スマホで音楽を聴き放題で楽しめたり映画を見放題で楽しめたりするサービスが増えてきました。どのサービスも月額1,000円程度ですから、頻繁に使うのであれば、CDやDVDを購入・レンタルするよりも経済的です。

でも、注意しなければならないのがデータ通信量。これらの定額サービスは、インターネットに接続してデータを受信し続ける「ストリーミング」という方式を採用しています。Wi-Fiに接続して楽しむ分には問題ありませんが、LTEや4Gなどモバイルネットワークで利用する場合は、使い過ぎに注意が必要です。データ量を気にせずに使っていると、契約しているプランのデータ量を超過して、速度制限をかけられてしまうことも・・・。

というわけで、音楽や動画を視聴するときのデータ通信量を調べてみました。


データ通信量はアプリで計測できる

計測に使ったのは、iPhone 6sとNexus 5X。
iOSとAndroidで同じように使える計測アプリが見つからなかったので、iPhone 6sでは「通信量チェッカー」、Nexus 5Xでは「通信量・通信速度モニター」という無料アプリを使いました。

なお、「通信量チェッカー」は、アプリ別の測定機能がないため、計測値には、メールやLINEなどのバックグラウンドの通信量も含まれています。「通信量・通信速度モニター」はアプリごとのデータ通信量を確認できるので、その計測値を記載します。音楽や映画のデータ量は、作品によって異なり、通信環境によっても変動します。あくまでも、目安として参考にしてくださいね。


使用データ量をメーターやグラフで確認できるiOS向けの無料アプリ「通信量チェッカー」。


残りのデータ量で使用できる動画やウェブ閲覧などの目安も確認できる。


Android向けの「通信量・通信速度モニター」は無料ながら多機能。


アプリごとに、Wi-Fi・モバイルネットワークそれぞれのデータ使用量を確認できる。


1GBで聞ける音楽は何時間?

 まずは、iPhone 6sで「Apple Music」を聴くときのデータ量を計測してみました。「Apple Music」のビットレート(音質)は公表されていませんが、設定に「モバイルデータ通信で高音質」という項目があります。初期設定はオフなので、オフのまま通常の音質で再生しました。



「For You」(おすすめ)に表示されたプレイリストを1時間再生した結果は、約60MBでした。1GBで約17時間聴ける計算です。


 続いて、Nexus 5Xで「Google Play Music」を計測してみました。「Google Play Music」の最高音質は320kbpsで、「高」「中」「低」の音質設定ができます。モバイルデータ通信では、自動で「中」に設定されるようです。1時間再生した結果は、約76MBでした。1GBで約13時間30分の再生を見込めます。音質を重視しないのであれば、「低」に設定することで、さらにデータ使用量をセーブできそうです。



 個人的に愛聴している「AWA Music」でも計測してみました。音質は初期設定の「Normal(96kbps)」で再生しました。iPhone 6sとNexus 5Xで、それぞれ違うプレイリストを再生しましたが、1時間のデータ量はiPhone 6sが約60MB、Nexus 5Xが約42MBという結果でした。平均すると約51MB。1GBで約20時間聴ける計算になります。



 音楽の聴き放題サービスは、5GB以上の大容量プランに加入している場合は、さほどデータ通信量を気にすることなく楽しめそうです。しかし、1GB、2GBなどの小容量プランの場合は、モバイルネットワークでの利用は控えるべきでしょう。


動画は2~3時間見ただけで1GBを超えることも・・・

 続いては動画。「YouTube」で計測してみました。iPhone 6s、Nexus 5Xともに、海外アーティストのミュージックビデオを連続再生できる同じチャンネルを再生しました。ただし、iOS版の「YouTube」アプリは、モバイルネットワーク利用時は画質の設定ができないのに対し、Android版は設定できる(今回の調査では「480p」に設定しました)といった違いがあり、途中で自動再生される広告も異なりました。



 1時間再生した結果は、iPhone 6sが約680MB、Nexus 5Xが約353MBでした。想定していた以上に差が開きましたが、ものすごくデータ通信量が増えることに違いはありません。両モデルの平均は約516.5MB。1GBでは約2時間しか見られない計算です。

 ちなみに「YouTube」を見るときに、再生中の動画をスキップして、次の動画に進んだり、再生したい個所を選んだりと、ネットサーフィンながらに"動画サーフィン"を楽しんでいる人も多いと思います。この"動画サーフィン"をすると、データ通信量が2倍以上に跳ね上がりました。動画のストリーミングは、"バッファ"という記録領域に前倒しでデータを読み込んで、途切れなく再生する仕組みになっています。そのため、次から次へとスキップしていると、実際に再生しない部分のデータ量も課金対象となります。注意しましょう。

 映画やドラマを見放題で楽しめる「Hulu」でも計測してみました。再生したのは「アダルトボーイズ青春白書」という作品。iOS版アプリは画質の設定ができず、Android版アプリは「中」「高」の設定ができたので、「高」に設定しました。



 1時間再生した結果は、iPhone 6sが約312MB、Nexus 5Xが約221MBでした。「YouTube」に比べるとデータ量はかなり少なかったものの、両モデルの平均は約266.5MB。1GBで視聴できるのは約3時間50分。例えば、2GBのプランの場合、2時間の映画を週に1本見るだけでオーバーしてしまいます。やはり、モバイルネットワークで長時間見るのは危険です。

 通勤途中にスマホで音楽を聴いたり、外出先で動画を見たりしている人は、自分が利用しているアプリやサービスが、どのくらいのデータ通信を消費するかをチェックし、目安を把握しておくことをおすすめします。

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村元正剛(むらもとまさかた)

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し続けているITライター。編集プロダクション「ゴーズ」を率い、雑誌、Webなどにさまざまな記事を寄稿している。趣味は演劇鑑賞と中国ウォッチング。

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