みなさんは「スティックPC」という製品はご存じでしょうか? USBメモリを大きくしたような見た目ですが、小さいながらもパソコンなのです。
利用方法は簡単。モニターのHDMI端子にスティックPCを接続し、USB端子から給電するだけです。
スティックPCのメリットは二つあります。それは「価格」と「携帯性」です。いったい何が便利なのか、みていきましょう。
安い値段でパソコン環境が手に入る
スティックPCは安い製品だと1万円程度から手に入り、高いものでも2万円です。安いノートパソコンでも3万円ぐらいするので、この値段は魅力的です。PCを持っていない高齢者や、パソコンを欲しがるお子さんに提供するにはもってこいのお値段です。
スティックPCを使うには、本体以外にいくつか機器と環境が必要です。
まず、
・HDMI端子を搭載したモニターもしくはテレビ
・キーボードとマウス
・インターネットに接続するための無線LANのアクセスポイント
これは必須です。
キーボードやマウスは無線式の製品を選ぶと快適に利用でるのでお勧めです。
スティックPCのOSはWindowsが入っている製品がほとんどなので、操作方法で悩むことはないでしょう。
旅や出張のお供に
スティックPCは、とってもコンパクト。マウスコンピューターから販売されているスティックPC「MS-NH1-W10」のサイズは幅10センチ、奥行き3.8センチ、高さ0.9センチ、重さは44グラム。鞄の中に入れておいても邪魔にはならないサイズです。お勧めの使い方は旅先や出張先での利用です。
ホテルにHDMI端子を備えたテレビと無線LANのアクセスポイントが必要ですが、最近のホテルはほとんどがこの二つの環境はそろっているでしょう。あとは小型のマウスとキーボードを用意すれば、ホテルでテレビの画面を使ってメールのチェックやWebサイトを見ることができます。
もちろん、スティックPCにデータを保存できるので、必要な資料なども事前に保管しておけば快適に仕事ができるでしょう。パソコンを持っていくほどではないけど、キーボードとマウスを使って旅先・出張先のホテルで仕事をしたい人には便利な製品です。
用途を絞って使うのが吉
スティックPCのデメリットとしては、PCの性能としてはあまり良い部類に入りません。動画の編集や最新のゲームなどPCに負荷がかかる使い方は得意ではありませんし、拡張性も低く、基本的にメモリやSSDの換装や追加はできません。ノートパソコンと違って、キーボード、マウス、モニターを別途用意しなくてはなりません。
ただ動画を見るくらいは十分できるので、ネットに対応していないテレビで、HuluやNetflixといったコンテンツを楽しむ際にも役に立ちます。
何でもできるパソコン……ではなく、動画閲覧、旅先利用など、用途を絞った使い方で活きる製品です。