海外旅行に出かける際、現地でのネット接続をどうするかを毎回考える必要があります。
筆者はSIMフリーのiPhoneユーザですが、これまでの海外旅行では現地キャリアのSIMを現地で購入し、iPhoneに挿して利用していました。
しかし、先日、新しい事実を知ったのです。
それは「現地のSIMは、旅行前に日本で購入しておくことができる」ということです。
なんとAmazonで普通に売っているのです。
ということで、実際にアメリカへの旅行で試してみたので、その利用方法やメリットを紹介します。先に言うと、事前購入最強です。現地でSIMを買う気にはもうなれません!
現地SIMは日本で買える!Amazonで買ってみた
早速、アマゾンで買ってみました。
MOST SIMという会社が販売しており、アメリカのT-Mobileのキャリアを利用できるSIMカードです。日本語のパッケージが届いて安心しました。
料金はいくらくらい?
今回購入したのは「10日間高速データ通信無制限使い放題」のSIMで、お値段は3590円。
そのサービスの内訳はこんな感じです。
- 10日間利用可能
- 高速インターネット:無制限
- 通話:無制限(アメリカ国内のみ)
- SMS:無制限(アメリカ国内のみ)
- テザリング:可能
利用期間が変わると値段も変わります。参考までに、以下にAmazonでの価格を紹介します。15日を超えるプランの価格を見たい方は、Amazonサイトで料金をご確認ください(最長120日まであります)。
- 5日間=2650円
- 7日間=3150円
- 10日間=3590円
- 12日間=3790円
- 15日間=3990円
購入プランの目安としては、もし早朝からの利用が必要な方は「滞在日数+1日分」のプランを選ぶのがおすすめです。理由は後述の「アクティベーション」をご覧ください。
※上記の金額はすべて税込み価格です。また、2019年3月21日時点の情報です。
利用方法は?
渡航前にやっておくこと=アクティベーション
SIM購入後は、パッケージの案内にしたがってアクティベーションを行いましょう。
簡単に言うと、購入したSIMを自分の端末と紐付けし、現地での開通日を指定する、という作業です。
スマホからもPCからも、簡単に行うことができます。
▼アクティベーションページはこちら
開通日指定のコツ。「お昼12時」がキモ
開通日の指定で、すこしコツがあります。
- 開通日は、PST(太平洋標準時)で指定すること
- 早朝から利用したい人は、到着日の前日を開通日に指定しておきたい
の2点です。
というのも、このSIMの開通は「指定した開通日の正午12時までに自動で開通」と案内があり、必ずしも日付が変わった瞬間から利用できるわけではないためです。
よって、早朝から確実にSIMを利用したい方は、到着日の前日を開通日に設定されることをおすすめします。
現地に着いたら、SIMを差し替えるだけで開通!
飛行機の着陸前に、SIMを差し替えます。SIMにはちゃんとSIMを抜くためのピンもついていますので、忘れないように一緒に持っていきましょう。
さて、着陸後、iPhoneのフライトモードを解除してみると、
きたー! 画面のうえに「T-Mobile LTE」の文字が!
着陸直後の飛行機の中で、すでにオンラインになっているこの安心感。もう何があっても大丈夫です!(気持ち的には)
早速、SafariやGoogle マップに頼りまくって安心して旅をスタートできます。
1歳の子連れでの旅行だったこともあり、孫を心配しているであろう筆者の両親に「無事到着しました」とメールを入れつつ、滞在先までの道案内をGoogleマップにお願いしました。
現地SIMを事前に購入できてよかったことは?
では、旅を振り返ってみて現地SIMを事前に買えるメリットについて触れたいと思います。
- 現地でSIM購入場所を探す必要がない(到着して荷物持ったまま探すのは億劫)
- 着陸後すぐにネットも電話もSMSもできる
- 手続きに英語を必要としない(アクティベートやサポートメールがすべて日本語)
- 日本のAmazonで買えるのが、手間もなく楽
- そのAmazonの商品レビューもとても参考になる
- 延長も日本語メールで申し込むことができた
- とりわけ値段が高いわけでもない
日本で、そして日本語で、事前に購入&手続きできることから購入のハードルがグっと下がりました。
これまでの旅行では、現地でSIMを購入していました。
しかし、アクティベートがなかなかうまくいかないことがあり、現地のショップにもう一度出向いて店員さんにつたない英語で手順を教えてもらう、といったことも経験していました。だからこそ、この事前購入のありがたさはもう涙が出るほど嬉しく感じます。
使う予定のなかった「通話・SMS」が、実はすごく有効だった
なお、事前購入とは無関係ですが、「通話・SMS機能」の便利さに今回あらためて気付きました。
- 広いショッピングモールでも、通話があることで妻と別行動するのも心配なし(夫婦ともに契約していたので)
- 宿が無人チェックインだったが、SMSでやりとりができ、とてもスムーズだった
- たまたま出会った現地の人と仲良くなり、電話番号を交換しあいSMSでコンタクトをとれた(翌々日に再び会うまでに発展)
- 病院受診時、電話番号を伝えるとSMSが送られてきて、待ち時間の案内を受け取ることができた
などなど。
当初はネットだけあれば十分だろうと思っていたのですが、ふたを開けてみると「通話・SMS」はとても有効だったのです。現地のサービスで便利と感じたのは、テキストメッセージ文化が根強いアメリカならではだからかもしれません。
もう、事前購入しか目に入らない
今回使ってみて心に決めました。今後の海外旅行の現地SIMは、事前購入一択にしようと。
日本語で手続きができ、着陸後すぐに利用できるこの事前購入のメリットは大き過ぎます。よほど値段が違わない限りはこれに頼っていくことでしょう。
これから海外旅行を予定している方は、ご自身の渡航先の現地SIMが日本で事前に購入できるかどうか、ぜひ調べた上でSIMの検討をしてみてくださいね。
関連記事
・海外旅行で「SIMフリーiPhoneにしてよかったなぁ」と感じたポイント5連発
・ Google Mapに隠された「オフラインマップ」機能が、海外旅行で超役立った話
・実録!海外旅行でアプリ「Expedia」と「Booking.com」が頼もしかった話