「Alexa(アレクサ)!」と呼びかければ、最新のニュースを教えてくれたり、Webで簡単な調べ物をしてくれたり、Amazonでの買い物のアシストまでしてくれたりできるスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズに、スクリーン(ディスプレイ)つきモデルが登場しました。その名も「Amazon Echo Spot」(アマゾン エコー スポット。以下、 Echo Spot)。
これまで、Amazon Echoシリーズを使っていた人も、そうでない人も、Echo Spotの実力を知れば、きっと欲しくなるはず! では一体、Echo Spotはこれまでのスマートスピーカーとどう違うのでしょうか? どんなことができるようになったのでしょうか?
スピーカーなのにスクリーン搭載
Echo Spotは、ほぼ球形で、少し昔の目覚まし時計を彷彿とさせる見た目。色は、白と黒が用意されており、白であれば、コロンとしたフォルムのおかげで、可愛らしくさえ見え、最新技術を詰め込んだデジタルデバイスだということを忘れてしまいそうです。
最大の特徴は2.5インチ(直径64mm)のスクリーンを搭載している、ということ。情報を音声だけでなく、目でも確認できるようになったのです。その便利さは後ほど紹介するとして、Echo Spotの概要を見てみましょう。
正面
タッチ操作が可能なスクリーンが印象的。
上部にはVGA(640×480ピクセル)のカメラが付いています。
背面
上部にあるボタンは左から「音量を上げる」「マイク/カメラボタン(オン/オフ)」「音量を下げる」となっており、ボタンを取り囲むように4つのマイクが搭載されているのが見えます。
「マイク/カメラボタン(オン/オフ)」は短押しで、マイクとカメラの機能がオフ(ミュート)になり、ボタンとスクリーンの周囲が赤く光ります。
下部のポートは、左側が電源ポート。右は3.5mステレオジャックで、より音質の良いスピーカーで出力したいときに使います。
セットアップは超簡単! その理由は?
Echoシリーズはどれでも、Wi-Fiに接続し、Amazonアカウントと連携すればそれだけで使えるようになるのですが、スマートフォンの専用アプリから設定しなければいけませんでした。スピーカー単体では、パスワードなどを入力できないからです。
その点、Echo Spotならタッチスクリーンがあるので簡単! スクリーン上にWi-FiのSSID(アクセスポイント名)やキーボードが表示されるから、タッチしていけば接続用パスワード入力もあっという間。もちろん、Amazonアカウントも、同様にキーボードでポチポチとできてしまいます。
とはいえ、スクリーンサイズは64mm。隣のキーをタッチしてしまわないように、写真のようなタッチペンを用意するといいかもしれません。
では、実際にセットアップをしていきます。
電源に接続すれば自動的に起動
まず電源に接続します。すると自動的に起動して、スクリーンに文字が表れます。
言語設定を行う
どの言語を使用するかを設定する画面になったら、表示されているものの中から普段使いたい言語を選びましょう。ここでは「日本語」を選択しました。
Wi-Fiに接続する
Wi-FiのSSIDが表示されます。自宅で利用しているものをタッチして選びます。
Wi-Fiにつなぐためのパスワードを入力します。終わったら「決定」をタッチしましょう。
Amazonアカウントとの連携
Wi-Fiにつながると、Amazonアカウントとの連携です。Amazonに登録しているメールアドレスとパスワードを入力しましょう。ここで新しくアカウントを作ることもできます。
セットアップ完了!
ソフトウェアアップデートがある場合、アップデートのダウンロードとインストールに多少時間がかかります。その後、2回の再起動を経て、セットアップが終わりました。
セットアップが終わると、Echo Spotで何ができるのかのチュートリアル「Echo Spotの紹介」動画の再生ボタンが表示されます。概要をつかめるので、しっかり見ておくことをオススメします。
スマートフォン向け「Alexa」アプリへは自動で追加
単体でセットアップできるEcho Spot。それでも、スマートホーム家電のリモコンとして使うのであれば、専用アプリ「Alexa」をスマートフォンにインストールしておきましょう。
インストール後、Amazonアカウントでログインすれば、自動的にアプリにEcho Spotが追加されます。
スクリーンがあることのメリットは?
呼びかけすら不要で手間を大幅に削減!
スクリーンのないEchoシリーズでは、「Alexa」などのウェイクワードで呼びかけることにより、最新ニュースを呼び出したり、地域の天気予報を聞いたり、現在時刻を知ったりすることができますが、Echo Spotでは、それらの情報をいつでも交互に表示しています。きかなくても答えてくれる、というのはありがたいですよね。
もちろん、表示されている情報の詳細を知りたければ、いつものように呼びかけることもできます。スクリーン搭載なので、音声だけではなく、画面表示で目でも確認することができます。「ニュースでいつも聞くあの人の名前は、こういう漢字を書くのか……」という発見があるかもしれません。
本体だけでほとんどの設定変更が可能
スマートフォンのAlexaアプリを使わずに、ほとんどの設定ができるのも魅力です。設定画面を表示させるには、スクリーン上部から下方向へフリックすればOK。そこからどんどんタッチして次の画面に移動したあと、元の画面を表示させたいのであれば、スクリーンの左側から右方向へフリックで戻れます。
もちろん、スマートスピーカーなので「Alexa、ホームに戻って」「Alexa、設定を開いて」と言えば指定したものを表示してくれるんですけどね。
音楽再生では歌詞表示も!
Echo Spotでは、そのほかのEchoシリーズ同様、ボイスコマンドで音楽を再生可能。現在利用できる音楽サービスは、Amazon Prime Music、Amazon Music Unlimited、dヒッツ、うたパス、AWAとなっています。中でもAmazon Prime Musicは、Amazon Prime 会員なら無料で100万曲が聴き放題なので、使わない手はありません。
再生中に「歌詞」と表示されている楽曲は、歌詞表示が可能。洋楽であれば、語学学習にもいいですね。
ちなみに、気になる音質ですが、この大きさにしては伸びやかでクリアという印象。ただ、スピーカーとしては、1万4980円とけして安価ではないため、価格に見合う価値が得られるのかは使い方・用途によって人それぞれ分かれそう……、というのが正直なところです。
とはいえ、高精細タッチディスプレイを搭載したことで、スマートスピーカーが新境地を迎えたのは確か。ちょっと便利な生活を、 Echo Spotで体験してみるのはいかがですか?
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