便利さを実感!スマホ・タブレットの「音声入力」の使い方 

スマートフォンやタブレットで使える「音声入力」。キーボードやフリック入力で打ち込むのも慣れているとラクにできますが、音声入力ならではのメリットもあります。定番の使い方からちょっと意外なものまで、おすすめの使い方を3つご紹介。

スマートフォンやタブレットが持つ機能のひとつに、「音声入力」があります。
画面をタップするフリック入力や、キーボードをつないで打ち込むキーボード入力ではなく、「音声」によって入力する方法。スマホの音声認識機能を使ってSiriやGoogleに話しかけ、普段から情報を検索しているという人も少なからずいるのではないでしょうか。
とは言え、慣れ親しんだフリック入力でスムーズに文字を打ち込めている人であれば、わざわざ「声」で入力しようとはなかなか思いませんよね。最近は音声認識の精度も高まりつつあると聞きますが、それでもまだまだ高精度とは断言できない現状もあります。
ですが、それも使い方次第。音声入力をうまく使いこなせば、面倒な作業の効率化につながります。本記事では、そんな「音声入力」の便利な使い方を3つご紹介します。

ちょっとしたメモ代わりに使う

この使い方をしている人は、結構いるのではないでしょうか。
アナログなメモ帳やスマホのメモアプリにフリック入力で書いたりするのではなく、音声入力で思いつきをメモする形。やるべきことやアイデアなどのちょっとしたことを音声で入力し、スマホ側で変換してもらって「文字」として記録します。
何かをメモしたい場面で音声入力を使うメリットは、「手がふさがっていてもメモできる」ことと、「あとで確認しやすい」こと。
普段はフリック入力でも別に不便はありませんが、手がふさがっているときには音声入力が役に立ちますよね。また、ボイスレコーダーやアプリを使って「音声メモ」を残す方法もありますが、音声入力を使えば「文字」として残るため、あとで目で見て確認しやすいという利点もあります。
これまでほとんど音声入力を使ったことがないという人は、まずはこのような使い方から試してみるといいかもしれません。思いのほか精度が高いことに、きっと驚かれると思います。

原稿や日記を書くときに使う

先ほどの「メモ代わりに使う」と被りますが、メモ以外の文章を書く際の手段として「音声入力」を用いるのも、選択肢のひとつです。
ある文章について「考えながら書く」場合はキーボードやフリック入力のほうが慣れ親しんでおり、楽に感じる人も多いはず。一方、ある程度は書く内容が決まっており、「頭の中にあるものを書き出す」ような場面では、音声入力のほうがスムーズに文章化できる場合もあります。
一昔前はあまりおすすめできる入力方法ではありませんでしたが、現在は音声認識の精度が向上。ハキハキとした口調で丁寧に読み上げるようにすれば、ほとんど間違うことなく文章化してくれますし、漢字もほぼ正確に変換してくれます。さすがに固有名詞は調整する必要がありますが。
ですので、すでに書く内容が決まっている場合、あるいは考えながら文章を書くようなケースでは、「音声入力」を検討するのも選択肢のひとつ。
個人的な日記はもちろん、仕事で使うプレゼンの原稿などを書く際にもおすすめです。特に後者は「話す」場面で使う原稿ということもあり、音声入力で実際に話しながら内容を考えると、実際のプレゼンがイメージしやすくなるというメリットも。ぜひ一度、試してみてください。

テープ起こしで音声入力を使う

講演会や会議、取材の様子を録音し、後ほど文字にして起こす「テープ起こし」の作業。
近頃は高精度な音声認識ソフトもありますがまだ実用的なレベルではなく、人力で文字にして起こすとなると、かなりハードな作業になりますよね。録音データでは誰もが明瞭に話しているとは限りませんし、話す速度も人それぞれ。何度も音声を巻き戻しながら、時間をかけて文字に起こさなければなりません。
そこで使えるのが、音声入力です。とは言っても、録音データの話し声を直にスマホに認識させるわけではありません。話すのは、自分自身です。
どういうことかと言えば、話し声や会話の録音データを聞きながら、それを自分の声で読み上げ、音声入力によって文字に変換するわけです。英会話などでは講師が話した内容を「リピート」して発音を覚えようとしますが、そのようなイメージですね。録音データの話し声を繰り返し読み上げて、それをスマホに認識させます。
このとき、なぜわざわざ「自分の声」を間に挟むのかと言えば、そのほうが精度を高められるからです。
機械では正確に認識するのが難しい「話し声」を、自分の声で丁寧に読み上げる。そうすることによって、音声認識ソフトでは誤って変換されてしまう細かな表現も、高い精度で文字に起こすことができます。場合によっては、キーボードで打ち込むよりもスムーズに入力できることも。
もちろん、録音データの内容によって向き不向きがありますので、「音声入力のほうが確実ですよ!」と断言はできません。基本は録音データを聴きながらキーボードで入力し、不明瞭な部分は「読み上げる」ようにする。そうすれば、テープ起こしの効率化につながるはずです。

音声入力を使うときのポイント

以上、音声入力を有効活用できそうな、3つの使い方を紹介させていただきました。
音声入力を使うときのポイントは、とにかく「丁寧に読み上げる」こと。国語の教科書を音読するようなレベルでハキハキと声に出す必要はありませんが、ちょっと意識して声に出して読めば、話した内容をしっかり文字にして変換してくれます。
これまで使ってきたキーボード入力とフリック入力とは別の、第3の選択肢として、音声入力を検討してみてはいかがでしょうか。

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けいろー(@Y_Yoshimune)

フリーライター。ネット大好きゆとり世代。趣味のブログをきっかけに依頼をもらうようになり、勢いで独立。書評・アニメ・グルメ・旅行など何でもござれ。 ⇒ぐるりみち