「勝手に箇条書きの形式になる」「アルファベットを打ち込んだら頭文字が大文字になる」など、「余計なことをしてくれちゃう」機能として敬遠されがちなWordのオートコレクト機能。
確かにイラッと来ることも多いですが、使い方によっては作業効率が上がることも。
便利な機能だけ取り入れて、作業をもっとサクサクにしましょう!
※記事中では、Microsoft Word2007を使用しています。操作方法などがほかのバージョンと異なる可能性があります。
まず「オートコレクト」のオンオフの設定の仕方
「要らない機能を解除したいのにやり方がわからなくていつも手動で直している」「具体的にどの機能が便利なのかわからない」。そんな人はまず、オートコレクトの設定画面を見てみましょう。
オートコレクトは、初期設定ではオンの状態になっています。
画面左上にある丸いメニューボタンを押し、「Wordのオプション」→「文章校正」をクリック。さらに「オートコレクトのオプション」を選ぶと、オートコレクトの機能を個々にオンオフできるようになる設定画面があらわれます。
ここで必要な、あるいは不要な機能を設定していけばOK。
おすすめ!オンにしておくと便利なオートコレクト機能
筆者が使っていて「この機能があると便利だな~」と感じた機能はこちら。悪名高い(?)オートコレクトも、機能を厳選すればかなり便利なんです。
●「かっこ」を正しく組み合わせる
文章を作成していて、意外と面倒なのが、カギカッコなどのカッコが統一されず
全角+半角になっていたり、種類のことなるカッコで結んでしまったりするケース。
たとえば、
夜の静寂【しじま)
こんな風に打っちゃったとしても、オートコレクトなら
夜の静寂【しじま】
と、自動的に先に入力したカッコと同じカッコで結んでくれます。
こちらはオートコレクトのなかの「オートフォーマット」タブのなかにチェックボックスがあります。
●スペルミスを自動修正してくれる!
オートコレクトは、あらかじめ登録されている間違えやすいスペルミスの単語を入力すると、自動で正しいスペルに修正してくれます。
間違いやすいスペルの単語を新たに登録することもできるので、よく使う苦手な単語をあらかじめ登録しておけば「あれ?この単語のスペルなんだったっけ……」と手が止まることもなくなります。
逆にスペルの自動修正そのものが不要であれば、「オートコレクト」タブ内の左下、「入力中に自動修正する」のチェックボックスを外せばOKです。
●状況や用途に合わせて!ハイパーリンク化
賛否両論なのが、文書内に入力したURLやメールアドレスが勝手にハイパーリンク化(下線が入って青字になり、クリックするとリンク先に飛ぶ)してしまう機能。
これは嫌がる人も多いですが、筆者はわりと便利に使っています。
ワンタッチで文書からURLに飛べるので、リンク先をすぐ確認したい人にはおすすめ。
逆に不要と感じる人は、設定で消してしまえばイライラも解消されます。
オートコレクトの「入力オートフォーマット」の項目のなかにある「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックボックスを外しましょう。
余計なお世話!?不要なオートコレクト機能はオフにしよう
親切なつもりでも、Wordの要らない機能が作動してイライラすることが多いですよね。
そんなときは面倒でも、最初に設定してしまえばストレスも軽くなります。
●アルファベットの頭文字が大文字になる
イラッときてしまう機能として有名なのが、アルファベットを打ち込むと、意図していないのに頭文字が大文字になってしまうという機能。
これは、オートコレクト内の「オートコレクト」にある「文の先頭文字を大文字にする」のチェックボックスを外すことで解決します。
大文字で打ちたいときは手動で打てばOKなので、「毎回使う」という人以外はオフにしてしまいましょう。
●勝手に箇条書きスタイルになる
オートコレクトをオンにしていると、行頭に「1」など番号を打ち込んだ場合、改行するたびに「2」「3」と数字が振られて箇条書き形式になります。
この機能は、箇条書きにするつもりがないときはいちいちBackSpaceキーで削除しなければならないので、けっこう邪魔です。
「・」などの行頭文字を行の頭に入力した場合も同様に箇条書き形式になります。
この機能が不要な場合は、オートコレクト内の「入力オートフォーマット」にある「箇条書き(行頭文字)」「箇条書き(段落番号)」をそれぞれオフにしましょう。
「余計なことしやがって!」とイラッとすることもありつつ、使い方次第ではとっても便利なオートコレクト機能。自分好みに設定して、作業効率を上げましょう!