パソコンの「フォルダ」といえば、一般的には自分で管理・整理するものですよね。
たとえば、写真を撮影日別にフォルダに分けて保存したり、作業中のWordファイルを資料と一緒にまとめておいたり。普段は手作業で選別・保存している人が多いのではないでしょうか。
その一方で、Macには「スマートフォルダ」という機能もあります。このフォルダが実装されたのはかなり前になりますが、意外と「使っていない」「よくわからない」という人も多い様子。
スマートフォルダとは、いったいどのようなものなのでしょう?
条件別にファイルを収集!管理が便利になるフォルダ
「スマートフォルダ」とは、簡単に言うと、「設定した条件ごとにファイルを管理できるフォルダ」のこと。あらかじめ条件を指定しておけば、その条件に合致したファイルを検索し、フォルダ内に表示してくれます。
たとえば、先ほど例に挙げた「写真を撮影日別に保存」する場合。スマートフォルダで「○月○日に作成したイメージファイル」という条件を指定すれば、該当するファイルを自動で検索してフォルダ内に表示してくれます。
見方を変えれば、「ファイルの検索結果を常に保存してくれているフォルダ」とも言えるかもしれませんね。iTunesで「スマートプレイリスト」機能をご存知でしたら、その「フォルダ」版と考えればわかりやすいかもしれません。
スマートフォルダを作ってみよう
文章だけで説明してもピンとこないかと思いますので、実際にスマートフォルダを使ってみましょう。
まず、【ファイル】から【新規スマートフォルダ】を選択します。
すると、何も保存されていない新規フォルダが表示されます。
こちらには、通常のようにドラッグ&ドロップでファイルを移動することができませんので、右上の【+】ボタンから検索条件を指定しましょう。
その下に、検索条件を指定するバーが新たに表示されます。デフォルトでは、【種類】【最後に開いた日】【最終変更日】【作成日】【名前】【内容】といった条件が出ていますね。
たとえば【種類】でしたら、検索するファイルの種類を【PDF】【アプリケーション】【アーカイブ】【イメージ】【テキスト】といったなかから指定できます。
一例として、ここでは検索条件を【作成日】が【7日以内】に指定してみました。
ただ、これではあまりにもいろいろなファイルが表示されてしまいますので、絞りこむ必要がありますね。条件を増やすために、さらに【+】ボタンを押します。
【種類】が【書類】のファイルで絞りこんでみました。
その結果、「7日以内に作成した書類」が表示されるスマートフォルダができあがった格好です。「最近つくった書類、どこに保存したか忘れちゃった……」という時に重宝しそうですね。
いろいろな属性で検索できる
また、検索することができる条件は多種多彩。デフォルトで表示されていた【種類】や【作成日】以外にも、こういったさまざまな属性から検索し、スマートフォルダをつくることができます。
その他に含まれている属性としては、【ページ(書類のページ数)】【フォント(項目で使用されたフォント)】といった条件のほか、オーディオファイル向けの【サンプルレート】や【作曲家】、写真向けの【焦点距離】や【露出時間】なども。
ファイルの種類によっても、非常に細かく指定することが可能となっています。
ですので、たとえばこのように、「7日以内にJPEG形式で撮影(作成)した、ISO感度1600以下の写真」を検索して見つけることもできるわけです。ほかにも、作成年別に書類をまとめておくのにも使えそうですね。
補足として、前述のとおり、スマートフォルダは「ファイルの検索結果を常に保存してくれているフォルダ」と言える機能です。スマートフォルダ内に表示されているファイルは、既存のものを複製したり移動したりしたものではありません。
ですので、あるファイルをコピーして別々のフォルダに保存する必要がなく、容量を圧迫しない点も、スマートフォルダの魅力だと言えるでしょう。
どういった使い方をするかは人によりけりですが、書類・写真・音楽など、普段から大量のデータを保存している人ほど、このスマートフォルダ機能は便利に感じるのではないでしょうか。自分の手で振り分ける必要なく、条件を指定してあげるだけですものね。
難しい操作や設定はありませんので、まずは試しにひとつ、スマートフォルダをつくってみてはいかがでしょうか?
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