire 7を購入する場合には、第8世代を買ってしまわないようにご注意ください(特にフリマアプリでの購入時など)。

どんなことができる?

Amazonサービスに最適化

ひとことで言うと、Amazonの買い物やプライム会員向けサービスを利用するのに最適化されているタブレットと言えます。
プライム・ ビデオで動画を見たり、Prime Musicで音楽を聴いたり、また、Kindleで本を読むこともできます。また、Alexaにも対応しているので声で調べものをしたりAlexa対応のスマート家電をコントロールすることも可能です。

標準的な機能も一通り入ってる

Silkというブラウザでネットもできますし、Eメールを送受信したり、他にも「電卓」「天気」「時計」「カメラ」といったスマホやタブレットにおける標準的な機能も一通りついています。

Google Playは使えない、独自のOS「Fire OS」

一見、Android OSに見えるFire 7ですが、独自のOSであるFire OSなるものが搭載されています。これにより、実はGoogle Playを利用することができません。
アプリをインストールするためには、Amazonアプリストアから検索してインストールをします。しかしながら、このAmazonアプリストアの品揃えはさみしいもので、iPhone向けのApp StoreやAndroid向けのGoogle Playと同等のアプリはごくわずかしかありません。
例えば、YouTube、Google マップ、Google DriveなどのGoogle純正のアプリは全然ありません。非純正のものがときどきあったりしますが、少し怪しいので利用をためらってしまいます。

筆者がおすすめする理由は?

Google Playが利用できなくても用途は十分にあります。その理由をこれから詳しく見ていきましょう。

プライム・ビデオやPrime Musicをダウンロードして持ち出せる

一番の用途はやっぱりこれです。プライム・ ビデオやPrime Musicはデバイスにダウンロードしてオフライン環境でも利用ができるので、Fire 7に好きな動画や音楽をダウンロードしておき、旅行中やおでかけの際に自宅以外でも見ることができます。
子供が2歳とまだまだ小さい我が家では、キッズ向けの映画やアニメをダウンロードしておき、外食中や電車での移動中にご機嫌ナナメになってしまったときのための最終兵器としても威力を発揮してくれています。

7インチディスプレイでKindleが読みやすい

Kindleで本を読むこともできます。iPhoneでときどき読んだりもするのですが、7インチのディスプレイだとちょうど文庫本くらいのサイズなので、リアルな本を読むときに近い感覚で読めるのが気に入っています。

Alexaに対応。ハンズフリーで調べものに答えてくれる

Alexaに対応しているのがまた嬉しいポイント。たとえばキッチンで洗い物をしている最中、両手が塞がっていてもAlexaに話しかけるだけでいろいろやってくれます。
例えば、

  • Alexa、昨日のラグビーの試合結果は?
  • Alexa、ラジコつけて(Radikoが起動される)
  • Alexa、今日のニュース(NHKの動画ニュースが始まる)

といった具合にです。

Alexaで、スマート家電を制御できる

また、Alexa対応のスマート家電を声で操作もできます。
我が家はスマートプラグを利用していますが「Alexa、バックライトつけて」というと、チェストの裏のバックライトを点灯できるようになっています。(スマートプラグについてはこちらの記事をご覧ください)

キッズ用にアカウントを追加でき、利用時間などを制御可能

キッズ用のアカウント設定もでき、子供向けのシンプルなインターフェイスでFire 7を利用させることもできます。さらには、1日のゲーム利用時間やビデオ視聴時間に時間制限を設定することも可能です。
タブレットの使いすぎを回避できるこの機能は、子供を持つ親御さんには重宝する機能でしょう。

使用感は、WEBブラウジングではややストレスあり

筆者はもともとiPad miniを利用していましたが、1年くらい前にお風呂で水に濡らして再起不能にしてしまいました。そんな元iPadユーザー目線で、このFire 7の実際の使用感をレビューすると

  • アプリの切り替えが遅い
  • ブラウザの反応がよくない。新規タブの作成や文字入力にややストレスあり
  • バッテリーの減りは早め。1日に1度か、2日に1度は充電している
  • カメラの性能はガラケー並み
  • Amazonアプリストアのアプリ品揃えが悪い

などが挙げられます。
特に、ブラウザでのWEB閲覧はスムーズではありません。アドレスバーをタップしたときの入力キーボードの立ち上がりの悪さや、動画のあるページの読み込みの遅さなどが気になります。気持ちよくネットをするということには長けてないと思ったほうがよいでしょう。WEB閲覧を主として利用したいようでしたら、もっとスペックの高いタブレットを購入することをおすすめします。

トータルではコスパよし!割り切って使おう

しかしながら、トータルで考えると全然ありです。むしろおすすめです。
上述したように、

  1. プライム・ビデオをダウンロードでき、スマホより大きい画面で見られる
  2. ハンズフリーでAlexaがいろいろ教えてくれる
  3. めちゃくちゃ安い(タイムセール時は特に)

この3つだけでも、買う価値は十分あります。
我が家では、普段はキッチンに据え置きし、調理をしながらラジオを聞いたり、ニュースやプライム・ビデオを見たり、ときにはAlexaにスポーツの試合結果や予定を尋ねたりしています。
また、プライム・ ビデオから好きな映画や番組をダウンロードしておき、休日のおでかけ時に持ち出しては移動先や移動中に見たりと、Fire 7を購入してからというもの使わない日はないくらいです。

狙うはタイムセール

最近では、月に1度くらいのペースでAmazonでタイムセールが行われており、3,980円で購入できるチャンスはまだまだあると思われます。
もしあなたが、Amazon プライム会員で、プライム・ ビデオやPrime Musicを外でも利用したい、あるいは、スマホよりもっと大きな画面で楽しみたい、と感じるようであれば1つ持っていても損はない「Fire 7」。ぜひ、次のタイムセールを狙ってみてはいかがでしょうか?(おかげで筆者宅は現在、Fire 7が3台にまでなりました!)
▼Amazon Fire7のお求めはコチラから。
※料金はすべて税込表記です。2019年10月20日現在の情報です。最新の金額は公式サイトをご確認ください。

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うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。